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悪逆非道の王女様

最近(2023年11月23日)日本の某劇団の役者の方が
ハラスメントを理由に自ら命を絶ってしまったのではないか
という報道がなされています。

その劇団の疑惑に対する姿勢などが問題視されているほか、
以前所属していた劇団員からの実態の告発や
一部週刊誌においても内部情報が報じられるなど、
それなりの騒ぎに下北沢いるようですね。


この劇団はそれなりに
(少なくとも業界というかお芝居が好きな人々の間では)
かなりの知名度があるのですが、一般の人にはないかもしれません。

日本ではあまりメジャーではないかもしれませんが、
実は東京を中心に色々な所でお芝居を観ることができます。


有名な所で言うと、やはり下北沢や日比谷でしょうか。
どちらにも複数の有名な劇場が並んでいます。

土地柄もあるのかもしれませんが、
日比谷ですと少しばかりチケットのお値段は高いです。


それに対して下北沢では、チケットの値段も比較的良心的だと思います。
小劇場……つまりステージも劇場に入ることのできるお客さんの席も
少ない劇場が下北沢には多いです。
当然お芝居の規模も小さいわけですから、そのような部分も関係あるのかもしれません。

大体のお芝居のチケットは5000円以下で買えると思います。

そのせいもあってか、色々な劇団の方がほぼ毎日、
どこかしらの劇場でなにかのお芝居をしています。


一度気軽に観に行ってみてもいいと思います。


そんな舞台の世界でも、最近は様々な「原作」が存在しています。


例えば、いわゆる「古典」と呼ばれる作品。
既存の古典作品からインスピレーションを受けた作品も多いのではないでしょう。

最近はそこにライトノベルやマンガにアニメーション・有名ゲーム作品なども含まれていると思います。

某テニスを扱った作品などでしょうか。


そんな多種多様な作品の中に、ボーカロイドで制作された音楽
いわゆる「ボカロ」と呼ばれる作品が原作のお芝居があります。


悪逆非道な女性が主人公の作品です。
ボーカロイド作品から小説家や舞台化がなされるというのは、
その過程で音楽を文字化したわけですので、
それは大変なことだったと思います。

オリジナルの世界観を崩さずに物語を紡いでいくというのは、
決して簡単なことではありませんからね。


そんな作品の主人公の女性キャラクターは、
おそらくですがモチーフとなった存在がいると感じます。

フランス革命期のフランス王妃、マリ―・アントワネットです。

マリー・アントワネットといえば「パンがなければお菓子を食べればいい」という言葉を思い浮かべる人もいるかもしれません。

実際にマリー・アントワネットがこの言葉を発したという事実は、
実はありません。

あとから歪曲された事実でしょう。

しかし、残念ながらいくつかの「影」の行動については残念ながら真実の部分も多いそうです。

例えば、マリー・アントワネットは時の国王ルイ16世と結婚していましたが、非常に政治的な背景が強いものだったそうです。

いうなれば「政略結婚」のようなものだったということです。
当時の2人の年齢はともに10代の前半から中盤。
日本でいえば中学生くらいの年齢でした。

当時結婚した2人はまだ何も知らない中学生のようなものです。

そんな年齢に結婚を強制されてしまうわけですから、
自由恋愛にあこがれを持ってしまうのは無理もないのではないでしょうか。

王宮という場所に閉じ込められていては、
世間の事なんて何も知るすべがありませんからね。

フランス革命が勃発したのは1789年、今から200年ほど前の出来事です。

決して短くない時を経て、なおも人々の記憶に残り続けているのは
「パンがなければお菓子を食べればいい」という真実ではない事柄です。

そのウソにまみれた言説を創り出したのは誰か分かりません。

ですが、長い間語り継がれるようなウソを作り上げた人と、
影を持ちつつも国王を支えていた王妃。


悪逆非道なのは、果たしてどちらなのでしょうか……?


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