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奇縁na

Francfrancを出た篠宮蘭香と薫は少し早歩きで、商店街の中心地外から少し離れた場所、アニメショップやゲームセンターが並ぶ雑居ビルが多い通りに向かった。
薫の旧友、山地が昔話していた香川唯一のアニメイト、その横に建つ薄暗い雑居ビルに篠宮蘭香は入っていき、恐る恐る薫も篠宮蘭香の後をついて行った。
細長く入り込んだビルの入口には、細く薄暗い階段と小さなエレベーターがあり、2人はエレベーターに乗り込んだ。
「一応念の為、ここから駅までの地図が乗ってるパンフレットがあるから渡しておくね!」
そう言って篠宮蘭香は薫に小さく折りたたんだパンフレットを押し渡すと、エレベーターは4階に着き、扉が開いた。
するとそこには2人のメイド姿の女の子が立っており、「おかえりなさいませ!ご主人様、お嬢様!」と言って、ピンクと白と赤が基調となっている〝お屋敷〟へと案内された。
篠宮蘭香が最後にどうしても行きたかった場所、薫を連れて行きたかった場所はこのメイドカフェであった。
どこか慣れたような、そんな素振りで篠宮蘭香はお屋敷の中へ入っていく。
ご主人様の薫は初めてのメイドカフェにドキドキしながら、ただただお嬢様の篠宮蘭香の後ろを着いて歩いた。
入口に立っていたメイドさんに案内された席は、ステージから1番離れた、入口近くの最後尾の席でそこに2人で座った。
篠宮蘭香の方を向くといつの間にか黒いマスクを着けており、薫はその速さに少し驚いた。
辺りを見渡すとお嬢様のお客様も意外と多く、その殆どはマスクを着用している。
メイドカフェはご主人様のお客様がほとんどだと思っていたが、意外とお嬢様のお客様も多いのだと薫は密かに感心した。
「僕メイドカフェ初めてなんですけど、篠宮さんはよく来るんですか?」
すると篠宮蘭香は少しニヤッとした目付きに変わり「まぁ、よく来るといえば来るかな。ほら、メイドカフェって初めては1人じゃなかなか行きにくいでしょ?だから私が今日は色々根本さんに教えてあげようかなって」と、イタズラ好きな子供のような表情で話す。
初めての光景に驚きながら、しかし確かにこの場所に一見様として1人で来るのは勇気がいる。薫も興味があった分、ありがたく思う。
すると横から茶色いメイド服を着たメイドさんが現れ、少しニヤッとながら「ご主人様、お嬢様、メンバーズカードはお持ちでしょうか?」と尋ねてきた。
篠宮蘭香は自身のカードを出し、薫は初めてなのでカードを新しく発行してもらうことにした。
次にドリンクフードの注文となり、篠宮蘭香は〝キラキラスタードリンク〟を注文した。
薫も決めようとメニューを見るが、如何せんどのメニューもネーミングがネーミングなだけに商品が想像できない物ばかりなのだ。
「篠宮さん、これおすすめのメニューって…」と、聞きながら横で篠宮蘭香は「私のおすすめはこれ!」と指さし、そのメニューを見ると〝ピカピカドリンク+チェキ〟というメニューが書かれていた。
頭の中がふわふわ状態の薫は深く考えられず、その〝ピカピカドリンク+チェキ〟を注文したが、この時の薫は〝チェキ〟という文字の意味をイマイチ理解していなかった。
最後に茶色いメイド服を着たメイドさんが、メイドさん指名表を持って薫と篠宮蘭香に見せてきた。
つまりこれは今日の自分専属のメイドさんを指名する、そういった制度である。
かなりの人数がいて、どの子を選ぶか正直また迷ってしまう。
すると篠宮蘭香は「私は〝セイナちゃん〟で。それと根本くん、あ、この人は〝本日のおすすめメイドさん〟にしてください。」
痺れを切らす、と言うよりもはなからそうしようと思っていたように、篠宮蘭香は薫のメイドさんを指名した。
「ごめんね根本さん。色んなメイドさんがいるから迷っちゃうかなって。」
また手を合わせながらテヘペロ‎٩(๑>؂<๑)といった感じで篠宮蘭香は薫に謝る。
しかし流石に薫も今回は選べなかったことが少しショックで、はぁ…と大きなため息を着いて肩を落とし落胆した。
気持ちを切り替えて「篠宮さんはここ好きなの?」と聞いてみる。
すると篠宮蘭香は「うん。ま、好きといえば好きだけど、たまに嫌いになっちゃう時もあるかな。よく来るからこそ見えてくるものだってあるし。魔法の国なんて言われることもよくあるけど、ここの魔法は色んな人の努力や悲しみが混ざりあって、それをどうしたら癒せるか、どうしたら明日も頑張れるかって、皆が考えて協力するからここの魔法はできてるんだ。って私は思ってる。だから時々嫌いって思っちゃうこともあるけど、やっぱり好きの方が強くなっちゃってるんだ。」いままで軽いノリだった篠宮蘭香から意外とシリアスな表情で、これまたシリアスな答えが返ってきて、薫は少し驚いた。
しかし篠宮蘭香の表情はどこか遠いところを見つめるような、そんな晴れた顔をしていた。
「だから今日も楽しんじゃおうよ!せっかく来たんだしね!」また明るい笑顔を篠宮蘭香は取り戻して薫に話す。
すると横から先程のメイドさんとは違った水色のメイド服を着たメイドさんが現れ、名札を見てみると〝セイナ〟という名前が書かれていた。
「お嬢様、こちらがキラキラスタードリンクです。ご主人様、こちらがピカピカドリンクです。」と先程注文していた飲み物を持ってきた。
「美味しくなるようにおまじないをかけますね!おいしくなぁれ!にゃんにゃんにゃん!ご主人様、お嬢様もご一緒にせーの!」
っ冗談じゃねーよ!なんだよこれ!なにこれ!なんのこれ公開処刑?はっずかしいよ!え、こんなのしなきゃ行けないの?と思いながら左にいる篠宮蘭香に目をやると「おいしくなぁれ!にゃんにゃんにゃん!」とノリノリで魔法をかけている。しかも手の振り付けまでして。
するとセイナちゃんは「あれれぇ、ご主人様は魔法かけてくれないんですか?これじゃあセイナ、悲しくなっちゃう〜」
まずいぞこれは!しかしこれをしろというのか?いやしかししなければそれこそ大惨事だぞ根本薫!
横目で篠宮蘭香を見ると冷たい視線でこちらを見つめ、無言の圧力で魔法を強制させにかかってくる。
ええい!男!根本薫!やる時はやる男だ!胸に手を当てて呼吸を整え、いざ
「お、おいしくなぁれ、にゃんにゃんにゃん!!!」
全力で魔法をかけた薫にセイナちゃんは喜びつつほんの少し笑いかけ、篠宮蘭香は口を抑えて肩をガクガク小刻みに震わせている。
「ちょっとー、篠宮さん。ちょっとー」まだ肩を少し震わせる篠宮蘭香に詰め寄る。
篠宮蘭香は何事も無かったかのようにドリンクを飲み干し、「ちょっと席外すから、そこに座っててよね!」と、釘を刺すように薫に席を離れないように言った。
ほんの少し不機嫌になりながらも薫はドリンクを飲むと、味は美味しく、少し前に飲んだタピオカミルクティーの甘ったるさと違い、今回は柑橘系の爽やかな味がしてほっとした。
暫くしても篠宮蘭香は戻ってこず、薫が心配しているとお屋敷の電気が消え、客席は暗くなり、ライブ演出で用いられるようなカラフルなライトが部屋中に散りばめられ、ポップな音楽が鳴り響く、そんな光景が薫の目の前を埋め尽くす。
するとステージにスポットライトが入り、10人ほどのメイドさんがステージに立っているのが見えた。
有名なアイドルの曲に合わせ、メイドさんたちは踊り、観客となるご主人様、お嬢様は曲に合わせて掛け声をかけ続ける。
その光景をぽーっと、恍惚な表情で薫は見ていると、暗がりの観客席の横から、ピンク色のメイド服を着た1人のメイドさんが薫の前にこっそりと現れた。
「ご主人様、本日は〝おうちカフェ高松店〟へとお帰りになられてありがとうございます。本日ご主人様の専属メイドとなる〝らんらん〟です。ご主人様への御奉仕精一杯頑張りますね!」
そこに立っていたのは、薫がよく知る人物。先程までの薫の横にいた、そう、篠宮蘭香。
「え?嘘?なんで篠宮さんが!?って表情されていますね、ご主人様。そうなんです。このお屋敷が、私の従事場所なんですよ。」
薫の目の前には少し恥ずかしそうに笑いながらそう話す篠宮蘭香が居た。
「ご主人様がお出かけになるお時間まで、まだもう少しあると思うので、もう少しだけ楽しんでいって下さいね!」
そう言うと篠宮蘭香、いいや、らんらんはステージの上に飛び上がり、センターに立ってアイドルの曲を踊りながら歌い出した。
まさか、流石にここまでは予想外である。
しかし確かに考えてみれば、篠宮蘭香を駅で助けた時、あの男は篠宮蘭香に随分と熱を入れていた、しかもアイドルのように。
それに篠宮蘭香は元々アイドル志望。川上礼奈という同郷育ちのアイドルとアイドルを目指していた、そんな時期もあったらしいし。そう考えるとこのバイト先は辻褄が合うではないか。
篠宮蘭香のステージはとても綺麗で美しく、そして何より可愛かった。
先程まで横にいて、タピオカを飲み、傘を買い、慣れ親しんだ道を間違えていた、そんな女の子がそれまで以上に、とても可愛く薫の目に映った。
夢中で見ていると、彼女を応援しているご主人様やお嬢様に少しだけ嫉妬してしまいそうな、そんなまでに薫の心は揺さぶられていた。
3曲歌った後、メイドさんたちは一人一人自己紹介をしてステージは幕を閉じ、客席の電気も明るく点灯した。
曲が終わってからメイドのセイナさんが薫の元に来て、「実は蘭香ちゃんからご主人様のお話はつい先程聞いていまして、少し特別なサービスをしたいって。蘭香ちゃん可愛いでしょ?うちでは少し年齢は高めだけど、人気はいつも3位以内に入ってるんですよ。」大人しめなメイドのセイナさんはニコッと笑いながら篠宮蘭香、いいや、らんらんのことを話してくれた。
するとステージから「薫ご主人様ー!薫ご主人様ー!チェキの準備が出来たのでステージまで来てくださーい!」と呼ばれた。
何と言うか、とても恥ずかしいが事情を知るメイド陣の視線は既に薫に集まっているので、ここで右往左往していると余計に恥ずかしい自体になってしまう。
席と席の間をすり抜け、さっきらんらんが飛び乗ったステージに上がり、薫に対する本日のおすすめメイドさん、らんらんの元へ向かった。
「本日はらんらんをご指名いただき、ありがとうございました。歌って踊るらんらんは可愛いかったですか?」少し調子に乗りながらも〝らんらん仕様〟のウルウル目つきでらんらんは薫を見つめてくる。
本来なら「いや、素顔知ってるし。」ぐらいで恥ずかしさを誤魔化しつつ、本音を隠す薫だが、他のメイドさんやステージを見守るお嬢様、ご主人様の手前上ふざけたマネは出来ない。
仕方ない。また男を見せなければ。
「すっっっごく可愛いと思いますよ。らんk…じゃなくてらんらんちゃん」
直後らんらんから薫は無言の圧力を受けた。
「ご主人様、どんなポーズにしますか?定番なら手でハートを作ったり、ピースとかありますけど…」らんらんの提案に薫は「それじゃあその定番で」と、先程のオススメで後悔した薫はらんらんの勧める提案ポーズに決めた。
が、またしても薫の予想はハズレ
「わかりました!では腕でハートにしましょう!」
ウデデHeart?
あまりにも言っていることが理解出来ず、右往左往する薫の腕をらんらんは掴み、右手を左手脇の方に、左手を頭の上から右の肩の方に持っていくような、そんなポーズをさせられた。
すると次はらんらんも同じように薫の反転のポーズをし、薫に身体をピッタリとくっつけてきた。
一体今自分が何をしているのか想像できずにいるが、少なくともご主人様お嬢様が座る席から異常なまでの圧力を感じているのは間違いなさそうだ。
チェキをメイドさんが撮ってくれるまでの数秒間が、薫には数時間にも感じられた。
「チェキが出来たらご主人様の席に持って行くので、もう少しお待ちくださいね!」とらんらんはニコニコと薫に伝えた。
恐る恐る、気配を少し消しながら自分の席に薫は戻った。
残った柑橘系のドリンクを飲み干し、スマホで時間を確認すると予定していた電車の発車時刻まで残り10分を切っていた。
自分のいる場所がイマイチわかっていない以上、いくら駅から近めの場所にいるとはいえ、これはまずいと薫の直感が働く。
とにかく急いで出なければと思い、レザーバックパックから財布を取り出し、メイドさんを呼んでお家賃(料金)を支払った。
レザーバックパックのベルトを片方だけ肩にかけ、お屋敷を出ようとすると「待って!」と後ろから声をかけられた。
振り返ると篠宮蘭香が立っており、先程のチェキとメンバーズカードを手渡された。
息を切らしながら「ごめん、急いでるところ。でも、今日は本当にありがとう。根本さんと色んなところ回って、ほんと楽しかったよ。だからね、あの、もしよかったらなんだけど…」
息を切らすのとは違い少し、ほんの少し言葉に詰まり、篠宮蘭香は「根本さんのこと、これからは薫くんって呼んでもいいかな?…仲良くなった印に…」
うつむきながら先程までの大きな声は小さくなり、薫の服の袖をキュッと握りながら、そう言った。
薫は「もちろん。その方が僕も嬉しいかな。だから僕もこれからは篠宮さんのこと、蘭香さんって呼んでもいいかな。…仲良くなった印に。」
そう言うと蘭香は顔を上げ、先程よりも強く薫の袖を握り、笑顔で「うん!」と大きな声で返事した。
薫は左手の腕時計を見ると時間は更に電車の発車時間に近づいている。
すると後ろからメイドのセイナさんが「らんらん近くまで行ってあげなよ!店長には私が話つけとくから!」
と蘭香に伝える。
エレベーターが到着し、薫と蘭香は乗り込み地上を目指した。
先程蘭香にもらった地図を見ながら大体の道を確認していると、蘭香が薫のレザーバックパックの中を開け、何かを入れだした。
「これもし覚えてたら後で見といて…」蘭香がレザーバックパックのファスナーを閉めると同時にエレベーターの扉が開き、乗ろうとしていたご主人様お嬢様らしきお客様の間をすり抜け、薫と蘭香は駅の方へ走り抜ける。
メイドさんと半袖Tシャツの観光客
しかもの2人が若者の多い通りではなく、熟年層の多い通りの商店街を走る光景は、異様なものとして多くの人に見られていた。
蘭香ナビのおかげでうどんの出汁や佃煮の良い匂いが混ざり合う商店街を難なく抜け出し、片原町駅へ繋がる横断歩道に抜け出せた。
横断歩道を渡る直前で蘭香に手を振り、「ありがとう蘭香さん!これなら時間間に合うよ!またいつか会えるといいね!」そう伝え、薫は駅に向かって走った。
切符を買い、改札に入る直前、蘭香がこちらに向かって何かを叫んでいることに気づいたが、一体何を叫んでいたのか、距離もあり、電車の走る音や人の声もあって、薫には聞き取れなかった。
電車はホームに到着しており、薫は何とか発射寸前の電車に駆け込み、息を切らしながら膝の上にレザーバックパックを置き、長椅子の一番左端座り込んだ。
電車が発車し、呼吸が少し落ち着いたことを確認した後、蘭香から手渡されたチェキを見ると、あの時のポーズの意味が分かった。
腕ハート。つまり腕でハートを作るポーズ。これは中々、なんというか、イチャイチャしてやがる…。
そして思い出したようにレザーバックパックの中に蘭香が詰め込んだ物を、なんだったのか気になり確認してみたが、何も入っていなかった。
そう思っていたが、レザーバックパックの奥に滑り落ちていたメンバーズカードを手に取ると、そこに先程までは無かった小さなオレンジの付箋が貼り付けられていた。
〝090-xxxx-xxxx〟〝ID:xxxxxxxx〟
そこに携帯の電話番号とチャットアプリのIDが記されていた。
更にその下に小さな文字で〝誰の電話番号かは言わないけど、また連絡してね。待ってます。〟と記されていた。
メンバーズカードの裏のお気に入りのメイドさん欄には〝らんらん(蘭香)〟と記入されていた。
電車の窓ガラスに写る自然豊かな田んぼに夕暮れ空に浮浪雲、そしてレザーバックパックを開けてから急に赤く染った頬が、薫の目に焼き付けられた。








篠宮蘭香はうつむきながら肩を落とし、熟年層の多い通りの商店街には不釣り合いなピンク色のメイド服を着て、ただ1人でポツポツと歩いていた。
小さなため息をつきながら、自分の不甲斐なさを痛感した。
最後の別れ際、蘭香は薫に伝えたいと思ったことを伝えられずにいた。
いいや、伝えようとした。叫んだんだ。でも届かなかった。最後の最後で自分の勇気が、気持ちが小さくなって。
どうして一番伝えたかったことを伝えられなかったのか。

「薫くんとまた会いたい」「好きだ…」
何故声が小さくなってしまったのか。
そうやって悔やんでしまう自分にまた悔しさを感じる。
もし届いていたとしても、あの人の良い薫君のことだ。〝好き〟の意味をどう捉えていたかはわからない。
それでも、出来ることなら届けたかった。
店に戻るとセイナが迎えてくれた。
「らんらんどうだった?あの人電車に間に合った?」
「間に合ったよ。何とかギリギリ。でもね…」
仕事中、悲しみと悔しさに打ちのめされたのは初めてだ。
今までもいろいろあったけど、こういった感情に自分自身を飲まれたことは無い。
セイナに伝えきると、「そっか。蘭香の気持ち私もわかるかも。同じ経験はしたことないけど。」
泣きそうになる蘭香をセイナは優しく包み込むように、抱きしめてくれた。
そしてセイナは蘭香の耳元で「今日ね、この後〝あの曲〟1回だけやるんだけど、蘭香センターで踊ってみない?せっかくだし、今なら最高のパフォーマンスになると思うよ。」
〝あの曲〟そうか。セイナは蘭香が出ていた間に店長にあの曲を提案してくれていたたんだ。
そう思うと涙が零れそうになったが、ここで泣くとせっかくのメイクが壊れてしまう。
セイナの胸から立ち上がり、蘭香はお屋敷のステージへ、マイクを持って立ち上がる。

ご主人様お嬢様がスポットライトの当たるステージへ目をやる。
MCメイドさんが「今日1番の目玉曲!ご主人様お嬢様合いの手応援よろしくお願いします!」と元気よく伝える。
「それでは聞いてください!大声ダイヤモンド!」


走り出すバス追いかけて 僕は君に伝えたかった
心のモヤモヤが消えて 大切なものが見えたんだ
こんな簡単な答えが答えが出てるのに
何にとまどって 見送ったのだろう
僕が僕であるために 衝動に素直になろう
大好きだ 君が大好きだ
僕は全力で走る
大好きだ ずっと大好きだ
声の限り叫ぼう
大好きだ 君が大好きだ
息が苦しくなるよ
しまっておけない
大声ダイヤモンド
ウジウジしてたって
何も始まらないよ
感情吐き出して
今すぐ素直になれ
声に出せば光り輝く
大好きだ 君が大好きだ
僕の愛しさよ届け
大好きだ ずっと大好きだ
風の中で叫ぼう
大好きだ 君が大好きだ
息が苦しくなるよ
しまっておけない
大声ダイヤモンド
勇気を出して言おうよ
黙っていちゃそのままさ
恥ずかしくないんだ
好きって言葉は最高さ
好きって言葉は最高さ
好きって言葉は最高さ


作詞:秋元康 作曲:井上ヨシマサ
AKB48 10th Single 大声ダイヤモンド

※大声ダイヤモンド 歌詞引用先を下記に記す
①うたまっぷより
http://sp.utamap.com/showkasi.php?surl=B31140
②筆者の所持する〝大声ダイヤモンド〟のCDに付属する歌詞カード
※ただし引用時に一部歌詞の感嘆符や漢字・カタカナの変換など、表現にアレンジを加えオマージュしているものとする。
※よって転載などでなく、引用とする。
※また歌詞そのものの長さも途中で編集しており、完全引用ではない。









あとがき

筆者体調不良の為暫く執筆を休憩しておりました。
体調が少しずつ良くなってきたため執筆を再開しております。
しかしあれですね、香川県が舞台なのに未だにうどん食べませんね。
とは言え時系列としてはまだ香川県に薫が着いてから半日も経っていないので、そんなに不思議なことでもないのですが。
メイドカフェは筆者が行ったことのある大阪のメイドカフェを想像して書きました。
ちなみに筆者は数年前薫と同じように香川県へ旅行に行った際、高松丸亀商店街にてメイドさんからお店の前で手渡しで団扇を頂いたことがあり、今でもいい思い出になっています。
あ、そうそう、大声ダイヤモンドっていい曲ですよね。
筆者も大好きな曲です。
もう10年以上も前の曲なんですねぇ〜
勇気を貰える、そんな楽曲です。
筆者が中学生の頃、まだAKB48が世に広く認知されていない頃、秋の遠足で京都に行く時のバスでずっとこの楽曲を聞いていたのを思い出しました。

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