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【暴露】「フリーランスエンジニアは儲かる」は嘘!その理由を解説します。

「未経験からプログラミングを学んでも1~2年でフリーランスエンジニアとして独立できる!儲かる!自由な働き方ができる!」という風潮がプログラミングスクールやインフルエンサー、アフィリエイターなどによりネットで形成されていますが、それは本当なのでしょうか。

実際にフリーランスエンジニアから情報収集したり、実情を調査したからこそ、それはだと断言します。

独立は出来ても継続的に仕事を受注するのは大変ですし、手取りで考えたら儲からないですし、大多数のフリーランスエンジニアは自由な働き方ができていないからです。

1つ1つ説明していきましょう。

フリーランスエンジニアは仕事をコネでもらう人がほとんど

安定した収入を得ているフリーランスエンジニアはコネで仕事を得ています。

コネと言うのは、例えば正社員として勤務していた会社を一旦辞めてからフリーランスとして常駐するとか、派遣やSES(準委任契約)で客先常駐していた会社員が常駐先企業とフリーランスとして直接契約(所属企業を退職して中抜きを排除)とかを指します。

もともと良好な関係が築けている企業との契約なので半永続的な契約や(新規開拓で仕事を見つけるよりも)契約単価の割増しが望めます。

いきなり「今日からフリーランスになりました。仕事ください!」といってテレアポしたりSNSでアピールしても、誰も相手にしてくれないですからね。

コネがない人がフリーランスエンジニアになりたい場合は、クラウドソーシングサービスなどで仕事を探すか、フリーランスになりたいエンジニアとフリーランスエンジニアを探している企業をマッチングする仲介業者に登録して仕事を見つけることになります。

フリーランスエンジニアのほとんどはSESの客先常駐

フリーランスエンジニアといえば、リモートワークで働けて時間や場所に縛られないイメージがありますが、それはごく一部の人間だけです。

大多数のフリーランスエンジニアは依頼主の企業に常駐(以下、客先常駐)して、会社員時代と変わらない時間に出社してスーツを着て、指揮命令に従って働いています。残業や休日出勤もあり、休むときは常駐先の許可が必要です。

※本来は雇用関係にないフリーランスエンジニアの勤怠管理や指揮命令などはNGですが、IT業界では偽装請負が横行しており、常駐先企業に忖度した仲介業者も「常駐先企業の言うことを聞くように」圧力をかけてくるのが実情。

※フリーランスは労働基準法の対象外のため、(下請法などはありますが)会社員と比べて身分や権利が保護されず不当な扱いを受けやすいというデメリットがあります。

そして客先常駐するフリーランスエンジニアの多くが請負ではなくSES(準委任契約)という契約形態で、常駐先のオフィスで大体1か月160時間~180時間働く(180時間を超過した分は別途請求)代わりに契約した単価(あなたがその仕事に従事して得られる1か月あたりの金額)を受け取る働き方になります。

現在、ネット上でフリーランスエンジニアの魅力を積極的に語っているのは仲介業者プログラミングスクールとそこに人を送り込んでアフィリエイトで稼ぎたいアフィリエイターたちで、彼らは自分たちの金もうけのためにあなたをフリーランスエンジニアにしようとしているのです。

5年程度の若手は単価45~65万円が相場

それでは、仲介業者を通したSESで働く場合、単価はいくらになるでしょうか。

私がネットワーク・サーバー構築や運用を主とした、いわゆるインフラ基盤エンジニアなので、その前提でお聞きください。

あなたのスキルにもよりますが、5年程度の場合、単価の目安は45~65万円が相場。

経験(※)を積めば単価70~80万円で、特別なスキルやコネがあれば単価100万円も可能です。

このあたりの相場はレバテックフリーランスで検索すれば実感できますが、プログラミングでシステム開発する仕事も大体似たような感じです。

(※)経験を積む=例えばPHPのシステム開発の場合、PHPとフレームワーク(CakePHPなど)による実務経験だけでなくデータベースの実務経験やGitやDockerの使用経験、JavaScrpitの実務開発経験なども含めた経験が求められます。また、要件定義から実装までを1人で行なえる人材が求められます。

(※)Progateなどの教材やプログラミングスクールの課題でWebアプリを作成した程度では実務経験と呼びません。

この単価はあくまでも月商であって月収ではありませんからね。

あなたの単価が45万円だとしたら、その中から税金(所得税、住民税、消費税、個人事業税など)、国民年金や国民健康保険(全額自己負担)、交通費、その他経費(オフィスの賃料・水道光熱費・通信費、パソコン、スーツ、仕事に必要な技術本や技術セミナー代など)を引いた金額が月収になります。

そこから自宅の家賃、食費、水道光熱費、通信費などを引いたら、いくら手元に残るでしょうか。

若手(年齢ではなくエンジニア歴が浅い人)ほど、会社員時代よりも手取りが低くなるので注意しましょう。

また、仲介業者によってはマージンを中抜きしている場合もあるので、その仲介業者がどれだけ依頼主の企業に近い位置にいるのかを察知する必要があります。

依頼主「単価60万円で1人エンジニアを探しています」
↓ 10万円中抜き
仲介業者A「単価50万円で○○のスキルを持つエンジニア募集中です」
↓ 10万円中抜き
仲介業者B「単価40万円で○○のスキルを持つエンジニア募集中です」
↓ 10万円中抜き
仲介業者C「単価30万円の仕事がありますがいかがですか?」

あなた

あなたに仕事の紹介がくるまでをざっくり説明するとこんな感じです。

仲介業者Cの紹介であなたが働く限り、毎月合計30万円中抜きされているのに、依頼主からは単価60万円分の仕事内容を求められるという地獄がまっています。

仲介業者から仕事をもらうなら、あなたが登録しようとしているが最も依頼主に近い仲介業者(ここでいうA)なのかを営業担当との会話から見抜いたり、ネットでの調査やフリーランス仲間の情報網で裏どりなどをしたりする必要があります。

PMなら単価120万円

システム開発のプロジェクトマネージャーができるレベルになると単価120万円も夢ではありません。

ここまできてやっと年収1000万円プレーヤーの仲間入りですね。

ただし、プロジェクトマネージメントの経験を積むのであれば、正社員エンジニアとしてマネジメント経験を積んでおく必要があります。

稼ぎたければ急がば回れ。経験が浅いうちからフリーランスエンジニアになるのはおすすめしませんよ。

追記

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