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惜しむべき隠居物の好シリーズ

週末や祝日は、過去の読書ブログからの転記が多くなってしまいますが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

2010年12月7日に投稿したブログより。

このまま続いていけば、さぞかし多くのファンを得たであろう時代小説の連作短編集。

残念ながら作家はすでに鬼籍です。

剣客商売慶次郎縁側日記のように権力や組織から解放された立場で、低い目線で市井の人々と交流を図りながら事件を解決していく。

事件解決の際には、弟やかつての道場仲間など、使えるものを総動員して片付けていく。

回が続けば続くほど、各キャラクターの背景が明らかになり、人物の造形にも深みを増す。

まさに連作短編の王道をいっているだけに、本作一冊しか見れないことが残念でなりません。

今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。

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