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君のお守りになれるなら

強い私になれる服、優しい気持ちになる服、
特別な日のための服、毎日生活するための服。

私はやっぱり「お守りになる服」を作りたい。

服を通して、大好きな人達をそっと包み込む。

大丈夫。離れていても、ちゃんとそばにいるよって伝えられるような。

好きな服を着ているという悦びを、いつまでも、感じ続けられるような。

透ける生地、揺れるリボン、ふわふわの肌触り。

世界中の人が、柔らかい素材を纏えば、きっと、争いなんて、すぐに無くなると思う。

触っているだけで、身に纏うだけで、生き生きと歩み続けられるような服を作るんだ。

じゃあ、自分にとって、一番のお守りって何?

私はやっぱり、下着だと思う。

昔から、背の順はいつも1番後ろで、とにかく発育が早かった私は、自分の身体がイヤでしょうがなかった。

みんなみたいな可愛いブラは見つからないし、
あの子みたいにスレンダーな服を着こなせない。

お風呂の前で、どんどん豊かになる胸やお尻を、見つめては、ため息ばかりついていたから。

だけど、今でも鮮明に覚えている。
中学生の春、下着に一目惚れした日のことを。

une nana coolの花柄のブラとショーツ。

ちゃんと私のサイズでも可愛い仕様になっていて
盛らずに、ほんのり控えめに見せてくれるブラ。

大嫌いな身体が、途端に可愛く思えた。
私の理想の胸や、お尻が、そこにはあったから。

それから11年。

怖かった本番も、研究発表も、デートも。
君と一緒なら、私はなんだって乗り越えられる。

下着は、私のお守りであり、大切な相棒だ。

だから、私もそういう下着を作っていきたい。

大好きな君が、自分の身体を愛でられるように。

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