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自分で自分を苦しめた借金地獄


僕は金遣いが荒い。
今もその傾向があるが、
昔は本心で使いたいと思っていないものに
お金を使ってしまっていた。

今日はひと昔前の話をします。

思い返せば高校生くらいの時から
月5千円のお小遣いをもらい、
月末にはいつも財布の
小銭入れ部分にしかお金がなかった。

大学生になり、アルバイトを始めました。

初めて経験したアルバイトは
コンビニの店員でした。
決して高い時給ではなかったが、
それでも高校生の
月5千円のお小遣いとは比べ物に
ならないくらいのお金持ちになった。

はじめて自分でお金を稼いだ経験で、
皆お金を稼ぐということが
どれだけ大変なことかを学び、
大切にするようになるという。

僕自身もアルバイトを開始して
間もない頃は、お金のありがたみに
気づき月末にもお金は
余っていたような記憶がある。

そんな初々しい心も束の間、
すぐに僕の中にあった欲望は爆発した。

高校生の頃にはたまにしかいけなかった
マクドナルドに毎日のように足を運び、
洋服にも興味が出てきてたくさん買った。

頭の中はハリウッドスターを気取りだった。

買いたいゲームやパソコン、
タバコを買ってプカプカ煙を浮かべては
部屋の匂いをパチンコ店にし、
毎週のようにカラオケに行ったり、
ギャンブルにも手を出した。

そんな生活を続けていくと、
あっという間にお金はなくなり
欲を抑える理性というものが崩壊し、
キャッシングにも手を出し、
リボ払い地獄も経験することになりました。

リボ払い地獄に陥ってもなお、
今まで我慢できなかったものを
急に我慢できるようには当然ならず、
僕のお財布は常に自転車操業となった。

頭ではわかっていても、
子供の頃から自制心がなく
理性というものが人並み以下に
育った僕はは少しでもいつもより
稼げた月にはすぐに娯楽で消費をした。

積もり積もった借金は
何十万と膨れ上がり、
返済計画を何度も立てたが、
毎月その計画は悪い方向へ
更新されていった。

5ヶ月で返済を終える
計画が6ヶ月になり、
やがて10ヶ月になった。
毎年同じような計画を立てた。

人間とは不思議なもので、
どんなに意気込んで
やる気が出る日があっても、
その情熱は明日、もしくは数日後には
忘れてしまっている。

反省しても反省しても、
数日後には自分でなにかの
理由をつけ正当化する。

「若いうちに楽しんでおいたほうがいい。」
「社会人になって倍稼ぐんだからすぐ返せる。」

色々なことを考えて逃げ道を探した。

社会人になっても借金は増え続けていった。

初めて入社した会社は
かなりハードな生活で、
仕事しかしていないような
毎日を送ったが、
ストレスの解消を理由に
外食でやけ食いを繰り返し、
欲しい物ができたらすぐに購入した。

高校生の時からの
夢だった一人暮らし。

子供のときに感じていた
不自由から、一刻も早く
一人になりたいといつも思っていた。

ひと一倍ひとりになりたかった
僕だったが、気づけば周りは皆、
経済的に自立していた。

周りに何度も来年には
一人暮らしをすると
話した記憶がある。

来年には返済している予定だからだ。

だが、その計画は前述の通りに
なって再来年へと延期する。

マザコンでもなければ特別な
家庭の事情があるわけでもない、
只々お金が貯まらない。

何かを変えないとと思った僕は、
キツかった仕事をやめることにし、
転職を決意した。

その頃はまだ20代前半、
学歴も良くなければ約1年で
1社目をやめている上、
理想の高い僕は
結局フリーターをしながら職を探した。
期間は半年に及んだ。


別にフリーターやニート人が
ダメだと言っているわけではなく、
その人自身が心からそれでいいと
感じているのなら否定はしない。

僕は借金地獄から
開放されたかったので
正社員として働きたいと思いながらも
そういう行動をとっていた。
本心ではなかった。

なんとか新しく転職した先は、
以前の1社目の肉体労働かつ
ハードワーカーな毎日と
は真逆の生活となった。
毎日パソコンと向き合う
日々だった。

天国に感じた。

ありがたいことに
1社目よりも年収は上がり、
家に帰ってすぐベッドに
直行するような肉体的疲労感も
ないことからか、
心に余裕が少しできていた。

20代中盤に差し掛かった僕は
自分の将来のことを少しずつ
考えるようになり、
一刻も早く残りの負債を
返済することを決心した。

今までの自分の傾向から、
あまり無理はせず、
確実に返済できるよう
固定で引き落としされる
仕組みを作った。

溜まりに溜まった負債の額が
表示されるアプリの数字が
減ることに快感を覚えた。

自分が本当はこうしたいんだ
と心から思っていることを
達成したときの快楽が
一番の快感なのかもしれない。

ついに返済額が0と
表示されたときには
今までに感じたことのない
快感と開放感に満ちていた。

20代後半に差し掛かっていた。

少なくとも中学生くらいの時には
人並みにあった
理性や自制心を取り戻していた。

返済してから約1年程、
一人暮らしをする為の
資金も手に入れ、
皆が夢なんて到底思ってない
レベルの夢を実現することになった。

一人暮らしをするには
最低限のものをまず揃えるものだが、
余計なものを買ってしまう癖は
まだまだ残っているようだ。

以前の生活には嫌でも
戻りたくないし、
生活にも余裕を持っていたい。

良い方向にも悪い方向にも
転ぶ可能性は十分にあったが、
なんとか維持できた。


こうして僕は徐々にメンタルが
回復していきました。

そのまま今もお金に支配されていたかもしれない。

抜け出せたのは心を落ち着かせ、
安心し、自分はこのままで十分幸せだ
と感じることができたから、
現実にも変化が起こったんだと確信しています。

何かを変えようと転職した時、
一旦自分は何に焦っているのか、
何に不安を感じているのか
見つめ直す時間を作っていました。

1社目をやめて時間を確保し、
やるべきことから一旦開放されて
時間ができた。

そのころはまだ不安や心配
ばかりしていましたが、
デジタルの世界から離れる時間、
考え事をする時間を減らす工夫、
心穏やかに過ごすことを第一に
考えていました。

人間が変わるためには、
結局気合が必要だと感じるかもしれませんが、
その気合を出すためにも、
一旦一呼吸置いて、
心を落ち着かせることが必要なんだと思う。

焦ったままだと、
せっかく良い方向に走り出しても、
またあれこれ不安になって
行動自体をやめてしまうことになります。

何かを変えたければ、
今のままでも十分安心できる、
心穏やかでいれるということを知りましょう。

それから方向性を決めて走り出せば
良いいと思うんです。

心穏やかに過ごす秘訣は自分自身で見つけるしかありません。
自分が本当にやりたいことや、好きなことをすることです。

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