漆畑美佳

noteのカスタマーサクセス|一箱本棚「書房 風と種」|本と旅と食欲

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読書や旅行をしながら感じたこと、ごく私的でささいな思考をつぶやく小部屋です。 本という存在や本屋が好きな人、旅が好きな人、両方とも好きな人、そんな方々とゆるくつながる場所にしたいです。

  • 本と旅の備忘録

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「本と旅」について話す小部屋をつくります

本を読むことと旅をすることは似ている。 読書も旅行も、いつも新しい人や物事に引き合わせてくれる。ふとしたときに、以前読んだり見聞きしたことがよみがえり、今みえている文章や景色に別の意味を添える。 旅に出られることのありがたみを強く感じるようになり、このふたつこそ、長く続けていきたい大切な活動だと気づいたことが、今回メンバーシップを試してみるきっかけになりました。 本と旅が好きな一会社員が、読書や旅行をしながら感じたこと、ごく私的でささいな思考をまとめる雑記録を始めてみま

    • 春待つ陸前高田で桜を植えた

      新幹線の窓から曇り空の下の都会を眺める。 ちょうど見頃を迎えた今だからこそ、都心には、実は桜の木がとても多いことに気づく。 前日の夜、たまに行く居酒屋で飲んでいて、大将に「明日から桜を植えに行く」と話をしていたら、近くに座っていた初老の男性に「なんで桜なんでしょうね」と話しかけられた。 やっぱり桜が好きな日本人は多いですしねえ。 あと、植えたら放置できるようなものではなくて、ずっと人間の世話が必要な樹ってところが、ずっと後まで気持ちを伝えるためには大事なんじゃないでしょう

      • ラーメンを食べに出かけて野球の楽しさを知る

        その夜は、近所の中華料理屋にラーメンを食べに行っていた。 席について一人でビールをすすっていたら、目の前の壁にかかっていたテレビに、大谷選手の顔が映った。 ちょうどWBCの初戦、中国との試合が始まる瞬間だった。 「あ、今日からWBCか」 そんなふうに、私にとっての今回のWBCは始まった。 野球がぜんぜんわからない野球にかぎらず、スポーツ全般にあまりご縁がない。 部活はずっと文化系。実家にいたときも、野球については日曜のテレビ番組でその週の試合結果を知るくらいで、試合そ

        • 最近読んだ本(2022.11〜2023.2)

          読書記録を書くのをさぼっているうちに、なんだか外があったかくなってきた。もう春ですね。 目録11月 密やかな結晶(小川洋子) Arc ベスト・オブ・ケン・リュウ(ケン・リュウ) 夜の舞・解毒草(カリージョ・カン、マルティネス・フチン) ディディの傘(ファン・ジョンウン) 気流の鳴る音(真木悠介) 12月 堕落論(坂口安吾) 本のための生涯(イワン・スイチン) 侍女の物語(マーガレット・アトウッド) 東京の生活史(岸政彦 編) ちくま日本文学全集 岡本か

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        • 10月に読んだ本/バーで会ったおじさまの話

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        • 9月に読んだ本

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        • 長野のスーパーにて

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        メンバー特典記事

          紅葉まっさかりの京都で、ひたすら食べて飲んだ2泊3日の一部始終

          「本と旅の備忘録」に参加すると最後まで読めます

          日頃から、行きたい場所にはGoogle Mapでピンを立てている。 パンデミック以降、いつか行きたい場所、とくに飲食店のピンの数は膨大になっていたけれど、中でも京都はそれが集中しているエリアの一つだった。 そこで去年の11月、単独で京都旅行に行ってきた。移動と睡眠(と少しの観光)以外の時間はほとんど飲み食いしているという、とても食い意地の張った旅になりました。最高です。 ただの食レポと雑記なのに9000字超のnoteになってしまった。適宜ご査収ください。 1日目は出汁カ

          紅葉まっさかりの京都で、ひたすら食べて飲んだ2泊3日の一部始終

          山形に田んぼとライブを見に行ったはずが、いろいろあって宮城のワイナリーに流れ着いた旅のこと

          「本と旅の備忘録」に参加すると最後まで読めます

          9月の下旬、一人で山形に行ってきた。 やりたいこと、行きたいところ、食べたいものなど、もともとの予定はあったけど、それ以上の出来事と出会いに恵まれた旅だったので、記憶が風化しないうちに書き留めておきます。 今回の旅の目的は実は山形には去年の9月にも来ている。そのとき、初めてスイデンテラスに泊まってとてもよかったのでおかわりした…というのもあるけれど、今回はあるライブを観るために山形までやってきた。 山形ビエンナーレという芸術祭のフィナーレで、ブラジルの天才ギタリスト、ヤ

          山形に田んぼとライブを見に行ったはずが、いろいろあって宮城のワイナリーに流れ着いた旅のこと

          海と山に挟まれて。市電がめぐる街、函館

          「本と旅の備忘録」に参加すると最後まで読めます

          今年の8月末に訪れた函館の街を、写真でふりかえります。 3日めの午後からは湯の川温泉の旅館で、温泉と部屋(布団)を行き来するだけだったので写真もほとんどない。 そこの大浴場は、いろんなお風呂を楽しめて(しかも大浴場が2か所もあった)もう最高だった。サウナ好きの友だちはお風呂に行ったまま全然帰ってこなかった。 朝食のビュッフェで、いくらを無制限に白いご飯にかけるやつもやった。何を食べてもおいしいのは函館市民の特権ですなあ。 お天気もなんとかもって、食べ物も温泉も最高で気

          海と山に挟まれて。市電がめぐる街、函館

          「本と旅」について話す小部屋をつくります

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          本を読むことと旅をすることは似ている。 読書も旅行も、いつも新しい人や物事に引き合わせてくれる。ふとしたときに、以前読んだり見聞きしたことがよみがえり、今みえている文章や景色に別の意味を添える。 旅に出られることのありがたみを強く感じるようになり、このふたつこそ、長く続けていきたい大切な活動だと気づいたことが、今回メンバーシップを試してみるきっかけになりました。 本と旅が好きな一会社員が、読書や旅行をしながら感じたこと、ごく私的でささいな思考をまとめる雑記録を始めてみま

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          紅葉まっさかりの京都で、ひたすら食べて飲んだ2泊3日の一部始終

          日頃から、行きたい場所にはGoogle Mapでピンを立てている。 パンデミック以降、いつか行きたい場所、とくに飲食店のピンの数は膨大になっていたけれど、中でも京都はそれが集中しているエリアの一つだった。 そこで去年の11月、単独で京都旅行に行ってきた。移動と睡眠(と少しの観光)以外の時間はほとんど飲み食いしているという、とても食い意地の張った旅になりました。最高です。 ただの食レポと雑記なのに9000字超のnoteになってしまった。適宜ご査収ください。 1日目は出汁カ

          紅葉まっさかりの京都で、ひたすら食べて飲んだ2泊3日の一部始終

          「法人noteのカスタマーサクセスって一体なんなんだろう」という問いについて、現時点で私が思うこと

          カスタマーサクセス(CS)という言葉を、実はnote社に入るまで知らなかったのですが、今ではSaaS業界を中心にかなり一般的になっているように思います。 直訳すれば「顧客の成功(を生み出す仕事)」ということで、要は継続的に顧客の支援を行うことで、長くそして積極的にそのサービスを使ってもらうことを目指す仕事、というふうに理解をしています。 ただ、noteの法人向けサービス「note pro」のカスタマーサクセスとしての仕事をしながら、「世間で認知されているカスタマーサクセスの

          「法人noteのカスタマーサクセスって一体なんなんだろう」という問いについて、現時点で私が思うこと

          2022年10月の読書記録

          今年は本を買いすぎたので、11月以降はもっぱら積読消化に努めています。 読みかけの本が何冊あるのかわからんけど、どこまで読めるんだろうか… 目録驚きの介護民俗学(六車由美) 快楽の本棚(津島佑子) 「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。(小川たまか) プロジェクト・ヘイル・メアリー(アンディ・ウィアー) シンプルな情熱(アニー・エルノー) 昔日の客(関口良雄) STONER(ジョン・ウィリアムズ) 読書からはじまる(長田弘) 聞き書きの文学が

          2022年10月の読書記録

          2022年9月の読書記録

          11月になってしまった(毎月言ってる) 10月ぶんもまとめて書こうかと思ったけど、ちょっと冊数が多かったのであきらめて、神田の古本まつりにくりだすことにします。 目録100分de名著「アイヌ神謡集」(知里幸恵) 夜想曲集(カズオ・イシグロ) 定本 本屋図鑑(本屋図鑑編集部) カイエ・ソバージュ1 人類最古の哲学(中沢新一) 愛のゆくえ(リチャード・ブローティガン) 銀河の片隅で科学夜話(全卓樹) 読んでいない本について堂々と語る方法(ピエール・バイヤール) 1

          2022年9月の読書記録

          初めて一人で運転して、10年越しの願いを叶えた

          47都道府県の旅を終えた今もなお、忘れられない旅がある。 大学1年目の夏休み、初めて一人で旅行をしたときのこと。 北海道・知床から釧路まで、ユースホステルに泊まりながら南下するコースで、(ただでさえ本数の少ない)公共交通機関頼みの旅だった。 摩周湖近くのユースホステルでのこと。 夜、共有スペースで(大人たちはお酒を飲みながら)団欒をしていて、こんなところに行ったとか、ここのユースもよかったとか、いろいろな旅情報を旅人のみなさんが教えてくれる。私にとっては何より、そういう全

          初めて一人で運転して、10年越しの願いを叶えた

          山形に田んぼとライブを見に行ったはずが、いろいろあって宮城のワイナリーに流れ着いた旅のこと

          9月の下旬、一人で山形に行ってきた。 やりたいこと、行きたいところ、食べたいものなど、もともとの予定はあったけど、それ以上の出来事と出会いに恵まれた旅だったので、記憶が風化しないうちに書き留めておきます。 今回の旅の目的は実は山形には去年の9月にも来ている。そのとき、初めてスイデンテラスに泊まってとてもよかったのでおかわりした…というのもあるけれど、今回はあるライブを観るために山形までやってきた。 山形ビエンナーレという芸術祭のフィナーレで、ブラジルの天才ギタリスト、ヤ

          山形に田んぼとライブを見に行ったはずが、いろいろあって宮城のワイナリーに流れ着いた旅のこと

          2022年8月の読書記録

          9月の…ではなく8月のですが、読んだ本をふりかえります。 今回はたまたま、モノトーン背表紙シリーズです。 目録(5冊) 次の季節が楽しみになる –––『サンドウィッチは銀座で』前から気になっていた平松洋子さんのグルメエッセイ。「何何をどこどこで」のタイトルで他にも数冊刊行されてるが、この「銀座」回が第一号、のはず。 食レポという文化にはあまり馴染みがなく、とりあえずいい店を知りたいという欲望から手に取った一冊。結果として、お店情報は意識の後方に追いやられ、一つ一つの料理

          2022年8月の読書記録

          海と山に挟まれて。市電がめぐる街、函館

          今年の8月末に訪れた函館の街を、写真でふりかえります。 3日めの午後からは湯の川温泉の旅館で、温泉と部屋(布団)を行き来するだけだったので写真もほとんどない。 そこの大浴場は、いろんなお風呂を楽しめて(しかも大浴場が2か所もあった)もう最高だった。サウナ好きの友だちはお風呂に行ったまま全然帰ってこなかった。 朝食のビュッフェで、いくらを無制限に白いご飯にかけるやつもやった。何を食べてもおいしいのは函館市民の特権ですなあ。 お天気もなんとかもって、食べ物も温泉も最高で気

          海と山に挟まれて。市電がめぐる街、函館

          2022年7月の読書記録

          7月も8月も一瞬で過ぎる。 先月は、というか先月も、読んだ本より買った本のほうが多かった。本棚を置く場所がないので、もはや書斎がほしい。 目録(5冊)ナチュラル・ウーマン(松浦理英子) Haruki Murakamiを読んでいるときに我々が読んでいる者たち(辛島デイヴィッド) ミトンとふびん(吉本ばなな) 海からの贈物(アン・モロウ・リンドバーグ) ウォークス 歩くことの精神史(レベッカ・ソルニット) 自然体を装ったらナチュラルではなくなるのか –––『ナチュラ

          2022年7月の読書記録

          2022年4〜6月に読んだ本まとめ

          さぼりにさぼった結果、3ヶ月分をまとめて書く事態になりました。 「読書の記録なんてだれも読まないやろ」とぐだぐだしていたら、思わぬところから「まだですか?」という言葉をいただいて、それだけでやる気がでました。ありがとうございます。 4月目録(10冊) 4月は千葉さんの「現代思想入門」の印象。 哲学は素人だけど、先人の頭の中をのぞく感覚だけでなくて、それらが集まった大きな思想の潮流みたいなものにも触れているような感じが面白かった。帯にもあるように、単にひと昔前の哲学者の思

          2022年4〜6月に読んだ本まとめ

          盆栽鉢を金継ぎしてみた

          買ったばかりの盆栽鉢を割ってしまった。 伸びざかりのミズキの木があったので、根っこを剪定するついでに鉢も新調しようと思ってたのに。 どうしよう。捨てるのももったいないし、接着材でちまちま直さなきゃいけないほど高いものでもない(それだったら買いなおしたほうが早い)。 よく見れば、まあ全面的に割れてはいるものの、粉々というわけではなかった。いっそのこと金継ぎでもしてみようか、と思ったのはこのとき。 先達に会うとはいえ金継ぎなんてやったことがないので、手をつけるの、めんどう

          盆栽鉢を金継ぎしてみた

          2022年3月 読書の記録

          5月になってしまった。早すぎる。 目録差別はたいてい悪意のない人がする(キム・ジヘ) トリエステの坂道(須賀敦子) 白痴 2(ドストエフスキー) コーヒーと短編(庄野雄治 編) サン=テグジュペリの世界(武藤剛史) 3月はいろいろあって本が読めなかった。ちょっとした家具を買ったり積読を増やしたりして読書環境を整えつつ、須賀敦子のエッセイをのろのろ読んでいたらHPが少しずつ回復した。 彼女の文章は、読んでて嫌な気持ちになることがない。直接的に嫌な気持ちになる文章な

          2022年3月 読書の記録