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152. どんどん変わっていく。変化がこの国に起きてほしいと思っている。〜村上世彰〜

みなさんこんにちは。


今回は、株主総会などで積極的に株主提案を行い企業価値の向上を計る反面、株主を軽視する経営者に対しては経営陣を批判・叱咤することから、「もの言う株主」として注目された投資家である村上世彰さんの格言について紹介していきます。


村上世彰とは

1959年、大阪の道頓堀で華僑貿易商である村上勇の次男として生まれました。

小学校3年生から月々のお小遣いの代わりに、大学卒業までの小遣いとして100万円の現金を父から受け取り、
この資金を元に株式市場で小遣いを捻出していたそうです。

大学卒業時には当初の100万円は1億円を超えたそうです。

小学生時代はとても元気で活発な性格で、
ガリ勉タイプではなく友達とよく遊んでいたそうです。

灘中学校・高等学校に進学し、
パートナーとなる丸木強と出会います。

しかし、学校に行っても行事には参加せず、
当番などの仕事も
「試験や受験が近づいたら、学校に行くよりも家で勉強する方が効率が良い」
「掃除なんかやっている暇があれば、自分だけ先に帰って勉強したい」
という理由で不参加を通していました。

高校では220人中200位まで成績が下がったこともあり、
得意教科は理系科目でしたが、文系科目が苦手なために1年間浪人しました。

1979年、東京大学文科1類に進学、
大学時は父の港区高輪の高級マンションから、ポルシェに乗って通学しており、
1983年に東京大学法学部を卒業しました。

卒業後は通商産業省に入省し、
在南アフリカ日本大使館一党書記官としてアパルトヘイト時代の南アフリカに赴任されます。


1999年、「コーポレート・ガバナンスのルールを作る立場からプレイヤーになりたい」と、
生活産業局サービス産業企画官を退官、
企業のあるべき姿を追い求めた理念追求主義のLENSファンドをモデルとして、
M&Aコンサルティングを設立。

投資信託として「MACジャパン・アクティブ・シェアオーバー・ファンド」を設定し、
組織・企業を通じて日本企業への投資を開始します。

「村上ファンドがライブドアから重要情報を得てニッポン放送株を買っていた」とインサイダー取引の疑惑がマスコミで騒がれ、
当初は否定していたものの、記者会見で「聞いちゃった」と告白します。

容疑は認めるものの、意図的ではなく過失だったとしており、
後に、ファンドと社員を守るため自身の過失だったと言わざるを得なかったとしています。

2007年に保釈された後、
本拠地をシンガポールへ移動しましたが、
毎月のように日本へ戻って指示を飛ばすようになりました。

2007年には中間支援団体チャリティ・プラットフォームを創設、
既存団体の支援だけでなく、社会貢献事業における企業支援も行っています。

2011年の東日本大震災では1000個のハンバーグを自ら焼き、
友人に声をかけて現地への支援物資の収集や運搬のサポートなどをしました。


チャリティ・プラットフォームの設立以来、さまざまなクラウドファンディングサイトが立ち上がり、
多くの人が寄付に対して積極的に動くようになり、
自身は寄付者として非営利団体の活動を応援していきます。


どんどん変わっていく。変化がこの国に起きてほしいと思っている。

投資家として、父から教わってきたことは、
1番高い時に売れると思うな
1番安い時に買えると思うな
上がり始めて世の中が変わり始めた瞬間を
見極める能力を付けなさい
ということです。

投資家としてもそうですが、
世の中が発展すればするほど、改善されればされるほど景気もよくなっていきます。

一度は下がった株も、何かのきっかけで世の中を良くするものが生まれた時には株が上がり始めます。

つまり株が上がるほど景気も良くなり、世の中も良くなっていくことが分かるということです。


そして非営利団体の活動を応援する際には営利事業から得た収益から充てており、
それも世の中の発展や今後に続くものに投資をしていると言っても過言ではありません。

投資を通して収入も得ているとは思いますが、
寄付者として世の中に投資をすることで巡り巡って世の中が良くなっていることも願っているのだと思います。

そのような広い視野で投資をしてきて、
日本が変化してより良くなればいいと思っているのだと思います。


最後に

今回は、株主総会などで積極的に株主提案を行い企業価値の向上を計る反面、株主を軽視する経営者に対しては経営陣を批判・叱咤することから、「もの言う株主」として注目された投資家である村上世彰さんの格言について紹介してきました。

小学校3年生の頃からお小遣いの代わりに100万円を得て投資を始め、
お金が世の中の情勢に紐づいていることを学んできた結果、
自身が稼いでからは世の中のためになることをしています。

また、「もの言う株主」として注目を浴びた時にも、
株主として投資している以上、その企業がどうやったら新しい価値を生み出せるのか、
それによって世の中にどのような価値を提供できるのかを突き詰めた結果だと思います。

そして新しい価値を生み出し、企業価値が高まった時には利益が上がり、
世の中にも貢献できることになります。

それを小学生の頃からの投資で学んでいたのではないでしょうか。


自分が世の中に与える影響を怖がらずに、
自身にできる形で最大限援助しようとしているのはかっこいいなと思います。

苦言を呈すればそれだけ自分にも言った責任が出てくる、
その責任を取ってでも企業を拡張させようとしていることが自由だなと感じました。

自分で全て責任を取ると決めているからこそ、
自由な発言ができるなと思いました。


僕も色んな仕事を通じて自分の学びにしていますが、
仕事を自分の責任でやるからこそ、
発言できることも多くなるなと思います。

なので、これからも自分で仕事をより多くこなして、
自分のできる範囲を増やしつつ、全体として何を生み出したいのかを考えながら仕事をしていきたいと思います。


そして、仲間と世の中に価値あるものを提供して、
その結果人生が豊かになる人が増えたらいいなと思います。


それではまたどこかで。

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