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しがない教師 一児の父 子育てや教育についての記事を書いています。 思ったこと、感じ…

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しがない教師 一児の父 子育てや教育についての記事を書いています。 思ったこと、感じたことをありのまま綴っています。

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好きと得意

得意だから好きになるのか? 好きだから得意になるのか? 教師をやっているとこんな疑問をよく感じます。 授業をしているとどうしても「得意だから好きになる」と思い込んでしまいがちです。 できるようになって結果が出るようになれば、自然と好きになるはずだと。 実際、その方が試験などの結果が出るまでは早いでしょう。 極端な話、とにかく問題を解かせればそれだけ実戦には近いわけですから、できるようになった実感をしやすいと思います。 また、「得意だから好きになる」と考えた方が、授業を

    • 娯楽は制約の先にある

      最近、オリジナルのゲーム(ボードゲーム?)が作れないかと、妄想にふけることが趣味になっています。 そこで発見したことが「制約こそ娯楽の本質」ということです。 一見、制限をかけることは物事をつまらない方向に推し進めることになりそうです。 現代が良い例でしょう。 規則やらモラルやらを押しつけ合った結果、それが強制力の強い制約となり、大変生きづらい社会になっているように感じます。 何をするにも周囲を気にするような世の中に、退屈さを感じることも少なくありません。 ですが、その「制約」

      • 確証バイアス

        1 , 4 , 10 , 22 , 46 , … これはどんな規則にしたがって並んでいる数字でしょうか? その規則性を当てるためにYesかNoで答えられる質問をいくつでもしてもいいとしたら、皆さんならどんな質問をしますか? 多くの人はまず「次は94ですか?」と質問し、 その次に「その次は190ですか?」と質問し、 その次に「2倍して2を足す規則ですか?」と質問して、規則を当てようとすることでしょう。 ちなみにこの3つ質問で、最後の質問の答えはNoです。 で

        • 雨は外界と自分を隔てるカーテン

          独り身のときは毎晩飲みに行ったものです。 私は交友関係が広いわけではなかったので、だいたいが一人飲み。 21時頃に帰宅し、スーツから着替えて夜な夜な一人で出かけるのが日課でした。 行き先は行きつけのバー。 自宅から徒歩で10分くらいのところにある駅前のバーがお気に入りでした。 仕事で疲れた身体と心には、自宅を出てからバーまでの10分間が短いようで長い。 駅から離れていく人たちを見ると、今が帰りなのかとその人たちの仕事の大変さや、家では誰か待ってくれている人がいるのだろうか

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        好きと得意

          わかりやすい「モンティ・ホール問題」

          世の中には私たちの直感に反するものがたくさんあります。 そんなものの中にモンティ・ホール問題があります。 モンティ・ホール問題はアメリカのテレビ番組で知られることになり、全米に大混乱を招いたという有名な話です。 内容はシンプルな運試しゲームです。 3つのドアがあり、そのドアの向こうには1つの景品と2匹のヤギが、それぞれ1つずつ隠されています。 プレイヤーはまず1つのドアを選びます。 司会者はプレイヤーが選んだドアとは別のドアを1つ開き、プレイヤーにこう尋ねます。 「このド

          わかりやすい「モンティ・ホール問題」

          教師の働き方自主改革

          教師をやっていると無限に仕事が湧いてきます。 なんでこんなに忙しいのってくらいに、毎日たくさんの仕事に囲まれて過ごしています。 仕方ない。なりたかった教師の仕事だから。 そう自分に言い聞かせて5年間働いてきました。 5年間という時間は自分の感覚を狂わせるには十分な時間でした。 7:00〜20:00という勤務は仕事を間に合わせるためには必要なことだと思いこんでいましたし、週7日の勤務は部活をやりたい子どもたちがいるのだから仕方ないと、なんの違和感も覚えなくなっていました。

          教師の働き方自主改革

          楽しむ力と連想力

          最近の子どもたちは楽しみ方を知らないように思います。 楽しいことは楽しめるけど、つまらないことはつまらない。 もちろん、そうなってしまうのは当然のことなんですが、最近は昔ほど自由がないので、そもそも楽しいことのバリエーションが減っています。 ゲームやSNS、動画配信などの娯楽は増えていますが、それらのことは単純作業であったり、ぼーっと眺めているだけのもので、そこに工夫が生まれないようなものばかりです。 こういった時代の流れもあり、何も考えず淡々と作業をこなす暇つぶしを楽し

          楽しむ力と連想力

          直感と論理的思考

          スポーツでも勉強でも、人の考え方を「直感派」か「論理的思考派」かに分けることがよくあります。 そして、行動や結果の良し悪しに関わらず、「論理的思考派」の方が優れていると考えがちです。 私も大抵は「論理的思考派」の方を評価しがちですが、「直感派」が必ずしも劣っているとは考えません。 では「直感」と「論理的思考」の違いについて考えていきたいと思います。 「論理的思考」とは、ある事象について、その要素を分析し、結果と要素にどのような因果関係があるのかを把握することを指します

          直感と論理的思考

          偏差値至上主義を作るのは誰か

          皆さんは子どもの教育にどのようなことを求めますか? 様々な体験をしてもらいたいと考える方もいるでしょうし、とにかくたくさん遊べ!という方もいるかもしれません。 ですが、多くの保護者は願わくば良い学校に進学してもらいたいと願うはずです。 そのために質の高い授業を、つまり学力を上げてくれることを期待していると思います。 そのような保護者のご期待の通りに、日本の学校では子どもたちの進学に細心の注意を払い、受験で良い学校に合格できるように学力を上げようと躍起になっています。 学力

          偏差値至上主義を作るのは誰か

          教師はクリエイターであるべき

          教師はクリエイターであるべき、というのが持論です。 YouTuberやその他オンラインコンテンツのクリエイターのように、限られた時間の中で新たな発見や学びを提供するという意味では、教師もクリエイターとやることは変わらないはずです。 作り上げるものの違いを強いて挙げるならば、学習指導要領に基づき、その学校ごとのカリキュラムに沿った形で授業を作り上げていくということです。 これはかなり大きな制約になります。 それぞれの教師ごとに、力を入れたい部分は異なってきます。 そういった多

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          パートナーとハモれるか

          今日、妻と一緒に娘の顔を見ていたとき、娘の表情から娘の感情を言葉にしていたのですが、それが偶然にも妻と何度もハモりました。 一度や二度だけじゃなく何度もハモったので、お互いに「2人とも〇〇(娘)のことわかりすぎじゃない?笑」と言って笑っていました。 それだけ娘の表情が豊かでわかりやすいということは間違いないのですが、それにしてもこんなにハモるものなのかと。 皆さんだったら子どもが笑っているのを見てなんと言いますか? 「笑ってるー!」とか「楽しいねー!」とか、別の言葉を思い浮

          パートナーとハモれるか

          ほぼ毎日note

          noteを始めてから2週間くらいが経ちました。 自分自身の行動を振り返ったり、他のライターさんの記事を見たりして思ったことは、 「毎日続けるのって大変」 ということです。 毎日続けられる人は本当にすごいと思います。 私は良く言えば新しいことが好き、悪く言えば飽きっぽい性分なので、ずっと何かを続けるという経験をほとんどしたことがありません。 文字通り3日坊主で終わってしまったことは数知れずです。 ですからnoteで記事を書くことは自分自身にとっての挑戦でもありました。 挑

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          アウトプットするのではなく、シェアする

          インプットよりもアウトプットが重要だと言いますが、アウトプットするのって難しいですよね。 アウトプットするためには入念にインプットしたのちにそれを自分の中で整理し、人がわかるような形にまとめ直す必要があります。 ですからアウトプットすることはハードルが高く感じられます。 ですが、アウトプットの形はそれだけでないと思っています。 アウトプットするためにまとめるのではなく、アウトプットしながらまとめることも立派なアウトプットだと思うのです。 アウトプットするためにはまとめる必

          アウトプットするのではなく、シェアする

          子どもの様子に過剰反応する親

          最近、娘を抱っこしているときに、頭を壁にぶつけてしまいました。 娘は初めての衝撃だったため大泣き。 私もとても焦りました。 軽くだったとはいえ、頭の中のダメージは外から全く見えないのでとても不安になりました。 まだ言葉も通じない娘に「大丈夫?」「どこか痛いの?」と語りかけ、娘が落ち着くのを抱っこをしながら待ちました。 落ち着いて寝に入ってから客観的に自分の様子を振り返って思ったのは、「子どものことになると周りが見えなくなる」ということ。 子どもが必死に泣いているのを目前にす

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          教師は補助輪

          先日、コーチングについての談話を視聴しました。 その中で出てきた言葉がこれです。 「教師は補助輪」 自分の子どもに自転車に乗れるようになって欲しいとき、皆さんならどうしますか? バランスの取り方を教えたり、ハンドルの切り方を教えたり、身体に手を添えてサポートしたりするでしょうか。 コーチング学の考え方では、人間は然るべきタイミングに自然と成長をしていくと考えるようです。 したがって、コーチが直接的に何かを指導することで成長をさせるのではなく、本人が環境から学び取り、そ

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          完璧主義の落とし穴

          さっそく完璧主義についての2つ目の記事です。 投稿コンテスト「#あの失敗があったから」の記事を目にして、思い出した過去があったので、教訓を共有させていただければと思い執筆することにしました。 数年前の私は本当に根っからの完璧主義者でした。 授業準備も学級経営も部活動指導も、何事もちゃんとやらなければ気がすまない。 ちゃんとすることが大切で、それが目的になっていました。 本来であればすべて子どもたちのためになるようにすることが目的であったはずだったのに。 自分が完璧にしたとい

          完璧主義の落とし穴