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楽しむ力と連想力

最近の子どもたちは楽しみ方を知らないように思います。
楽しいことは楽しめるけど、つまらないことはつまらない。

もちろん、そうなってしまうのは当然のことなんですが、最近は昔ほど自由がないので、そもそも楽しいことのバリエーションが減っています。
ゲームやSNS、動画配信などの娯楽は増えていますが、それらのことは単純作業であったり、ぼーっと眺めているだけのもので、そこに工夫が生まれないようなものばかりです。

こういった時代の流れもあり、何も考えず淡々と作業をこなす暇つぶしを楽しいと錯覚する人が増えました。
そのため、現代における楽しみを自ら生み出す方法をほとんどの人が知りません。

この楽しみを見出すための力を「楽しむ力」ということにしたいと思います。

物事を楽しむには少なからずコツが必要です。
そのコツが掴めると、何事もそれなりに楽しむことができるようになったり、何となく楽しいではなく心の底から楽しめるようになります。
このコツを掴んで、楽しむことを自由にコントロールできるようになると、楽しむ力がついてきた証拠です。

では、楽しむ力には何が必要かというと、ずばり連想力です。

連想とは、目の前のことから関係のあることをどれだけ多くイメージすることです。

目の前のことから多くのことを連想し、その連想の中から自分の興味あることをすくい取っていくことで、何事も楽しめるようになります。
この連想してすくい取ることは、あることと自分の好きなことの間に道を作ることととも言えると思います。

ちなみに、この連想力によって、知識を生きた知識として自分の中に蓄積できるようになります。
正直、学校での勉強は死んだ知識を身につける作業が多いです。
それを生きたものにするためには、今、自分の中にある他の知識や自分の考察を付け加えることが必要です。
そのために、一つの知識からなるべく多くのことを連想し、関連付けていくことが必要になるわけです。

話が逸れましたが、
さて、連想力が楽しむ力とどのように関係あるのでしょうか?

楽しむためには楽しみ方を見つけなければいけません。

目の前に紙があったとして、皆さんだったらこの紙で楽しむことはできますか?
紙でできることなんてほとんどないと思う人もいれば、いくらでも考えられる人もいるかと思います。

もし折り紙を知っていたら、折り紙ができます。
もしお絵描きができれば、絵を描いて楽しめます。様々な画法を知っていれば、それだけ絵の幅が広がります。
もしマルバツゲームを知っていれば、ゲームをして楽しめます。他のゲームを知っていれば、様々なゲームで楽しめますね。
もし数学がわかれば、計算を楽しむことができるかもしれません。(計算を楽しむなんて余程の物好きかもしれませんが…)

などなど。

どれだけ紙でできることを連想できるかで、選択肢が広がります。

目の前に何かがあったとして、それでできることと、自分が楽しいと思うことを連想によって結び付けることができれば、なんでも楽しめるということになります。

楽しむ力が低いのは子どもだけでなく、大人もそうだと思います。
コロナによる自粛によって飲みに行けないことで、暇を持て余す廃人のような生活を送ったり、ただダラダラと動画配信を見てしまった方もいると思います。

楽しむ力は年齢に関わらず、今後の先の読めない時代を生きていく上で、様々な面で役に立つ能力です。
何よりも、この憂鬱な時代を乗り切るには、楽しむ力を高めて、様々なことに楽しみを見出すことが重要なのではないでしょうか。

楽しむ力を高めることで、この時代を皆さんと一緒に楽しく生きていきたいものです。

p.s.
連想力の鍛え方については、別の記事で書いてみようかと思います。


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