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思い込み人間

考えごとが好きなので、長時間の移動や隙間時間が大好きなのだが頭が痛くなってきた。考えすぎで頭が痛いわけではなく、普通に風邪をひいた。みたいなことがある。 子どもたちはいつも元気で暴れているが、たまにずいぶんわがままだったり、大人しかったりすることがある。ごはん食べなさい!と言っても嫌だ!といって暴れたりする。一見元気でいつも通りなので、早く食べなさい!しょうがないやつだな!となってしまうが、もしやと思って熱を測ってみると38.5°みたいなことがある。 たしかに、いつもはも

    • 言葉にする瞬発力、思考の持久力

      早い人と遅い人がいる。早い人は聞かれたことに瞬時に答えられる。言葉の選択も的確だ。慣れやトレーニングで早くなるのだろうが、それ以上に才能なんじゃないかと思う。早い人と遅い人は、早さ以外に違いはないように思う。早い人が瞬間で繰り出すワード、ラッパーのような、すごいなと思うが、遅い人と比べて語彙力が優れているとか、知識や教養が優っているわけではないだろう。ただ、早いのだ。 わたしは遅い人だ。遅い人は書くことに向いていると思う。遅い自覚があるから、スピードで勝負できないから、瞬時

      • 聞かれてないことを喋るひとは信用できる

        聞かれていないことを話すと「きいてないから」と言われる。そりゃそうでしょう?だって聞かれてないんだから、聞かれてないこと喋っちゃだめよね、どうだろう。そうでしたっけ?聞かれていないことは話しちゃダメなんでしたっけ? 自分の身の上話だとか、自慢話だとか、ぺらぺらとよく喋るひとがいて、嫌われている。いつからか日本には、「聞かれていないことを話すと嫌われる説」が根付いている。「会話は傾聴が9割」、上司がやってはいけないことランキング、「自慢してはいけない、説教してはいけない、昔話

        • 漫画コーナーがあると落ち着く

          漫画をまったく読まない私は、書店に漫画コーナーがあるとほっとする。ここは入らなくて良いエリアだ、よかった、と安堵する。家に帰れる。 noteの民は、書店から出られずに会議に遅刻したり、書店から出られずに待ち合わせに遅刻したり、出られないを考慮して書店を待ち合わせ場所にしたりしているだろう。あっちもこっちも行ったり来たり、10分のつもりが1時間経過している、こちらも暇じゃないので勘弁してほしい。 書店内のワクワクとソワソワは便意を誘発し、一回トイレに篭って落ち着きを取り戻し

        思い込み人間

          お礼は書くのがいい

          直接お礼を言うと、「感謝するなら金をくれ」と言われかねない。「言われかねない」の語源は、「言われても金はない」だったりするだろうか。 雑誌BRUTUSで、「長井短の優しさ告げ口委員会」という連載記事をみつけて読んだ。ひとの優しさを告げ口するという、ほっこりするエッセイだ。目から鱗が落ちた。その手があったか。 人に直接感謝を伝えて、金銭を要求されることは稀だろうが、残念ながら一度経験してしまうと、ありがとうすら言いづらい。なんて繊細なおじさんだろうか。繊細なおじさんは気色悪

          お礼は書くのがいい

          歯科遠隔医療の診療報酬が新設

          外来、入院、訪問、遠隔、様々な診療スタイルのうち、外来診療しかやらない医師も多いだろう。令和6年、診療報酬改定がされたとしても、外来診療しかしない医師は入院報酬に興味はなく、病院に勤める口腔外科医は訪問診療料の改定ページを熟読したりしないだろう。遠隔医療はどうか。そんな項目誰も読まん、と言うだろうか。情報通信機器を用いた初診料233点、再診料51点、歯科遠隔連携診療料500点。それがどうした、と言うだろうか。 令和3年の厚労省特別研究事業の報告では、遠隔医療をやったことがな

          歯科遠隔医療の診療報酬が新設

          長所をさがす弊害

          誰にでも長所はある、ここが悪い、あれが嫌いと粗探しをするより、いいところを見つけて褒めよう、いいところを見つけることを習慣にしよう、などと抜かす偽善者ども、詐欺師ですか?そうでしょう、悪いやつのいいとこ見つけてどうするのさ。このひとはたくさん人を殺したけど、料理がすごく上手なんです、こんど一緒にTikTokライブやりませんか?お料理番組!アホが、殺されるぞ。この人は人を騙すのが得意の詐欺師なんです、この話術を良いことに使えば社会貢献できること間違いなしです、ぜひ一度お食事でも

          長所をさがす弊害

          全部説明できた方がいい

          どうして目が歯なんですか?と聞かれた。ツペラツペラさんとの対談で、中川さんに私の絵を見せて。ドキッとした。嬉しかった。説明できなかったけど。なぜ嬉しかったのか、ひとりで作ってる感じがしないからだと思う。いや私はひとりで作ってるんだけども。ツペラツペラさんはご夫婦で、亀山さんと中川さん、2人で制作している。実際に制作している現場で、手を伸ばせば2人に触れられる距離でみていた。亀山さんは紙とハサミで歯を作っていて、歯のほっぺたにピンクの丸を貼った。歯の輪郭からはみ出ていて、「それ

          全部説明できた方がいい

          人間という生物がすき

          ツペラツペラの亀山さんが、「人が好きなんです」と言った。根が明るい方なんだなと感じて、人と話したり友達を作ったりが自然にできる方なんだろうなと思った。私はいま人があまり好きではないから、胸がチクっとしたような、子供の手くらいで心臓をギュッと軽くされたような、このまま2時間対談できるかなと、少しだけ不安になった。でも話していると、いま何の話してたんだっけ?とか、質問なんでしたっけ?みたいな、頭に浮かんだことが全部口から出てしまって自分でも収拾つかなくなるみたいなシーンがたくさん

          人間という生物がすき

          楽をしようとする、おまえ

          書くなら、調べなければならない。物書きの基本らしい。皆、有益で面白い文章を探している。私の頭の中が気になるひとはいない。私の文章ならなんでも読みたい、などと言うひとはひとりもいないのだから、調べなければならない。調べた事実を正確に書かなければならない。嘘をついてはいけない。ひとはすぐ嘘をつく。一番頻度の高い嘘は「うそじゃないです」だ。 話を戻しましょう。書くときに、頭の中身を言語化するだけなら容易いでしょう。何もいらない、スマホだけあればいい。思ったことを書けばいいのだから

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          撮影の時、何を着るか

          撮影があるときに何を着るか。なんでもいいとは言えない。何を着てもサマになるのならば、なんでもいいのだろうが、私はなんでもよくない。正解に言えば、何を着てもサマにならないので、逆に、なんでもいいのかもしれない。そんな、なんでもよい界隈で生きる私のような人々が、撮影時に身につけるモノといったら。 そんなモノはない。ないが裸で写るわけにはいかない職業だ、水泳選手なら裸で良かった。そう、「水泳選手が水着を着ている」ように、なぜ私は水着をきているのか、その理由を説明できると良いのだろ

          撮影の時、何を着るか

          ひとを動かす傲慢さ

          「人の意識や行動を変えて、健康になってもらおう」と言ったら正しく聞こえるけど、つまりは「人を操って思い通りに動かす」ってことでしょ、傲慢だなあ。 コミュニケーションデザインで、デザインやアートの力で、健康行動を促すって、人のためになればいいという傲慢さが気持ち悪いな。それで金を稼ごうなんてさらに気持ち悪いよ。課題を解決するからビジネスとしては成り立つのかもしれないけど、医療者としてそこに関わることは、良くないことかもしれないなあ。医療とコミュニケーションの研究をずいぶんとや

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          見る目がないとは

          DV彼氏に殴られてる、あの子、男みる目ないわー、とか、私のまわりいい人しかいない、わたし見る目あるわーとか。みる目のある、なしは、私次第なのか。「人を見る目」ってなんだ。 「見る目がない」って、人のことや状況を正しく判断できないこと、間違って評価して、選択を間違えてしまうことだけど、誰でも間違うことはあるよね。正解を引き当てることもあるし、その正解も時代や立場や感情によって変化するし。洞察力や理解力が乏しいから、わたしは見る目がないとか、相手の本質や真意を見抜けないから、わ

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          年をとること

          年をとると関わる人が増える。友達が増えるとも言えるが友達ではなく知人だな、とか、関係者だなとか、友達っていったいなんだとか。「友達」。なんて繊細な言葉だろうか。友達の定義は今回関係ないので考えないことにして、友達も全部ひっくるめて「関わる人」としておく。 年をとると、仕事上の付き合いや、ママ友パパ友なんかも増えていく。友達でもあるだろうし、ここで言う「関わる人」とは、とにかく好きな人たちだ。好きなひとなので迷惑をかけたくない、傷つけたくない。年をとるとそんな人たちが増える。

          年をとること

          出版が決まった、条件付きで。

          出版が決まった。月刊誌で連載していた看護師たちのエッセイをまとめて一冊にする、出版社からの条件付きで。エッセイを書いてくれた著者は40名。その40名が10冊ずつ購入することが必須。さらにクラウドファンディングや出版記念イベント、看護学校で教科書として利用してもらえたら嬉しいなど、一筋縄ではいかない。だが自分の書いたモノが本になって出版されるなんてことは一生ありえない、10冊くらい記念に買うわ!という著者もいるだろうし、自分で5冊買って、あとは親戚に自慢して買ってもらおう!とか

          出版が決まった、条件付きで。

          金を貸しても感謝はされない

          借りる側は、借りられて当然と思っている。もらって当然と思っている。こちらが大金を渡したとしても、「お前は払って当然」くらいに思われている。借りる側は自己評価が高い。タチが悪い。横柄で強気だが、そういうひとは大抵貧乏なのだ。可哀想だ。仕事の質より自己ブランディングに一生懸命になる。まわりもバカじゃないので気づかれてしまう。関わるの嫌だなと思われる。プライドが高いから直接的に貸してくださいとお願いするようなことはしない。あなたのために私がどれだけ時間を使ってきたのか、私の時間と人

          金を貸しても感謝はされない