人間という生物がすき

ツペラツペラの亀山さんが、「人が好きなんです」と言った。根が明るい方なんだなと感じて、人と話したり友達を作ったりが自然にできる方なんだろうなと思った。私はいま人があまり好きではないから、胸がチクっとしたような、子供の手くらいで心臓をギュッと軽くされたような、このまま2時間対談できるかなと、少しだけ不安になった。でも話していると、いま何の話してたんだっけ?とか、質問なんでしたっけ?みたいな、頭に浮かんだことが全部口から出てしまって自分でも収拾つかなくなるみたいなシーンがたくさんあって、立ったり座ったり、うちの子に遊び道具を探してくれたり、自分も喋りながら手を動かしているのに周りが見えている、でも言ってることは「これなんの話だっけ?」状態であるという。天才なんだなと思ったら、亀山さんのことを人間と思わなくなって、宇宙人と話しているような気持ちで、同時に緊張しなくなっていた。こういうところが、人が好きで、愛される理由になっているんだなと思った。と、思ったのですが、「人が好き」って、私が思う人が好きではなかった。「生物としての人間が好き」なんですって。だから、好きといっても研究対象としての好きで、「興味がある」ってことなんだと思う。人の動きや表情とか、人間観察と言ったら簡単にいいすぎだけど、制作物に顔があったり、パンダを風呂に入れてみたり、動物も植物も、そのへんにある道具や壁や石なんかも、全部人間ぽくしてしまう。子供のような感性やアイデアを、大人になっても天然で持ち続けている、今まで会ったひとの中で、ダントツで天才なのかもと思った。羨ましいも、嫉妬もなんにもない、真似したいことがたくさんある。またお会いしたい。

今日も、最後まで読んでいただきありがとうございます。自分の創作も妥協せずに、がんはらねば。

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