palm

同志Aからのお題を受けて、つれづれ書いていきます。歌謡曲や映画、落語の話、藤子漫画、日…

palm

同志Aからのお題を受けて、つれづれ書いていきます。歌謡曲や映画、落語の話、藤子漫画、日々の出来事などを交えつつ。

最近の記事

新宿ベルクのカレーと、私のChange The (Small) World

同志Aからのお題:機種変更 JR新宿駅ビルにある人気店「ビア&カフェ ベルク」のカレーが変わった。 挽き肉たっぷりの「五穀米と十種野菜のカレー」は23年続いた看板メニューだったが、定番として続けるには食材の安定確保が難しいという。惜しまれつつ販売終了となった。 跡を継いだのは「南国スパイシー鶏と野菜と豆のカレー」。濃厚で刺激強めの新作爆誕である。これまでとは別方向に行ったかと思いきや、ルウに潜む豆たちに、旧カレーの面影を見たり。 ベルクでは、主にカレーかホットドッグか

    • それにつけてもパンダ銭湯、および銭天堂

      同志Aからのお題:おやつ 昭和の面影。一つは消え、一つは残る。 表通りから奥まった場所に、数年前まで木造瓦ぶきの銭湯があった。人気絵本「パンダ銭湯」のような立派な宮造り。偶然見つけた時は、思わず「おおお」と声が出た。 まだ幼かった娘と一緒に、その前を通るたびに「見て、見て、パンダ銭湯だ! 」と言っては、パンダ銭湯は実在すると信じ込ませようとしていた私。古式ゆかしき外観を愛でながら、いつかゆっくりお湯に漬かってみたいと思っていたが、廃業して今は跡形もない。 この先の住宅

      • メガネ!メガネ!メガネ!

        同志Aからのお題:フーテン 「母さん、わしのメガネ知らんか?」 ご存じ、サザエさんちの名場面。磯野波平さんは自分の頭にメガネを載せているのに、すっかり忘れて探している。 増税〈クソ〉メガネこと岸田文雄首相も相当な忘れん坊だ。政権発足当初に掲げていた「聞く力」「新しい資本主義」「所得倍増計画」…今じゃすっかりねえ。 「母さん、僕のあの帽子、どうしたんでしょうね?」 1977年の角川映画「人間の証明」さながら、はるか彼方感が漂う秋だ。 同じ77年つながりで思い出したのが

        • おかえりGPS

          同志Aからのお題:造語 兜も焦がす炎熱を 敵の屍とともに寝て 泥水すすり草を噛み… 1931年の戦時歌謡「父よあなたは強かった」さながら、わが家の子ども用GPS端末も強かった、という話を。 端末は手のひらサイズのかわいいやつ。キッズケータイを補う機器として、昨年秋に購入した。子どもに持たせておくと、親のスマホのアプリから現在地や移動経路が確認できる優れものだ。 それがまさか、ドラム式洗濯機のあつあつの洗濯物からポロンと出てくるとは! 単なる水没事故ではなく、衣類やタ

        新宿ベルクのカレーと、私のChange The (Small) World

          夏の甲子園 アルプスはコパカバーナ!

          同志Aからのお題:ミスマッチ 20世紀末のこと。スポーツに興味関心がほとんどない私が、何の因果か甲子園球場に足を踏み入れることになった。 雲は湧き、光あふれる夏の高校野球。甲子園の第一印象は… 「ビール臭っ!」 バックネット裏につながる階段を上ると、目の前に黒土と天然芝のグラウンドが広がっていたが、あたりはアルコール成分とホップ由来の香りが満ちていた。高校野球の聖地なのに酒臭いとは。違和感を覚えつつも…炎天下、まあ飲みたくはなりますわな。かちわり氷もいいけど。 甲子

          夏の甲子園 アルプスはコパカバーナ!

          職場で多用される言葉と、御前会議への道

          同志Aからのお題:タイミング ところ変われば言葉も変わる。 業界ならではの用語を含め、会社や職場によって、よく使われる言葉はさまざまだ。「テレコ」や「バーター」なんて言葉を口にしていたころが懐かしい。前の職場は新規プロジェクトへの「アサイン」「ジョイン」や「座組み」が大好物だったが、今の職場ではそれらの言葉を耳にしたことがない。代わりに、世の中の興味・関心が高まる「モーメント」を聞くことが多い。 先日、取引先の広告会社が、宣伝施策を検証して「次の“打ち手”を考えてきまし

          職場で多用される言葉と、御前会議への道

          マイナこまっちゃうナ

          同志Aからのお題:カオス 出るわ出るわ。マイナンバーカードをめぐるトラブルが後を絶たない。人為的なアナログなミスもあれば、顔認証などデジタルな技術的な欠陥もあり。さすがのお上も少しはアクセルを緩めるかと思いきや、やめられない、とまらない(とめられない)様子。もしや「新幹線大爆破」や「スピード」のように、ゴリ押し普及の“速度”を落とすと爆発するとか? 任意で無料の身分証明書の発行のために、アメを配り、ムチを打つ。ここまで躍起になる裏には、きっと真の狙いがあるに違いない。国民

          マイナこまっちゃうナ

          まめまめふれふれ

          同志Aからのお題:ベストセラー サザエさんちの隣りに住む、作家の伊佐坂先生は(意外にも)恋愛小説が専門という。わが家では、小学生の娘が妻の古いMacBookを借りて小説を書いている。ローマ字変換でWordに縦書き。まさにデジタルネイティブ。詳しい内容は「秘密!」と教えてくれないが、本人曰く「ファンタジーじゃなくて現実的なお話」とか。もうすぐ1万字に達するようだ。父はnoteを書くのに四苦八苦しているというのに。 書くのはもちろん読むのも好き。彼女のお気に入りは講談社の児童

          まめまめふれふれ

          「サル」発言でござーる

          同志Aからのお題:二者択一 立憲民主党の小西参院議員の「サル」発言が燃えている。憲法審査会の毎週開催は「サルのやること」とディスったところ、好機と捉えた人々が「ウキーッ」と火を付け油を注ぎ続けた。 小西氏は総務省の行政文書を入手し、放送法の政治的公平に関する解釈変更について、高市大臣にどうだったのさと迫っていた。ところが、事の本質を離れて高市氏が大臣を「辞める/辞めない」の二択に焦点が移り、最後は不用意にも小西氏がバナナの皮で滑って転んだか、木から落ちたか。高市氏は「ウシ

          「サル」発言でござーる

          戦え! 何を!? 花粉な人生を!~Pollen Gets In My Eyes

          同志Aからのお題:トリオ ♪もうすぐ春ですね ちょっと気取ってみませんか 春一番が吹き、脳内ではキャンディーズのウキウキ三重唱が流れるが、リアルでは花粉が目にしみる季節の到来に戦々恐々。とても気取っていられない。臨戦態勢である。 もともとアレルギー性鼻炎で年中ピーピーしているクチなのだが、奇跡的に花粉症とは縁がなかった。このまま無関係でいられますように…という淡い希望は2019年に打ち砕かれた。鼻がつまって息できない、目がかゆくて仕方ない。ついに来たか。 しかし、すぐ

          戦え! 何を!? 花粉な人生を!~Pollen Gets In My Eyes

          70mmだョ!

          同志Aからのお題:私の原点といえる旅 情報としては知っているが、実際に見たことはない。それが70mmフィルムの映画だった。 デジタルのパッケージにその座を譲ったが、かつては映画=フィルム。中でも通常の35mmフィルムに比べ横幅2倍の70mmフィルムは、ドンのような存在だ。テレビに対抗し、スクリーンのワイド化が進んだ1950年代に誕生した。大迫力かつ高画質、立体音響が売りだった。35mmからのブローアップを含め、大作といえば大劇場は70mm版でという祭りのような時代がしばら

          70mmだョ!

          【小ばなし】クラーク・ケント氏の内勤生活

          同志Aからのお題:スーパーマン 宇宙のかなたクリプトン星から地球にやって来たスーパーマン。正義のヒーローとして活躍する一方で、新聞記者クラーク・ケントとしての顔も持っています。もしも彼の勤めるデイリー・プラネットが日本の新聞社だったら…。 * * * クラーク・ケントは入社以来、社会部など現場ひと筋。事件・事故が起きた時、現場に急行するのにうってつけの環境でした。ところが、スーパーマンもサラリーマン。先日の人事異動でついに内勤の辞令が出たのでした。PCを使って紙面のレイ

          【小ばなし】クラーク・ケント氏の内勤生活

          BE FOREVER コサキン

          同志Aからのお題:不変 「ラジオの友は真の友」 とは、TBSラジオ「問わず語りの神田伯山」オープニングの決めぜりふ。音だけを介してつながるラジオは、パーソナリティーとリスナーの関係を深くする。「真の友」とは言い得て妙だと思う。 元ネタは「五木寛之の夜」冒頭のせりふ「深夜の友は真の友」らしいが、ラジオの中でもとりわけ深夜番組は濃いめの“友”が集まる場。かつて愛聴していた「コサキン」もその一つだ。 小堺一機さん(ムックン)&関根勤さん(ラビー)のコンビによるラジオ番組は「

          BE FOREVER コサキン

          国替えか、お取り潰しか〜ニコニコ・コンビニのゆくえ

          同志Aからのお題:リニューアル 近所のコンビニが新装開店と相成った。店内は少し落ち着いた色合いになって、新しい什器が入ったり、店内調理の弁当が並んだり。アップデートは喜ばしい限りだが、中の人たちまで変わってしまった。 前の店長は、いつもえびす顔で、その下で働く店員たちも皆明るく、気持ちがよかった。中でも店長の右腕らしき人は会計のクレジットカード承認の際に「3、2、1、はいっ!」とカウントダウンしてくれる面白キャラだった。なので、家から最も近いコンビニ(別のチェーン)ではな

          国替えか、お取り潰しか〜ニコニコ・コンビニのゆくえ

          貸本屋攻略記 同志少年よ、小芝居を打て

          同志Aからのお題:レンタル ところで、店先で芝居を打ったことはおありか。 時に1970年代後半。小学校高学年のころ、家の近くに一軒の貸本屋があった。 貸本屋という商いは当時でもすでにレアな存在。私が知るのは、後にも先にもこの店だけだ。 通っていた公文式教室の先、市道に面した木造の建物だった。店内は漢字の「一」のような横長の形をしていた。奥行きは浅く、通りに面して開放されたガラス戸と本棚の間は、人が1人立てるほどの狭さだったと記憶している。 貸本屋の仕組みが前から気に

          貸本屋攻略記 同志少年よ、小芝居を打て

          帰ってきた「レインマン」はトリオ編成の夢を見るか?

          同志Aからのお題:虹 バリー・レヴィンソン監督の「レインマン」が「午前十時の映画祭12」でスクリーンに帰ってきた。高校3年生以来、33年ぶりに劇場で見た。 サヴァン症候群の兄と、亡き父の遺産目当てに彼を施設から連れ出す弟。クラシックな1949年式ビュイックでルート66を西に向かう中で、2人の心が次第に変化していく。ダスティン・ホフマンのなりきり名演と、自己中心的で嫌な役柄ながらトム・クルーズの振りまく黄金のスマイル。対比が実にいい塩梅だ。 37年ぶりに見た「メイン・テー

          帰ってきた「レインマン」はトリオ編成の夢を見るか?