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「サル」発言でござーる

同志Aからのお題:二者択一


立憲民主党の小西参院議員の「サル」発言が燃えている。憲法審査会の毎週開催は「サルのやること」とディスったところ、好機と捉えた人々が「ウキーッ」と火を付け油を注ぎ続けた。

小西氏は総務省の行政文書を入手し、放送法の政治的公平に関する解釈変更について、高市大臣にどうだったのさと迫っていた。ところが、事の本質を離れて高市氏が大臣を「辞める/辞めない」の二択に焦点が移り、最後は不用意にも小西氏がバナナの皮で滑って転んだか、木から落ちたか。高市氏は「ウシシ」と思ったに違いない(その後すぐに奈良県知事選でイテテな状態になるが)。

炎上のさなか、れいわ新選組の山本代表の投げた変化球が愉快・痛快だった。憲法審査会での議論を「国民が経済的に疲弊して新型コロナウイルスから立ち直れないうちに戦前の法体系に戻そうとする動きだ」と批判して「こんな姑息なルール変更をサルはしない。サルに申し訳ない限りだ」と、小西氏に「全てのサルに対する真摯な謝罪」を求めたのだ。

メロリンの球は内角ギリギリを攻めたが、当の「サルはしない」側が気づかない。皮肉が高等すぎたか。チンパンジーのパーマン2号(ブービー)だと腹を抱えて笑っているだろうに。

小西氏に問われる点があるならば、審査会をサルに例えたことではなく、NHKなどに対して「元(総務省)放送政策課課長補佐に喧嘩を売るとはいい度胸」「放送法などあらゆる手段を講じて、報道姿勢の改善を求めたい」という圧だと思うのだが、やたらサルばかりが強調されているのが不思議。

感染症の「サル痘」は、実はサルと関係がないという。名称が「誤解や偏見につながる」として、WHOが「エムポックス」を推奨する時代である。今回のサル発言騒ぎも、モンキーたちには迷惑なことだろう。小学校なら先生がクラスルームで「もっとサルの気持ちを考えようよ」と子どもたちを諭す場面なのかもしれない。

れいわといえば、大石衆院議員は岸田首相に対して「資本家の犬、財務省の犬」という表現で姿勢を問うたことがある(鬼とも言った)。

「サル」呼ばわりと「犬」呼ばわり。
言われるとしたら、あなたはどっち?

わいわサルや(by プロゴルファー猿)



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