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戦え! 何を!? 花粉な人生を!~Pollen Gets In My Eyes

同志Aからのお題:トリオ


♪もうすぐ春ですね ちょっと気取ってみませんか

春一番が吹き、脳内ではキャンディーズのウキウキ三重唱が流れるが、リアルでは花粉が目にしみる季節の到来に戦々恐々。とても気取っていられない。臨戦態勢である。

もともとアレルギー性鼻炎で年中ピーピーしているクチなのだが、奇跡的に花粉症とは縁がなかった。このまま無関係でいられますように…という淡い希望は2019年に打ち砕かれた。鼻がつまって息できない、目がかゆくて仕方ない。ついに来たか。

しかし、すぐに花粉症と認めてしまっては、スギやヒノキの軍門にあっさり下るようで面白くない。まずは自力でどうにかしよう。

市販の対花粉スプレーやジェルで目と鼻にイオン防壁をつくったり、花粉症に効くらしいというブロッコリーのスプラウトを食み、ハチミツ&シナモン湯を飲み続けてみたりした。結果は竹やりの負け戦。元寇は2回で済んだが、花粉襲来は毎年繰り返されるのかと思うと、気が重くなった。

2020年はコロナ禍で外出を控えた分、ダメージは軽減されたものの、それでも目鼻がつらい。「募ったが、募集はしていない」という異次元の名言に習い、私は「花粉のようだが、花粉症ではない」と自分に言い聞かせた。

耐え難きを耐える日々に、自力での限界を感じた2021年。娘の習い事の先生(重度の花粉症)からよき情報がもたらされた。駅の近くにあるアレルギー専門のクリニックがおすすめという。

「認めたくないものだな。自分自身の花粉症というものを」

…と思いつつも、熟練のドクターが処方した3種の薬を使うと、あーら不思議、だいぶ楽になるではないか。これなら早く白旗を揚げればよかった。以来、このクリニックのお世話になっている。

先日の2023年初診。従来であれば、ドクターはファイバースコープを使って鼻の中の様子をモニターに映し出して、状態を細かに説明してくれたが、今回は症状を聞くことも、鼻や目を確認することも一切なし。「はいはい、いつものね」ぐらいの軽い感じで、実にあっさり終わった。手を使わぬ神の手、テレパシーによる診察の域と喜ぶべきか。

今シーズンは所得倍増ならぬ花粉倍増の勢いという。迫り来る花粉の大波。ゴッド処方による錠剤、目薬、点鼻薬のトリオを軸に乗り切きるのだ。頼むぜ、ラン、スー、ミキ!



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