沖縄県北大東村を踏破 その5<日本全市町村踏破(制覇)>
2018年4月28日。ゴールデンウィーク沖縄未踏市町村集中踏破第一村、北大東村。
北大東島の東端から、島の南側沿岸をクルマで西端まで回って、島最大の見所と言えるは燐鉱石貯蔵庫跡を見学。
さらに、島の北側へと向かった。
島の北海岸の、東西の真ん中あたりに、北港がある。
西の西港、南の江崎港と並ぶ、3つの港の一つ。
北海岸から日没を眺めた。
宿の「ハマユウ荘」へ戻る。一人なのに、無駄に広いツインルーム(笑)
今回の宿泊は食事付き。とんかつに刺身にひじきに味噌汁に白米といった、そんなに変わったところのない定食ではあるが、現代日本にあっても極端に物流に手間のかかる場所である為、食材の多くは大東諸島や近海の産だろう。
500円の追加料金で島の郷土料理「大東寿司」が付けられるので、頼んでみた。
大東寿司は、サワラやマグロなどの刺身を、みりん醤油の甘めのタレに付け込んでヅケにしたものをネタとし、すし酢に砂糖を多く加えてシャリも甘めにした寿司である。
そのルーツは、八丈島の郷土料理「島寿司」にあり、島を開拓した八丈出身者が持ち込んだものである。ただし八丈島の島寿司はわさびではなく、ねりからしが使われているのだが、大東寿司では江戸前寿司と同じくわさびが使われている。
こちらは一晩明けて、4月29日の朝食。
宿は二階層で、中庭を取り囲むような構造。今回の宿「ハマユウ荘」は、北大東島では豪華な部類と思われる。
中庭や通路の脇などに、一種の水槽とも言えそうな小さな池が数多くつくられていて、それぞれ魚が泳いでいた。よく見ると、体の一部が赤や青で、熱帯魚らしい感じがあった。
宿の中でも最も高い場所にテラスがあり、展望台のようになっていたが、そこからの眺め。宿の北側を望む。
北大東島が、中央が陥没して平地になっており、周囲を屏風のような崖に囲まれた独特の地形になっていることが、よく分かる。
この崖のことを、地元では長幕(「ながまく」または「ながはぐ」)と呼ぶ。
宿の南側は、長幕がすぐ近くに迫っていて、というより宿自体長幕の麓から中腹にかけてに存在しており、南側の長幕の上には、灯台が建つ。
宿をチェックアウトした後だが、こちらは島の南東部の、長幕の内側の縁に当たるところである。崖が連なって弧を描き、小さなカルデラの外輪山のようになっていることが分かる。
この長幕上は、地形が急峻で開発されていない為、鬱蒼とした森となっており、貴重な植生が多数見られる。
再び宿に戻るが、4月下旬、早くもコスモスが咲いていた。北海道で夏の内から咲いているのは見た事があるが、亜寒帯の北海道で夏が涼しく春から秋まであまり気温に変化がないように、亜熱帯の北大東島では春から夏まで暑くてあまり気温の変化がないので、春の内からコスモスが咲いてしまうのだろうか。
コスモスの一つをよく見ると、謎の白い蜘蛛のような虫が!!
花に擬態して他の虫を捕食するハナカマキリを彷彿とさせるが、どう見てもカマキリではない。
調べてみると、アキノキリンソウカニクモという、花に擬態した蜘蛛で、体の色は花に合わせて変えるという。
すぐそばには、沢山の白いコスモスも咲いているので、そちらから移動して来たところなのだろう。
駐車場には交尾しているトノサマバッタがいた。北大東島では、非常にたくさんのトノサマバッタを見かけた。しかも、巨大なものが多い。
初めは、歩いて行くと飛び去って行く、赤い羽根をした小鳥は何だろう、飛んで行った方へ近付いても、鳥の姿は見えないし、と思って、よく観察したら、何とトノサマバッタであった。南北大東島では、トノサマバッタが大発生し、サトウキビが食害に遭う事も少なくないらしい。
市町村踏破数は前回投稿から変わらず。
沖縄県全41市町村のうち、30市町村踏破、残り11市町村、達成率73.2%。
九州・沖縄全274市町村のうち、262市町村踏破、残り12市町村、達成率95.6%。
日本全国1741市町村のうち、1722市町村踏破、残り19市町村、達成率98.9%。