同じクラスの女子がピンク髪だし舌ピも空いてるし僕のこと好きそうな件について。
憂鬱な月曜日。
新学年が始まって、早2ヶ月。
6月の雨はまるで、僕の心を見透かしたように暗く、降り頻る雫は窓を打ち付け、この教室の雰囲気までも曇らせる。
『おい!聞いてるのか!』
熱血教師の大村先生の声が教室に響き、僕は肝を冷やした。
しかし、叱られているのは僕ではなく、問題児の愛月さんだった。
『そもそもなぁ!校則違反だぞ!そのピンクの派手な髪の毛も!!お前!聞いたところ舌にピアスを開けてるそうじゃないか!指導対象だぞ!わかっているのか!?』
声を荒げる先生に対して、愛