『プシコ ナウティカ』を読んでは独り言・其の四
あの人が来る
薬局の入口のガラス越しに
その方が来るのを
恐れている自分がいた
鳩尾の辺りが
何とも言えない不快感に包まれ
動悸が止まらない
いつ来るのか
どんな状態で来るのか
そんなことを
ついつい考えてしまう
その人との過去の記憶が蘇り
当時の身体の記憶が蘇る
・・・・・・
その方は当薬局を利用する患者さんなのだが
過去に薬局内でこれでもかと
怒鳴り散らしていったのだ
その方なりの論理で
その方なりの考えで
怒りの沸点を超えていったのだが
当時の記憶は私の薬剤師人生に
大きな影響をもたらした
人間心理を垣間見た気がして
とても良い体験だったと言える
ただそれは
頭ではそう思えるのであって
身体はそうは記憶していないのだ
当時の身体の記憶としては
動悸や胃部の不快感があり
しばらくの間は
その方と会話する度に
身体は同様の反応を見せ続けた
ここ最近は
その方の変化もあり
また私自身が
自分自身の身体反応を
うまく対処できるようになったことで
その方との会話の際に
身体反応が呼び起こされることはなかった
しかし
今回は
その方と対峙する前に
身体の記憶が呼び起こされたのだった
・・・・・・
実際に
その方が薬局に来られて
面と向かって会話し
話を傾聴する中で
心も身体も落ち着いていた
それは
その方を理解しようと
努めた結果だったのかもしれない
もちろん
永遠に真の意味では
理解できないとわかっているのだが
・・・・・・
そんなことを思い浮かべながら
今日もまた
読んだんだか読んでいないんだか
積んだんだか積んでいないんだか
といった本達の中から一冊紹介し
心の琴線に触れた一節を取り上げ
ゆるりと書き記していきたい
今回はこちらの本を読んでは独り言
ゆるりゆるりと読み進め
本を読んでは独り言noteにて
取り上げるのも四度目となった
ようやく
序章を読み終えたところである
本書のほんの10分の1を
読み終えたばかりであるが
そこから受ける刺激は
私の知的好奇心を掻き立てる
さてさて
そんな本書から
いつものように
引用する必要があるんだかないんだか
本来の引用の意義を考えては
自己ツッコミを入れつつ
noteの引用機能を用いて
引用させていただきたい
冒頭のあの人は
過去に精神病院にも通院していた
また
市内のあらゆるところで
いざこざを起こし
出禁になっている場所もあるという
後期高齢者を間近にして
私がその人から怒鳴り散らされた
10年前とは変わってきており
将来の不安や
日常生活の寂しさが
その言動や行動から
垣間見える気がしている
私がその人と
面と向かって対峙する際に
心がけているのは
いや
できているかはさておき
基本的に全ての方に対して
心がけているのは
目の前の人の存在を受け止めることである
それは
話の内容を聴くことだけでなく
目を見ることや
反応することや
姿勢や所作などで
相手を大切に思っていることを
表現しているつもりである
もちろん
表面上だけでなく
心の底から
相手を受け止めているつもりである
そんな姿勢が
相手に伝わったのかわからぬが
いつもあの人は
会話をしながら落ち着いていく
そんな気がしている
こんなポンコツな私ですが、もしよろしければサポートいただけると至極感激でございます😊 今後、さまざまなコンテンツを発信していきたいと思っておりますので、何卒よろしくお願いいたします🥺