町田和敏(変な髪型をしたポンコツ薬剤師)

八王子市生まれ、震災の前年より釜石へ。プライマリ・ケア認定薬剤師。ケアカフェ釜石支配人…

町田和敏(変な髪型をしたポンコツ薬剤師)

八王子市生まれ、震災の前年より釜石へ。プライマリ・ケア認定薬剤師。ケアカフェ釜石支配人。『荒木博行のbook cafe』コメント職人の部室員。音声配信:『本を読んでは独り言ラジオ』(stand.fm & Spotyfyで配信中)積読系弱小Podcaster

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『プシコ ナウティカ』を読んでは独り言・其の八

あの人はこういう人だから と思って 自分の心に 言い聞かせることがある 心のざわめきを どうにかして落ち着かせようと もがく際によく起こることだ それは あの人との間で 何らかの衝突が起こった ということでもある そして 心が落ち着きを取り戻すと 相手の存在を 決めつけてしまったことに 罪悪感というと言い過ぎかもしれないが 得体の知れない後ろめたさを 感じることがあるのだ 日頃の薬局での仕事中に あの方は認知症だから… そういった言葉を 吐き出しそうになる

    • 絵本『ノックノック みらいをひらくドア』を読んでは独り言

      我が子にとって 私はどんな存在なのだろうか 父親として どんな影響を 与えているのだろうか 願わくば 良い影響を 与えられればと 思っているが… そんなことばかりではないだろう 振り返って 私が子供の頃 父からどんな影響を 受けていたのだろうか… 何気ない父の言動から 良い影響を受けたこともあれば 父のようになりたくないと 感じたこともあったようにも思う 良い影響がほとんどだと 思っているが 父の言動で 真似はしたくないと 思うこともあったと記憶している 反

      • 『プシコ ナウティカ』を読んでは独り言・其の七

        薬局の現場で 患者さんとお話しする中で ふと振り返ると 機械的な会話しか できていないことに気付く 通り一辺倒の説明 通り一辺倒の質問 そんな瞬間ばかり… これでいいのだろうかと 自問しては 自分の情けなさや 自分の駄目さ加減に 辟易とするのだ と言いつつ そんなときもあるさと 自分を慰めつつ 駄目な自分も受け止めているのだった 時間に追われ 仕事に追われ 余裕がない中では 生きた対話などできない そう思いつつ 仕事のできない私は いつも何かに追われている

        • 絵本『パパと怒り鬼』を読んでは独り言

          「ごめん!ごめんってばぁ!」 娘がそう言って 私の手を振り回す 6歳になった娘は 力が有り余っているのか 最近は叩いたり蹴ったりしてくる 嬉しそうな顔で 犬が戯れて 甘噛みするような 感じなのだろう 最初のうちは 共にふざけ合うのだが ときたま 娘の手や足が 骨だったり 顔だったり 当たると「痛いっ!」 と思わず口にしてしまうような場所に当たる 気絶する程 痛い訳ではないが クリーンヒットすると一瞬 その痛さにたじろぐ 「いたたたた・・・・・・」 痛い様子

        『プシコ ナウティカ』を読んでは独り言・其の八

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          『生きることとしてのダイアローグ』を読んでは独り言・其の五

          親子関係の中で 子供の存在は 親のエゴにまみれ その存在そのものが そのもので居ることが 難しくなる局面がある いきなりなんなんだ? そう思われるかもしれない 親子関係だけではなく 大人と子供と言っても いいのかもしれない 子供は子供として見られるため その存在を全て子供として扱われる どうせ子供だから そう言われ 子供の意見は遠ざけられ いないものとして扱われる ここまで書いて 我が子にそうしている自分がいて そうした自分を受け止めることを 拒んでいる自分に

          『生きることとしてのダイアローグ』を読んでは独り言・其の五

          絵本『ともだちのなまえ』を読んでは独り言

          人と人はわかり合えるのだろうか わかり合うことは できるのだろう といっても どの程度わかり合えるかは その状況下で 人と人との相性もあるため 何とも言えないところだが… ただし わかり合えることを 前提としてしまうと それはそれで おかしなことになる気がする わかり合えないことを前提としないと うまくいかない気がするのだ 肌感覚ではなるのだが 確かにそう思うのだ それはなぜかと言えば 育ってきた環境が違えば その人の心を真に理解することなど できないと思

          絵本『ともだちのなまえ』を読んでは独り言

          『ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考』を読んでは独り言・其の三

          薬局という現場で しがない薬剤師として 患者さんの言葉を聴く度に その方の心に触れている感覚になる そして わかったような気にならないように 気をつけているつもりだが わかったような気になっている自分に気が付く それは 目の前の方の苦しみを 言葉の中や 言外の様子に感じ取った際に 特に顕著になる こういった考えが 苦しみを生み出しているのではなかろうか そんな思考が働いているときに 私はきっと その方をわかったような気になっているのだ 決して 真にわかることな

          『ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考』を読んでは独り言・其の三

          絵本『サイモンは、ねこである。』を読んでは独り言

          人はなぜ 比較してしまうのだろうか 人と人の違いに目を向け 自分は持っているけど 相手にはないではないかと 思うことがある 自分は特別だと 言わんばかりに それはもしかしたら 自己承認欲求の 一種の形なのかもしれない 他人と違う自分を 無意識に求めてしまう 自分が特別だという言葉は 自分を貶めるように働くこともある 他人は持っているのに 自分は持っていないと すると 自信はなくなり 不安に満ちていく そんなことを思いながら 今日もまた 読んだんだか読ん

          絵本『サイモンは、ねこである。』を読んでは独り言

          『プシコ ナウティカ』を読んでは独り言・其の六

          カスタマーハラスメント この言葉を聞かない日は 無いというくらいに 話題になっている 俗に言うカスハラである 先日も ご高齢の方を殺めたのは その界隈では有名なクレーマーだった そんな事件があった 記憶に新しい どんな業界にも また どんな場所にも クレーマーとされる人はいるようである もちろん その程度は様々であり 解釈もまた様々である なんでもかんでも 相手のことをクレーマーとしてしまうのは いかがなものかと思うが 働いている人もまた人間なので 鬱

          『プシコ ナウティカ』を読んでは独り言・其の六

          絵本『あなふさぎのジグモンタ』を読んでは独り言

          「痛みを取り去りたいんです…」 痛みを抱え 病院を受診し 痛み止めを飲むも 痛みが取れないと 訴え続ける方がいる 痛みを切り離したい その気持ちを受け止めつつも なかなか難しいものだと 思ってしまう自分がいる 痛みの原因を知りたがり 検査を繰り返し 病院を渡り歩いても それらしい痛みの原因が わかったようでわからないような そんな状態のようにも見える 話しても受け入れられないと 思ってしまうので 直接伝えていないが おそらく心のありようが 痛みに影響しているのでは

          絵本『あなふさぎのジグモンタ』を読んでは独り言

          『ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考』を読んでは独り言・其のニ

          「おかしいだろ!」 声を張り上げて 怒声にも近い声を出し その方は納得がいかない表情を見せる 過去記事にも 書いたことのある 私の勤める薬局に来る患者さんである その方は 出禁になった店は数知れず どこでも 「おかしいだろ!」 「訴えてやる!」 「あんたじゃ話にならん!」 と怒り狂うようだ 私の目の前で そんな姿を見せることもあるが まず聴く姿勢で応対していると 段々と落ち着きを取り戻す その方の価値観に触れた出来事を 体験した結果そうなっているのだと思うが あ

          『ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考』を読んでは独り言・其のニ

          絵本『おなじそらのしたで』を読んでは独り言

          たまに 過去の記憶が ふと蘇る 自分の犯した過ちに 気恥ずかしくなることもある 思い出す過去は 美しいものばかりではない なぜあの時 あんな態度をとってしまったのだろうか なぜあの時 あんな言葉を吐き出してしまったのだろうか そう自分に言い聞かせてみても その時点に戻ることはできない 記憶から消え去ったものもあるが まだ残っている記憶を思い出す度に 当時の心情を振り返り 自分なりに自身を理解する それは痛みを伴うものでもある そして当時を振り返ると共に あの

          絵本『おなじそらのしたで』を読んでは独り言

          『ケアとは何か』を読んでは独り言・其の八

          先日 友人と食事をする機会があった 彼は経営者である 知り合った当初は 同じ会社で働いていたが 彼は企業し 私は今でも当時と同じ会社で働いている 立場は変わったが 私にとって古き良き友人である しかし 食事をする中で 一緒に話をしていると 感覚の違いを感じる場面があった 経営者の感覚とでも言うのだろうか 雇う側と雇われる側の違いを 如実に感じてしまったのであった そんなことを思い出しつつ 今日もまた 読んだんだか読んでいないんだか 積んだんだか積んでいな

          『ケアとは何か』を読んでは独り言・其の八

          絵本『ママ、ぼくのことすき?』を読んでは独り言

          仕事を終え帰宅すると 娘は自分で好きなように遊び 妻はスマホで何か調べ物をしているようだ もう少し娘が小さかった頃は また違った景色が見られた 娘はかまって欲しそうな表情をしながら 母親に寄り添いつつ 母親はスマホで調べ物をしている そんな感じであったと記憶している 家事や育児で疲れ切っている妻に 「スマホばかり見てないで…」 などとは言えなかった その一方で つまらなそうな表情をしている娘を見て どうしたら良いか悩みながらも 接していたのを思い出す 家族という

          絵本『ママ、ぼくのことすき?』を読んでは独り言

          『パラドックス思考』を読んでは独り言・其の二

          昨日は年に1回開催される 『ささえる事例検討会inかまいし』に 参加してきた 元々は盛岡で開催されてきた事例検討会だが 釜石でも開催されるようになり7回目だそうだ 釜石で事例検討会をしよう そんな声をきいてから 実際に開催するまで 仲間達と一緒に奔走してきた こう書くと 私がいかにも頑張ったように 感じられるかもしれないが 私ははっきり言って何もしていない お恥ずかしい限りである 事務的な部分は 全て仲間達が担っていた 私は一緒に伴走していただけ これもまた

          『パラドックス思考』を読んでは独り言・其の二

          絵本『カボチャのなかにたねいくつ?』を読んでは独り言

          最近はお呼ばれすることもないのだが 以前『釜石コンパス』という 高校生のキャリア構築支援事業にて 講師の1人としてお話しする機会があった 講師と言っても 高校生の前で一方的に話す というよりは 雑談のように会話するイメージを 持っていただいた方がいいかもしれない https://kamaishicompass.com リンク先のページにて 講師募集の項目を見ていただくと 「きっかけさん」という言葉が書いてある そう あくまで高校生にとって 人生の岐路における選択のき

          絵本『カボチャのなかにたねいくつ?』を読んでは独り言