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『ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考』を読んでは独り言・其のニ

「おかしいだろ!」

声を張り上げて
怒声にも近い声を出し
その方は納得がいかない表情を見せる

過去記事にも
書いたことのある
私の勤める薬局に来る患者さんである

その方は

出禁になった店は数知れず

どこでも
「おかしいだろ!」
「訴えてやる!」
「あんたじゃ話にならん!」
と怒り狂うようだ

私の目の前で
そんな姿を見せることもあるが
まず聴く姿勢で応対していると
段々と落ち着きを取り戻す

その方の価値観に触れた出来事を
体験した結果そうなっているのだと思うが
あまりの怒り具合に
話を聴く気すら失せてしまうくらいだ

丁寧に紐解いていくと
その方が何に対して怒っているのか
何となく掴めてくるのだが

往々にして

人の心に関するものであったり

他者の行動を自分の尺度で
決めつけてしまうことだったり

わからないものを
わかろうとし過ぎてしまい
わからないことに苛ついているように
私には見えるのだった

価値観という鎖で
自らの心を縛り付けているようにも見える

しかし

もしかしたら
その見方もまた
相手の心をわかったかのように
固定化してしまうものだったりもする

そう思うことで
自分の心を落ち着かせようと
しているのかもしれない

わからないものを
わかったように固定化してしまう

そんなことを考えつつ

今日もまた

読んだんだか読んでいないんだか
積んだんだか積んでいないんだか
といった本達の中から一冊紹介し
心の琴線に触れた一節を取り上げ
ゆるりと書き記していきたい

今回はこちらの本を読んでは独り言

およそ2週間前にも
こちらのnoteで題材にした本である

別の東洋思想の本を
読み終えたこともあり
本書をゆるりゆるりと
またちびりちびりと
読み進めているところだ

といっても

前回の投稿では
『はじめに』から
引用させていただいたが

今回は

本書の入り口の入り口の
ところまで読んでの独り言である

読み終わるのは
いつになるのやら

そんな読書の旅路を
楽しんでいきたいものである

さてさて

いつものように
引用する必要があるんだかないんだか
本来の引用の意義を考えては
自己ツッコミを入れつつ
noteの引用機能を用いて
引用させていただきたい

私は何も、未来を予測するなと言っているわけではありません。未来予測は、生物ではおそらく人間だけに与えられた特別な能力ですから、大いに発揮するべきでしょう。
ただ、世の中には自分のコントロールが及ばないこともたくさんあります。むしろ、そちらのほうが多いかもしれません。たとえば「これだけ頑張ったのだから、試験に受かるはずだ」「これだけの経験を持っているのだから、A社の面接に落ちるはずがない」などと考えたことはありませんか。しかし「一寸先は闇」という言葉があるように、何が起こるかはその瞬間までわからない。
それなのに、私たちは予測可能、コントロール可能だと思い込み「こうなるはずだ」と固定的に考えがちです。それは苦しみが発生する原因となります。それを見直すための思考を提案するのが、仏教なのです。

松波龍源 野村貴文. ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考. イースト・プレス, 2023, 22p

怒り狂うのが
理解できない苦しみから
発生しているのであれば

理解できないことに
関連しているのは
その方の価値観を
その方以外の世界に押し付け
固定化しようとすることなのかもしれない

そんなことを思いつつ

そうやった考える私も
その方のことを固定化しようと
しているのかもしれない

わかりたがる脳

固定化したがる脳

その脳という存在を認識した上で
俯瞰した視点で
自らの心の動きも見ることができれば

苦しみから解放されるのかもしれないし
そうでないのかもしれないし

兎にも角にも

幸せに生きれるのではないか

そう思ったりもする

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