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絵本『エリカ 奇跡のいのち』を読んでは独り言

最近考えていること

それは

生きる

ということについてだ

たまたまなのか
無意識にそうさせているのか
わからぬが
手に取る本も
『生』に関する本が多い気がする

日々

薬局という現場で
患者さんの声を聴くことで
『生』を考える契機を得ている
とも言えるかもしれない

今絶賛読み途中の
『プシコ ナウティカ』も
本編を読み終えた
『世界への信頼と希望、そして愛』も
私にとっては
生きることについて
気づきをいただく読書体験である

そんなことを思い浮かべながら

今日もまた

読んだんだか読んでいないんだか
積んだんだか積んでいないんだか
といった本達の中から一冊紹介し
心の琴線に触れた一節を取り上げ
ゆるりと書き記していきたい

今回はこちらの本を読んでは独り言

いつものように図書館にて
何気なく手に取った絵本である

本書はナチス・ドイツの
強制収容所のお話であるが
命について
生きることについて
考えさせられる絵本だ

そんな本書から

いつものように
引用する必要があるんだかないんだか
引用の意義を考えては
自己ツッコミを入れつつ
noteの引用機能を用いて
引用させていただきたい

〈お母さまは、じぶんは「死」にむかいながら、わたしを「生」にむかってなげたのです。〉
エリカが自分の生いたちをを回想するかたちで書かれたこの物語の中で、この文章に出会った時、私は「この絵本をぼくに翻訳させてください」と言った。この物語の中に深く入ってみたいと思ったからだ。赤ちゃんを走る列車から投げ出すなどということは、平時であれば、殺人行為と見られてしまう。しかし、親も子も殺されるのが不可避という限界状況の中では、たとえ生きられる確率は1万分の1であっても、ゼロではない道をわが子のために選んだという母親の決意は、一筋の「生」の光を求める崇高なものとして、人々の心を揺さぶらずにはおかないだろう。私自身、この言葉に深く感動するとともに、ほとんど本能的と言ってもよい母の愛のすごさに圧倒されたのだった。
今、日本は経済的に豊かになり、平和を満喫しているはずなのに、幼児虐待や子どもの自殺や凶悪な少年事件が続発している。人間の心や生命観が、大きくゆがんでしまったと言わざるをえない。そんな状況下で、「奇跡のいのち」を生きのびたエリカの物語は、ナチス・ドイツや戦争の問題を超えて、いのちの尊ぶことや生きることについて根源的な問いかけをつきつけている。子どもも大人も一緒になって読み、一緒に考える本だ。

ルース・バンダー・ジー ロベルト・インノチェンティ 柳田邦男. エリカ 奇跡のいのち. 講談社, 2004, 23p

訳者のことばから
引用させていただいた

絵本の本編については
是非とも手にとって
読んでみていただきたい

ふと

患者さんの言葉が思い出された
「この国はおかしくなっている」
以前にも紹介したことのある言葉だ

『生』について考えることが
必要なのかもしれない

何気なく生きている日常

先の見えない将来に向けて
生きていくということ

過去の過ちを悔い改めながら
今この瞬間を生きること

『生』について
思いを馳せていきたい

そう思わせてくれた絵本体験であった

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