見出し画像

絵本『ガウディさんとドラゴンの街』を読んでは独り言

大学を卒業し
働き始めて数年後

私の自己顕示欲は
いきりたっていた

自分が何者であるか

周囲に認めてもらおうと
ある意味で必死だったのだと思う

その根源にあるのは

幼少期や公教育の時代に
私が感じていた疎外感だ

疎外感というと
いささか物騒な言葉かもしれない

言い換えるなら

認めてもらえていない感覚とでも言おうか

誰にでも備わっている承認欲求が
満たされていない感覚とでも言おうか

そんな感覚が

自分が何者であるか
それをどんな形で表現すればいいか
悩みや苦しみを生み出していたのだと思う

これを書いている現在
41歳になり
結婚し子供を授かり
環境が変わる中で

過去に抱いていた思いは
変わりつつある

誰にも知られずに
は言い過ぎかもしれないが
ひっそりと生きていきたい

そんな感じだろうか

知る人ぞ知る

くらいの感じだろうか

うまく表現できないが
とにもかくにも
不特定多数の人を対象にしていた
承認欲求の発露が
狭まっていったとでも言おうか

不特定多数も言い過ぎか

まぁ何でもいいが
変わってきたと言いたいだけである

そんなことを思いながら

今日もまた

読んだんだか読んでいないんだか
積んだんだか積んでいないんだか
といった本達の中から一冊紹介し
心の琴線に触れた一節を取り上げ
ゆるりと書き記していきたい

今回はこちらの本を読んでは独り言

釜石市立図書館で借りてきた絵本

高校を卒業し
大学受験浪人一年目は
建築学部に入りたいと
公言していた私にとって
アントニ・ガウディは
思い出深い人物である

ガウディ生誕150年を記念して
2002年に出版された本を
吉祥寺駅で見つけて即買いしたことを思い出す

当時から金遣いの荒かった私は
その本に一目惚れして購入した

今も私の本棚にて
存在感を放っている

自己主張の強かった私は
服装も柄物が多く
自分としては
そんな柄物好きな感性が
ガウディの建築に惹かれた根源にあると
認識しているが
こんなことを書くと
ガウディファンに叱られそうな気もする

さてさて

いつものように
引用する必要があるんだかないんだか
引用の意味を考えては
自己ツッコミを入れながら
noteの引用機能を用いて
引用させていただきたい

道ゆく人にとってガウディさんは、ぼんやりした、ただのものごいのようです。
お金をせがまれないようにと、よけていく人もいます。

この白いひげのおじいさんが、この街で一番名高い建築家の
アントニ・ガウディだと、だれが思うでしょう。
この人こそ、バルセロナを代表する独創的な建物や、
街頭やベンチや歩道のタイルをつくりだしたガウディだと
気づく人はいませんでした。

パウ・エストラダ 宇野和美. ガウディさんとドラゴンの街. 教育評論社, 2023, 8p

誰からも気づかれなくてもいい

私のことを知る人に
気にかけてもらえば
それでいい

別に常に
気にかけて欲しいわけではない

ふと思い出したように

あの人どうしているかな

そんなくらいでいい

自分が自分が
と承認欲求が暴走していた頃は
その逆だったのだと思う

相手のことを考えられず
自分のことばかり

おそらくそうだったのだと思う

少しは

ほんの少しは

成長してるのかな

人間として
ゆるりゆるりと
成長していきたい

そう願う毎日である

この記事が参加している募集

読書感想文

こんなポンコツな私ですが、もしよろしければサポートいただけると至極感激でございます😊 今後、さまざまなコンテンツを発信していきたいと思っておりますので、何卒よろしくお願いいたします🥺