社不

恋愛体質メンヘラキャバ嬢。本分は学生です。 自分を見つめる為と日記の代わりで書きます。…

社不

恋愛体質メンヘラキャバ嬢。本分は学生です。 自分を見つめる為と日記の代わりで書きます。 梅おにぎりは苦手です。既読程度にスキを付けて貰えたら読んでもらえたんだぁって歓喜して情緒が喜びます

最近の記事

ポラリス

北極星ポラリス。空で唯一動くことの無い夜空の中心である星。 今から数千年前、 まだ羅針盤やコンパスが存在しなかった時代、 人々は夜空に輝く星の位置を手がかりにして航海をしていたという。これは、星の航海術(Star navigation)という 南太平洋の伝統的な航海技術。 どこにいても、北を指し示してくれるポラリスのおかげで、 旅人は自分たちが進んでいく方向を いつも見誤らないでいられたのであった。 1週間前と同じ景色宛らではあるけれど淀んだ空を眺め東京行きの電車に揺られ

    • AM 5:30

      友人と高めの時給設定の入る気もないキャバクラの体験入店をした。気合いなんかさらさらなくて、女の子の仲もボーイの仲も悪そうなもんだから居心地が悪いと愚痴りながらお客さんの動向を眺めていた。 終わってニコニコ話しかけて来るオーナーの顔にわかりやす過ぎる作り笑顔どうにかならないですかと悪態をつきたいが付けないのでそそくさと後にして体入よりも目当てであったすぐ近くのラーメン屋に駆け込んだ。 想像以上に酷い友人の恋人の話を聞きながら案外元彼は悪い人ではなかったのでは、と思い始めてき

      • シティボーイ

        プレイリストと少々不規則なタイヤの音を片耳に電車に揺られる午後。人身事故があった故ダイヤが大幅にズレたという。確実に乗り遅れるはずだった電車に乗れたのだからきっと裏を返せばハッピー。電車には飛び込むのに貨物列車には飛び込まない理由はなんだろう。 元彼に会う為に通っていた、田舎の田んぼの景色から都会に向かうこの電車で移ろう景色は何度観ても飽きなかった。降りた新宿駅。人は増え建物は高くなり3分おきに来る山手線を横目に少し濁った空気が鼻を掠める。 仲の良かった友達は歌舞伎町でキ

        • 雨夜の月

          "好きだった人"からの電話繋ぎますかで、早1時間。彼の寝息を雨音と共に聴きながら煙草の火をつけた。 時計の針が丁度午前0時を回った頃、珍しく今日は早く寝るとLINEの通知。待ち侘びていないと心の中では思うけれど毎夜趣味に没頭して不規則に返ってくる返事を待ちながら度々自分の送った内容と共に繰り返し眺めている自分がいる。 電話がしたい、なんて送った自分のLINEのせいで会話が途切れるのが嫌で送信取り消しをした。見ていても既読を付けず気分で返すような猫みたいな人で、電話もLIN

        ポラリス

          大人になるということ

          「まだ子供だな〜経験が足りないんだよ」とついていたお客様に言われた。 ラストのお客様で、最初はうまい棒なんかのよく分からない話をして盛り上がってハイタッチなんかしてワンタイムを過ごしたのだが、延長の言葉を皮切りにしんみりと人生観の話が始まった。 期待しちゃいけないんだって学びました。とその言葉を呟いた私に、お客様はその言葉を笑いながら伝えてくれた。 自分でも子供だと思う。たまに大人だねと言ってもらえるけれど、大人ぶってるだけでふた周りも長い年数を生きている人に経験で叶うわ

          大人になるということ

          学生の特権

          結果白々しく「あれ!帰ってきてたんだ!気付かなかった!」と祖父に話し掛ける。やはり「学校行ってないのか!?」と一喝。 二限終わりだと嘘をついて意気揚々と車に乗ったら今度は帰宅した母と丁度鉢合わせてしまった。最悪。母にも同じ嘘をつき、海に行くと宣言すると異様に心配された。約束の時間までもう間もないので大丈夫大丈夫と流し車のエンジンをつけた。 大きめの車に平日の真昼間に高校生もどきが乗っているのもおかしなもので毎回不思議そうな顔をされた。 高校生の時のようにマクドナルドでハ

          学生の特権

          学生臨時戦争

          学校を休んだ。特に特別な理由がある訳でもなく、強いて言えば少し体調が悪いくらいで気分が乗らなくてテストがあって実習があって提出物があるくらい。すみませんこれが理由でした。 電車に乗りながら飛行機雲を見つめていたらふと海に行きたくなりました。同じ専攻で、学校を辞めた友達に連絡をしてみると、直ぐにLINEは返ってきたのでこれから海へ向かおうと思う。 今の学校には行きたくないと負けた私だけれど、高校生にとても戻りたくなったので友達に制服を着ようと提案した。案の定少し引き気味。攻

          学生臨時戦争

          犬系彼女は舐められる

          「犬系彼女って舐められるよね」 ボソッと放った友人の唐突な一言に落胆の顔をする私がいる。間違いない。本当に舐められる。猫系だの犬系だのモグラ系だの色々あるが犬系がダントツ下に見られる。 こいつは俺の事好きだから大丈夫だろう、とか思われて浮気だの女関係だの好き勝手やられた結果である。とんでもなく犬系な私は常に尻尾全力往復。当たって砕け過ぎてる。なんなら砕けて散らせてくれ。なんで全力で好きなのに!!!!!とか恨みつらみ思うけれど好きだから大丈夫という安堵を与えられている自分には

          犬系彼女は舐められる

          夜は病む

          どれだけ昼間が楽しくても、夜が楽しくても、一人になると病む。毎夜病む。孤独が本当に向いてないんだろう。かと言って一人の時間がないのも困る。わがままなもんだ。ベランダにキャンドルなんかを置いて煙草の煙を浴びながら少し絡まった有線イヤホンを邪険に文字を連ねるくらいしかこの気持ちを緩和させる方法を知らなかった。 毎日疲れてそのままベッドになんて生活が理想だがそうもいかない。課題はあるしお風呂は入らなきゃだしやることは山ずみなのである。が、正直全て外野から見ているようで焦りも何も感

          夜は病む

          公式と衝動

          考えるだけ無駄なのだろうか。 理屈っぽく理論的に、そんな話にも人間であるから感情論というものも付き物で。数学の公式の様に当てはまればこう、これしか答えは出ない、そんな単純な公式で人間も出来ていたならばさぞ楽であっただろう。私も基本的には感情的な人間ではある為、理論は苦手だし数学もクラス最下位を叩き出すほど苦手である。正解も答えも人それぞれだからこの世界成り立っているのかもしれない、惹かれ合うのかもしれない。 去年の春、付き合えて幸せだった私はお互いの会いたいという衝動だけで

          公式と衝動

          元彼の呪縛

          6年付き合って、別れても尚ずっと好きでいてくれている3つ前の元彼に好きだった所を聞いてみた。最近まで付き合っていた元彼より出てくる私の好きなところの言葉に多少驚きながらも昔と変わった自分が滑稽に思えた。 変わったと言うより半ば洗脳で、変えられたという言葉が良く似合うが、変わったのは自我であるからそこは彼のせいにはしない。周りから洗脳だよ、目覚まして、なんでそんな変わっちゃったのと言われたのは事実なので傍から見たら変えられたが正しいでしょう。 最初キャバクラを始めたのは、遠

          元彼の呪縛

          夜の蝶

          授業の終了の合図と共に、いつもの友達達と顔を見合わせこの場から逃げ出すように足早にドアへ向かう。愚痴や惚気やたわいも無い会話をしながら階段を駆け下りる。 「ばいばーい」と数人と交わし家へと帰る。 帰ってから休む暇なんか無くて、お風呂に入りメイクも香水も何もかもを落とし、仕事の為だけに全力を注ぐ。夜の照明に映えるような少し濃いめのメイク、ラメを施し、髪を丁寧に巻く。キャバ嬢の事を"夜の蝶"なんかと呼ぶが実際そんなもんではなく、ジャージで出勤ノーメイク、タバコはよく吸うし足は臭

          本分学生

          何があってもどう足掻いても時間は経つし次の日は来る。 私自身学生なもので、二度寝の為に7時に一旦アラームを掛ける。そこで起きれればラッキー。起きれなくとも自分を責めたりしない。時間に余裕がある時程、何故か遅刻未遂する癖があるのできっと二度寝の為にアラームを掛ける、これくらいがちょうど良いのだろう。 8時を告げた二度目のアラーム音で起こされ布団と癒着した身体を引き摺る。朝はめっぽう弱く、気持ちよく起きれた日はない。 適度にメイクを施すものの、上手くいかず途中で放棄。諦めて全

          本分学生

          馬鹿みたいだろ、バレンタイン

          バレンタインの日、会えなくて翌日に繰り越した23時半過ぎ。バレンタインをやるのは高校生までだと思い込んでいた私は前日チョコレート販売終了間際急いでチョコレートを厳選した。恋人として受け取って貰えるのだろうか、受け取って欲しい、と淡い期待を抱いた。そんなチョコレートの箱を見つめつつも煙草をつけた。彼の家の近くのコンビニでしゃがんで片手に煙草もう片手にはチョコレート、淀んだ空と対峙していた。案の定会える予定時刻が近付くにつれ雨が降り始めた。 一週間前、酔ったノリなのか、分からな

          馬鹿みたいだろ、バレンタイン

          最近好きになった人

          距離を置いた彼氏とSNSは何も繋げず疎遠になり、自分の中では色々積み重なった事でこのまま自然消滅を望んでいる。「別れるなら近所一帯家を燃やす」と脅されたが母に聞けば火災保険に入っているそうなのでひとまずは安心した。 最近好きになった人はお客様だった。優しそうな風貌で、けど自分の世界観を持っている、そんな第一印象。話してみたら私とは少し違った価値観や話口調でとても人として惹かれてしまった。仕事柄に反して日本で1番タールの高い甘い香りの煙草の火を「寿命が縮みそうですね」とバチバ

          最近好きになった人

          19歳

          高校から付き合っていた彼氏に恐らく浮気された。嘘をつかれた。ナンバー折られかけた。お金を返しに来ない彼氏の代わりに学生をやりながらキャバ嬢を始め留年1歩手前。 そんなこんなで彼氏とは距離を置いて自分の人生観と日記の為に書き始める今日この頃。 彼氏の影響で吸い始めた煙草に火をつける。 最初は祖母も母も吸っていたけれど煙草が本当に嫌いで喫煙所の傍を通る時さえしかめっ面になる程だった。が、彼氏の懇願の末、許して、同じものを一緒にと喜んで吸い始めた煙草も今となっては一人でいる自分を