見出し画像

元彼の呪縛

6年付き合って、別れても尚ずっと好きでいてくれている3つ前の元彼に好きだった所を聞いてみた。最近まで付き合っていた元彼より出てくる私の好きなところの言葉に多少驚きながらも昔と変わった自分が滑稽に思えた。

変わったと言うより半ば洗脳で、変えられたという言葉が良く似合うが、変わったのは自我であるからそこは彼のせいにはしない。周りから洗脳だよ、目覚まして、なんでそんな変わっちゃったのと言われたのは事実なので傍から見たら変えられたが正しいでしょう。

最初キャバクラを始めたのは、遠距離の彼氏の為であった。会いに行く為、デート費用を出す為、記念日の為。
もちろん自分の為もあったが、そんなもん田舎の居酒屋の給料で十分。

髪の色もカラコンの色もリップもピアスの穴の数も服装の系統も色も持ち物も、指定された通りじゃなきゃ褒めて貰えず貶されるから全てを彼氏に染めていたのに、キャバクラを知られた途端、「全部キャバクラの為だったんだろ」と1年間の努力は崩れ落ちた。
嘘ついた自分も悪いが、今思うと全てお前の指定なのになんでキャバクラの為なんだと思うし、結局好きなものを身に付けている女の子が最強に可愛いと思う。

そんなこんなでこの一年で自分の好きなもの、心躍るものは分からなくなった。
趣味の時間も夜の時間も全て彼にあて、彼が遊んでいる間は急いで支度を済ませひたすらに連絡を待つ。犬か私。

性格が本当に悪い、人間としての最底辺、人じゃないと距離を置く際はよく言われ、私なりの彼に対しての努力は相当空回りしていたようで。言われた所を治しても、他の気にいらない所を指摘され、何も変わっていない、変わる気がないと声を荒げられ、その他にも色々暴言を吐かれたが、その時は全部私が悪いんだと自己否定し続けていた。

友達との関わりも基本的には遮断され、男友達なんてもっての外だったが、距離を置いてから何人かの男友達に相談に乗ってもらったらやっぱり彼の行動がおかしいらしい。彼の髪を洗うのも乾かすのも爪を切るのも何もかもやるのが当たり前なのだと思っていた。違うらしい。途端に気色悪いな。あの時はそれでも幸せだったと思うと少しぞっとする。今思えばどう考えても理不尽な事を彼の勢いと洗脳でぺこぺこしてた。嫌なんて許されなくてYESorはい状態でした。

好き好き言って束縛していた癖にずっと嘘をつき続けて女の子とお泊まりドライブetc...冗談じゃない。元彼には良い所教えて貰えなかったから自己肯定だけどん底なまま底なし沼の底から上見つめてます。

大事な友達達は私がこれだけ馬鹿な恋愛をしても変わらず仲良くしてくれるし助けてくれる。取り敢えず今は、恋愛体質から抜け出すべく友達と遊んで色んな本や価値観に触れて仕事や学校に専念しようと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?