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【Vol.4】大手メーカー社員が会社に感じた「違和感」と、転職に踏み切ったワケ

肌寒さが増すこの季節、皆さん体調はいかがでしょうか。

おはようございます。武田と申します。

私は元々大手メーカーに勤めており、5年間の国内業務を経験した後、2年間アジアの国に海外駐在をしました。駐在中に外資系IT企業に転職し、現在転職して2年目になります。

この度は友人の歩兵くんから、「武ちゃんの話、俺の転職の時にも凄く参考になったから」と、メーカー駐在員の生活のリアルや駐在中に転職するに至った経緯等をざっくばらんに書いて欲しいと依頼を受けました。

自分の頭の中の整理+記録としても、一度記事にまとめてみたいと思っていたので、今回元記者の中尉君のサポートを受けながらnoteを書いてみる事にしました。

メーカー勤務の方や海外駐在中の方で転職を考えている人や、現状に悩んでいる方の背中を押す事が出来れば幸いです。

●自己紹介〜「駐在員」に憧れて〜

いまさらですが、軽く自己紹介をします。

私は必死に勉強をして田舎の公立高校から早大に進学しました。もともと部活を続けるつもりでしたが、受験で燃え尽き症候群になったからか大学でも部活を続ける程のモチベーションがわかず、大学では続けませんでした。代わりに、やりたいと思っていた留学や国際協力に注力することに決めました。

そして大学2年の夏から1年、米国の州立大に留学しました。この時、ひょんなことから現地の駐在員の方にお世話になり、そこから関係が続いて、就活中もその方に相談に乗ってもらいました。

これまでの人生、なんとなく「早稲田かっこいいじゃん」、なんとなく「留学かっこいいじゃん」と行き当たりばったりで進んできた私は、その時もなんとなく「駐在員かっこいいじゃん」と思いました(笑)

当時は国を跨いで大きなビジネスがしたいとか、日本の良さを海外にとか、色々それっぽいことを言って志望動機や目標を語ってましたが、ぶっちゃけそんなのなかったです。早く駐在に出て、「おれ駐在員だよ」とカッコつけて言いたかった。単純にそれだけです。

そんなわけで就活は比較的海外駐在に行きやすい商社とメーカーに絞って、最終的にいくつか内定をもらう中で一番面接での印象が良かったいまのメーカーを選択しました。

実は最初はモテたい一心で商社マンになるのが夢でした。商社は若手の頃から激務ですが高待遇で、年収も20代のうちに1000万も珍しくありません。ステータスも日本社会ではぶっちぎりでしょう。

一方、メーカーは商社ほど年収面は高くありません。でも商社にはない良さも色々あるなと思いました。稼ぎの面で言うと景気に左右されにくく、比較的安定しています。

メーカーと一言で言っても色々ありますが、世界で見ればメイドインジャパンは揺るがないスタンダードです。マーケティングや市場分析のスキルも、大手だからこそ得られるものは多くあります。

そんなことを考えながらの就活。第一志望の最終面接で役員数人の前で圧迫気味の面接を受けて泣きそうになりながらも、「メイドインジャパンの伝統を受け継ぎたい。やりがいを背負って自己成長につなげたい」と熱く語り、内定を頂きました。

そんな日々から早9年。あんなに熱く語った私の思いはどこへやら...。

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