はじめに
この記事はその①、その②、その③、その④の続きのお話です。まだ読まれてない方は必ず先にその①、その②、その③、その④を読んでから読んでみて下さい。
登場人物の紹介
その①でも紹介しましたが、今回は対話形式で書いてみたので、登場人物だけ紹介しておきます。3人登場します。(②話目以降はほぼ2人ですが…)
エンジニア:Eさん
Eさんの評価者:Sさん(非エンジニア)
Sさんの友人のエンジニアマネージャー:Mさん
簡単なあらすじ
Eさんやエンジニアから退職され、途方に暮れたSさんは、元同僚で今は別の会社でEM(エンジニアマネージャー)をやっているMさんと飲みに行って相談して、これまでの経緯を聞いてもらって、コミュニケーションを中心にいくつかアドバイスを貰ったのでした。詳しくはその①、その②、その③、その④を読んで下さい。
「実はさ・・・カクカク・シカジカ・・・何が駄目だったのかな・・・」
そのあとMさんからいくつか意見(その②、その③を読んで下さい)を貰ったあと、その意見を元に実践してみたのですが、エンジニアの退職が止まらず、もう一度Mさんを誘って話を聞いてもらった(その④を読んで下さい)のでした。
Sさん:「おお、ぜひぜひ!」
Sさん:「分かったような分からないような・・・」
と言ってMさんはノートを取り出した。
Sさん:「なるほど、ここまで考えたことなかったな。でも、同じ立場の人がそんな上手にやってるなら、ちょっと元気を貰えたわ。みんな苦労してるんだな・・・
ちなみに、悪い方の事例もあるかい?俺以外で(笑)」
意志決定をしない責任者だと現場が不幸になる
Sさん:「え、でも、火消しって結構大事じゃない?」
Sさん:「あーそういうことか、意志決定をしてるかしてないかね」
Sさん:「確かに、状況は変わらないけど一見収まりそう・・・」
Sさん:「俺も知らない間にこれやってそう・・・」
Sさん:「弱い方の意見をフラットに引き出すには、歩み寄って取りに行かないとだめか。甘やかすとか贔屓(ひいき)するとかではなく、あくまでフラットに意志決定をするためだね。エンジニアに特別扱いしないといけないとかではなく、そういう傾向になる事を知っておくことが重要って言いたいんだね。」
強い方と弱い方をコントロールする
Sさん:「ちなみにさ、そもそもの文化で、強い方とか弱い方とか出ちゃうのって何でなんだい?そこはコントロールできないものかな。」
Sさん:「それはさっきも聞いたやつだね。で、うちは営業寄りだと思ってたけど、最近はプロダクトやシステムもすごく大きいということを肌で感じてる」
Sさん:「なんかさー、さっきからちょいちょいテクハラしてきてない?w」
Sさん:「なるほどね、で、どういう仕組なわけさ」
Sさん:「あー、確かにこの3つに集約されそう。でも当たり前な気はするかな」
Sさん:「まぁ、それは仕方ないか」
対策その① ボードメンバーにIT系が強い人材を増やす
Sさん:「なるほど、そういうことか。確かに意識しなくても、人数比率に応じてある程度改善される気がするかも」
対策その② 社員のエンジニア比率を高める
Sさん:「うーん、うちの会社エンジニアへの投資は結構削られるんだよね・・・人数も『そんなにいる?』と言われる事が結構強くて・・・」
対策その③ 他の職能チームのエンジニア比率を上げる
Sさん:「え?他の職能チームのエンジニア比率を上げる?ちょっと意味が分からないぞ・・・」
Sさん:「ぎゃーーー、また難しい用語がいっぱい!絶対わざとやってるだろw
まぁ悔しいけど言いたい事は分かる。営業でもシステム入れてやっていく時代だなってのは実感あるしね。」
Sさん:「あー確かに、それは通る想像が付くな。でもそうなると各職能チームのトップがエンジニアをマネジメントするってことだよね。俺みたいに失敗する人続出にならないかな・・・」
その⑥に続く・・・