叱るのは意外に簡単。褒めるのは意外に難しい
しゅんしゅしゅんです。
「褒めるのは簡単だけど、叱るのって難しいよね~」なんて思ってませんか?これ間違い。褒めるを甘くみちゃあいけない。
「そんなに早くおぼえられたなんて、頭いい!」
「勉強しなくてもAが取れるなんで、すごい!」
どんどんとのせるために、このように頭の良し悪しや才能を褒めることは、めちゃめちゃある。ありすぎる。世の中の褒めの8割はこれじゃないか。ただこの褒めには隠れたメッセージがある。
「早く覚えないと頭がよくないんだ」
「勉強しないほうがいい。さもないとすごいと思ってくれない」
このようなメッセージを受け取ると「称賛を得るためには、難しいことには手を出すまい」と硬直したマインドセットになり、能力を証明することが第一義になってしまう。
「完璧さ」や「才能」に焦点をあてるのではなく「努力」や「成長」に焦点をあてた褒め方をすることが、しなやかマインドセットへの途なのであると。
キャロル・ドゥエックさん著書の「マインドセット」にはこんなことが書かれている。(しなやか・硬直マインドセットが何たるかはこちらのnoteを)
これ一理ありまくるなあと。「天才!」「優秀!」「すごい!」ってとても気軽に言っちゃう。テストで100点とったらご褒美あげるとか。東大入れたらとても嬉しいとか。頭の良し悪しがすべてみたいな褒めは誰でも普通に言っちゃうだろう。
何がやっかいって、間違った褒め方をしたとしても、とりあえず目の前の相手はとても嬉しそうなのだ。優秀!なんて言った日には破顔の笑顔で喜ぶ。でも気づかぬ内に、マインドセットをセメントで塗り固めているのだ。
褒めたり励ましたりしておけば、とりあえずマイナスはないだろう。この考えが危険。褒め方や励まし方によってはマイナスになることがある。
褒めるのは難しいのだ。
一方で叱るのは簡単。罪を憎んで人を憎まず。これなんてわりかし簡単ではないかと思う。過去の悪さをねちねちほじくるのではなく、これからどうするかに絞って建設的に叱ること。これもまあできるだろう。
脊髄反射的に「優秀!お前はすごい!」とか言いそうなのをぐっとこらえよう。あと、対自分の子供や後輩・部下には気を付けていても、他人の子供や後輩・部下を捕まえて優劣評価してしまうことがある。「あいつは失敗者だから」「あの子は天才だから」「あの人は頭の足りないおばかさんだから」これまたやってしまいそうなのである。
褒める達人になりたい。
お互いに成長し合える関係であり続けるために。
では。
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