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俺は、本気を出していないだけ

しゅんしゅしゅんです。

人は変われるのか?変われないのか?そんな論争には意味がない。変われるけど変わらない。変われないから変わらない。同じ変わらないでも、この二つには大きな違いがあり、前者には選択できる幸せがある。少なくとも変われるという可能性の中にいる。僕はその可能性の中で「変わるためにはどうするか?」「どう生きたいか?」という力強い問いをもって生きたい。という内容のnoteを前に書いた。



キャロル・ドゥエックさんの「マインドセット」を読んで我が意を得たりという感じである。人間の知的能力や人間的資質は磨いて伸ばせるものなのか、それとも石版に刻まれたように変化しないものなのか。生まれか育ちか、遺伝子か環境かの論争の答えは、遺伝子×環境だった。

おい!いいとこどりかい!って感じではあるが・・・

だからこそマインドセット(=信念、捉え方、考え方みたいなもん)が大切。しなやかマインドセット(=人間の基本的資質は努力次第で伸ばすことができるという信念)を心がけようってのが趣旨。

本書内では「先頭を切って走り出したものが必ずしも最終的な勝者になるとは限らない」と、なんとも優しく可能性にあふれた一節がある。自己啓発ばんざい派の僕としてはなんとも愉快な本である。

でも思うことがある。

遺伝子×環境ってことは、遺伝子というスタート地点は違うわけだ。多かれ少なかれ違うわけだ。そして、誰しもが前に進む(=能力を伸ばす)ことはできたとしても、その進むスピードも違うわけだ。

僕みたいな硬直マインドセット(=自分の能力は石版に刻まれたように固定的で変わらないと信じている)が心の奥深くで眠っている人が嘆いているのは、前に進めないということではない。スタート地点が違うということと、前に進むスピードが違うことを嘆いているのだ。

怠惰な僕は、そんな不公平なレースは嫌なんだ。損してんじゃんと。スピードが一緒でもスタート地点が違ったら一生かなわないじゃんと。勝てないことが明確になるのが怖いから、本気で走らない。ま、本気で走ったら勝てるかもしれないけどね、と可能性の中で生きたいのだ。

ん、待てよ。
ああ…これこそが硬直マインドセットか…

そもそも、人との競争に目がいっている。人と比較しての優劣が全てになってしまっている。昨日の自分より前に進んでいるかどうか。その成長に幸せを感じるのがしなやかマインドセットなのだ。こんな疑問・反論が生まれてくることこそが、硬直マインドセットなのだ。

硬直マインドセットよ。いつからこんなに俺に根差しやがってんだよ、くそ。

「俺は本気をだしていないだけ」
世の中で3本の指に入るかっこわるい言葉だ。

では。


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