勇気とは恐れがないことではなく、恐れに打ち克つことなのだ
しゅんしゅしゅんです。
アダム・グラントさんの「ORIGINALS」を読了。
こちらとこちらのこちらのnoteで思ったことを書いたのですが、それ以外のふむふむ箇所を備忘録的にまとめておくよ。第二弾です。(第一弾はこちら)
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■自身の行動が他者に与える影響を強調することで、関心をもたせることができる。また人格に訴えることは有効である。
ある病院で「手の清潔は、あなたを病気から守ります」というメッセージと「手の清潔は、患者を病気から守ります」というメッセージを出し分けたところ、後者の方が圧倒的に手を洗う人が増えたのだと。「不正をしないでください」という言い方より「不正を働く人にならないでください」という言い方だと圧倒的に不正をする人が減るのだと。
「仕掛学」みたいだな。「不正しないで」より「不正する人にならないで」のほうが強いのわかるなあ。行動は人格から切り離せるけど、人格に直接訴えかけられると「うっ…」となるもんね。
■「落ち着け」というアドバイスは間違い
大勢の前でスピーチすることに恐怖し、緊張している人を前にして、あなたはなんとアドバイスするか?90%以上の人は「落ち着いて、リラックスして」だ。だがこの方法はベストではないと。「張り切ってやってごらん」などがベストだと。恐怖心を興奮に置き換えるってことですね。
恐怖心は強烈な感情。この状態でリラックスしようとするのは、車が時速130キロで走っているときに急ブレーキをかけるようなもの。車は惰性で走り続ける。強烈な感情を抑圧しようとするよりも、違う感情にすり替えるほうが簡単だ。同じく強烈ながら、アクセルを踏み込むような感情に。
なるほど。まず間違いなく「落ち着いて!」と言っちゃうな。いいこと聞いた。
■戦略的楽観主義、防衛的悲観主義
「戦略的楽観主義」とは、最高の結果を予測し、冷静を保ち、目標を高く設定すること。「防衛的悲観主義」とは、最悪の結果を想定し、不安を感じながら、起こりうるあらゆる悪い事態を予測しておくこと。
ある行動を起こそうという十分な意志がないときは、ネガティブに考えるのは危険。不安だけが増殖し、ストップシステムが動きだし、ブレーキがかかる。戦略的楽観主義でポジティブな面を見ることで熱意がわき、ゴーシステムが始動する。ただ、いったん行動を起こす心積もりができたら、不安が忍び寄ってきたときには防衛的悲観主義をとるのがよい。心配や疑問をポジティブな感情に変えるのではなく、恐怖を受け入れることでゴーシステムをハイギアに入れ替えるのだ。
感情に逆らっちゃだめだね。受け入れてうまく利用しなきゃね。
「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」稲盛さんの名言と一緒ですね。
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最後に本書内で紹介されていたネルソン・マンデラさんのかっちょいい言葉で締めます。
「勇気とは恐れがないことではなく、恐れに打ち克つことなのだと私は学んだ… 勇敢な者とは恐れを知らない者ではなく、その恐れを克服する者だ。」
勇敢と蛮勇は違う。
では。
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