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KEY ACTION IMMORALITY
2024年5月25日 01:10
おじさんしか生息していないのではないかという中野区の飲み屋街を歩いて、結局チェーンの寿司屋に入って、私は4杯、彼は6杯の酒を飲んだ。信じている人生の形がもっと美しいものだったら、と思ったのは彼と出会う数年前のことで、彼に出会ってからは人生の全てをこの人にささげてもいいとすら思った。私たちの横を車が何台も通り過ぎ、私たちが立ち止まった踏切の前で2回電車が轟音を響かせた。私は視界を遮ってくれる
2024年5月20日 04:18
油断したら飛び跳ねるのをやめてしまいそうだった。だけど周りは腕をあげ、体を揺らし、頭を振っているから、私はしっかりバカなまま2ブロック目のセットリスト終了まで楽しみ続けることができた。技巧派なフロウと独特な言葉選びが特徴的な、白髪の男性ラッパーは深くお辞儀をした後に、「まだまだ楽しんでいけ」という旨のメッセージを残して、ペットボトル片手に中央のステージから去っていく。それを見届ける私は茫然
2024年5月15日 00:54
新人類が天上から下りてくる妄想をしながら、私が歩いているアスファルトの道路がひたすら続いていくことに諦念が湧く。世の中をいい方向に変えてくれるものはいつも上から降ってきて、私を蔑み嘲笑い壊すものは、大抵下からやってくる。今日だって私がエレベーターで下に降りようとして、乗り込むタイミングで下から上がってきた他者の社員と正面衝突しそうになり、舌打ちをされた。私を不幸にするものは大抵下からくるのだ。