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私たち、日本青年会議所 近畿地区 京都ブロック協議会 グローバル人財育成委員会では2021年の一年間で、より地域にSDGsを浸透させることを目指します。今回はSDGsを全体から俯瞰したモデルであるSDGsウェディングケーキモデルについて説明いたします。

SDGsウェディングケーキモデルとは

「SDGs(エスディージーズ)(Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標))」の概念を表す構造モデルとして、「SDGsウェディングケーキ」と呼ばれるモデルがあります。

SDGsウェディングケーキモデルでは、SDGsの全17目標はそれぞれ大きく3つの階層から成り、それらが密接に関わっていることを、ウェディングケーキの形になぞらえて表されています。

SDGsウェディングケーキモデルは、SDGsの目標17をケーキの頂点として、その下にある3つの階層「経済圏」「社会圏」「生物圏」によって構成されています。

この3つの階層の並び方はそれぞれ意味があり、「経済」の発展は、生活や教育などの社会条件によって成り立ち、「社会」は最下層の「生物圏」、つまりは人々が生活するために必要な自然の環境によって支えられていることを表しているのです。

SDGsウェディングケーキモデルを構成する「生物圏」

SDGsウェディングケーキの最下層である「生物圏」には、17の目標のうち下記の4つが含まれています。

・目標6.安全な水とトイレを世界中に
・目標13.気候変動に具体的な対策を
・目標14.海の豊かさを守ろう
・目標15.陸の豊かさも守ろう

「生物圏」は、私たちが地球上で暮らす上で必要不可欠な要素である海や森林などの“環境問題”や、“気候変動”についての目標が含まれています。昨今では、数十年前とは比べ物にならないほどに世界中の国や技術が発展・成長を続けています。しかしそれらは、“自然環境”が土台になることによって生み出されいて、「社会」と「経済」は「環境」無くしては成り立ちません。

持続可能な「社会圏」「経済圏」を支えるためにも、その土台となる「生物圏」のそれぞれの目標を達成しなければならないのです。

SDGsウェディングケーキモデルを構成する「社会圏」

SDGsウェディングケーキの中間層である「社会圏」には、17の目標のうち下記の8つが含まれています。

・目標1.貧困をなくそう
・目標2.飢餓をゼロに
・目標3.すべての人に健康と福祉を
・目標4.質の高い教育をみんなに
・目標5.ジェンダー平等を実現しよう
・目標7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
・目標11.住み続けられるまちづくりを
・目標16.平和と公正をすべての人に

「社会圏」では、私たち人間が不自由なく生活し、働けるような世界を作り上げるための目標が含まれています。

「生物圏」によって私たちが暮らす生活環境が整ったとしても、“健康問題”、“差別・偏見”、“教育環境”といった、生活基盤に必要な社会環境が整わなければ持続可能な社会の実現・維持は不可能です。

「社会圏」に含まれるそれぞれ目標を達成することで、持続可能な社会に必要な「経済圏」の基盤を作り上げることにつながります。

SDGsウェディングケーキモデルを構成する「経済圏」

「生物圏」「社会圏」の2層によって支えられているSDGsウェディングケーキの「経済圏」には、17の目標のうち下記の4つが含まれています。

・目標8.働きがいも経済成長も
・目標9.産業と技術革新の基盤をつくろう
・目標10.人や国の不平等をなくそう
・目標12.つくる責任 つかう責任

「経済圏」では、社会で働く人々の“働きやすさ”や、人や国に対する差別や偏見をなくすことで、国や世界の経済発展につながるとしています。

そのためには、「生物圏」「社会圏」のそれぞれの目標を達成することが必要不可欠であり、経済の発展は環境と社会の上に成り立つことによって実現が可能になります。

SDGsウェディングケーキモデルの頂点「SDGs目標17」

「経済圏」「社会圏」「生物圏」の3層から構成されるSDGsウェディングケーキですが、その頂点には目標17 「パートナーシップで目標を達成しよう」が設定されています。

この目標17では、国や企業をはじめとした全世界の人々がパートナーシップを組むことで、持続可能な社会を作り上げることを目標にしています。

そして、目標17を達成するためにも、「経済圏」「社会圏」「生物圏」それぞれの層においての役割を世界中の国や人々が理解し、目標達成に向けて一歩ずつ活動していかなければなりません。


公益社団法人日本青年会議所 近畿地区
京都ブロック協議会 グローバル人財育成委員会


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