見出し画像

五輪をめぐる尾身会長の発言と自民党幹部の反応|持つべきリテラシー

東京五輪をめぐり、衆院厚生労働委員会と内閣委員会に立て続けに出席した尾身茂氏(政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の会長)による発言が話題になっている。野党議員から「この感染が急拡大している状況で東京五輪は開催できるのか。専門家として意見を聞きたい」と質問され、次のように発言したそうだ。

(以下、尾身会長の発言)

✅「今のパンデミックの状況で(五輪を)開催するのは、普通はない。しかし、こういう状況下でやるというのであれば、開催規模をできるだけ小さくして、管理の体制をできるだけ強化するのが主催する人の義務だ」

✅「こういう状況の中で、いったいなんのために(五輪を)やるのか、目的が明らかになっていない。なぜ開催するのかが明確になって初めて、市民は『それならこの特別な状況を乗り越えよう。協力しよう』という気になる。感染リスクを最小化することはオーガナイザー(開催者)の責任。人々の協力を得られるかが非常に重要な観点だ。国がはっきりしたビジョンと理由を述べることが極めて重要だ」

✅「国や組織委員会などがやるという最終決定をした場合に、開催に伴って国内での感染拡大に影響があるかどうかを評価し、どうすればリスクを軽減できるか何らかの形で考えを伝えるのがわれわれプロの責任だ」

✅(大会組織委員会や東京都が各地に作ろうとしている、競技の中継を屋外で観戦するパブリックビューイングについて)「自分のひいきの選手が金メダルをとったりすれば、声を上げて喜びを表すこともあるだろうし、そのあとみんなで『一杯飲もう』ということもあり得る。わざわざ感染のリスクを高めるようなことをするのは、一般の市民には理解しにくいというのがわれわれ専門家の意見だ」


仰っていること自体、極めて真っ当…というか、むしろもっと「感染症が大流行しているときに世界中から人を集めてスポーツ大会やろうとするなんて、あんたバカ~?」くらい言ってほしいというのが国民感情であり世論だとは思うけれども😝

逆に言うと、この程度の発言をしただけで騒がれるということ自体、専門家集団が政府の下請け機関と化しており、政府の意に沿うことしか言えなくなっていて科学・疫学の見地からはまったく機能していないことの証左だ。


実際、尾身会長のこれらの発言に対し、ある自民党幹部は次のように発言したとのことだ。

✅自民党幹部「ちょっと言葉が過ぎる。(尾身氏は)それ(開催)を決める立場にない」「(首相は五輪を)やると言っている。それ以上でも以下でもない」


専門家に対して「言葉が過ぎる」という言い草はそれこそ言葉が過ぎる。開催を決める立場にないのは当然だが、開催してもよいのかどうか、その判断材料を提供するために東京五輪の危険性を科学・疫学に基づいて評価することこそ専門家が本来果たすべき役割だ。

さすが日本学術会議で任命拒否をし、数々の有罪判決者を生み出す反社会政党だけあって言動が何もかも我々真っ当な市民の想像のはるか斜め下をいく。専門家の意見を拝聴しようという姿勢は微塵もなく、「専門家が五輪できると言っている」とお墨付きをもらって何かあれば責任を押しつけようと利用する気しかないのだ。


これまで、政府のご意向を忖度し追認することにひたすら終始してきた専門家集団であったが、ここへきてついに「同時多発反乱」の狼煙をあげる動きがあるようだ。

6月2日夜にはコロナ対策について厚生労働省に助言する専門家機関「アドバイザリーボード」が開かれ、諮問を受けてすらいないのに東京五輪・パラリンピックについて議論になったそうである。座長の脇田隆字・国立感染症研究所長は会合後の記者会見で次のように語っている。

「大きなイベントによって国内の感染状況にどういう影響があるかリスク評価し、それに基づいた必要な対策が行われるべきだという意見があった。私自身もそう思う」


専門家の発言には重みと影響力がある。その発言には多数の市民の命と暮らしがかかっている。ぜひ、政権に忖度するのではなく良心と科学・疫学にのみ従った発言を更に期待したい。

そして、私たちも専門家の言うことだからと鵜呑みにしないリテラシーを持ちたい。医者や学者でも平気でPCR検査抑制論を唱える者もいるし、ジャンルは変わるが女性蔑視の発言が酷い弁護士もうじゃうじゃ棲息しているのだ。


最後までお読みいただき真にありがとうございました🙇‍♀️今後もがんばりますので励ましのスキ・コメント・フォロー・サポート・おススメ・記事の拡散などしていただけますとめっちゃ嬉しいです。フォローは100%返します。またねー!💕


🌹五輪と同じかそれ以上にヤバい「重要土地規制法案」の目的・危険性についてyuzuさんが徹底解説!

🌹おかげ様でこちらの記事がバズっています(現時点で約1.3万PV)。「五輪貴族」の優遇事例からもわかるように、「差別すること」こそが自民党の本質です。

🌹推しの野党の見つけ方

🌸🍃この記事の執筆者、Study Partnerは、コペル&アヤでした🐣


🌹note継続のため、カンパを何卒お願いします🙇‍♀️💕PayPayはこちらをタップ、またはQRコードを読み取ってください。100円でも大変助かります。

https://qr.paypay.ne.jp/wmrgOKNgtU0Kl56T

画像1


画像2

Living is choosing!
生きるとは選択すること。自分で決断する勇気を持とう!

画像3


画像4

※選挙に行けば日本は変わる!都議選は6/25告示、7/4投開票!東京五輪は都議選の重要な争点となっています。野党各党はすべて開催中止を求めています。自公維・都ファとの対立軸はあらゆる分野で明白です。


画像5

※「野党は批判するだけ」「野党はワーワー喚いてばかり」はファクトではありません。コロナ対策のほとんどは野党の発案です。

※まだの方はオンライン署名をお願いします🙇‍♀️


#note #自己紹介 #アヤ先生 #フォロバ100 #フォローしてみて


この記事が参加している募集

自己紹介

最近の学び

あなたのスキ・コメント・サポート&おススメが励みになっています!本当にありがとうございます🙇‍♀️いただいたサポートは 🍎noteを書くための書籍購入、資格検定の受験料 🍰アヤ先生の胃袋へスイーツ補給 に主に遣わせていただきます😋私と一緒にハートフル社会を築きましょう💕