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頭の中

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最近の記事

PREDAWN

誰かといるということは 誰かを失うということで 生きてもいいかなと思えることで 死にたくないと思えることで 希望を持つということは 絶望を持つということで 幸せということは 不幸せということで それでも 人は人を愛していいし だからこそ 人は人を愛するのだと 苦しく 辛く 暗く しかし その先に 愛があるのだと そして 貴方は 幸せになっていい そのせいで 不幸になってもいい まだ死にたくないと そう思えたら それは貴方が

    • RUE

      最悪の状況、になることが怖くて怖くて 敷かれたレールから落ちないように必死に進んできた。 みんなと同じ、多数派、マジョリティ、安心感、ただ生き延びること。それらにしがみついていた。 今、そのレールから外れたなんでもない場所から振り返ってみて、そう思った。 幼き私のたくさんの可能性たち、ごめんね、全然気付かなくて、気付いてやりたかったよ。君たちがどんな顔かもわかんないけどさ。 あーあ。なんで私はあんなことに必死になっていたんだろう。もっと大切にすべきこと、やるべきことがいっぱ

      • THICK

        ごろん、とベッドやソファに仰向けに寝転んでいると 自分の額に向かって、真上から垂直に、太くて長い釘を打ち込んで欲しくなることがある。 頭の中にあるモヤモヤを、打ち込んだ穴から勢いよく噴出させたいのだ。私のイメージのモヤモヤは、大きめの固形物が混ざったドロドロの液体で、現実にあるもので例えると、"ごろごろ食感の果物スムージー"みたいな感じ。頭の中に溜まった今にも溢れそうになるそれを、体の外に垂れ流して、すっきりさせたいのだ。 こうやって、目に見える形でモヤモヤを自分の中から消

        • SPARKLE

          自分の人生なんて、本当に大したものじゃないんだと、ふと感じることがある。それは自分以外の人間に対しても、同じように思う。 みんな、大したものじゃない人生を、自分だけの特別なものだと思えるように、過ごしているんだなと。それは、とても普通で、間違っていないことで、自分を幸せにできることだ。そんな人たちは、いつもきらきらして見える。特別じゃなくても、きらきらしている。 きらめきを持っている。 私もきらめきを持っている。でも、私が持っているきらめきは偽物なんじゃないか?ゆっくり輝

          FLAME

          "心の火種を絶やさずに" 私の火種ってなんだったっけ 確かにここに在った 燃え跡がある でも今は見失ってしまった 上手にブレーキを使うことができない 進むときはアクセル全開 きっと真っ直ぐな道なら上手く運転することができる でもそんな道ないから 大抵わたしはカーブを曲がりきれず ガードレールにぶつかり事故を起こすのだ ガシャーン きっとそのときに燃え尽きてしまったんだ 車体(身体)と共に何もかも 残った燃え殻をかき集め 身体だけは取り繕った さあ、ここからどうやって進も

          CRACK

          もう、誰かを傷付けるような生き方はしたくないし、誰かに傷付けられる場所にはいたくない。 本当にただそれだけだった。 先週から、うつの症状が出ている。 どうして、またこうなったんだろう。 どうしたら、私は生きやすくなれるんだろう。 どこが私の居場所なんだろう。 いつになったら楽になれるんだろう。 心はずんっと重く、前を向くのが怖い。 皆、私を蔑んで、同情の目でこちらを見ている、そんな感覚。 たしかに私は、傷付けるようなことも言った。 それは私を守るため、怒りが私を守ってくれ

          HATE

          “Hate”  ヘイト、憎しみ、むしゃくしゃする、むかつく、そういった「怒り」のこと。  日本人は本当に受け入れるのが上手だ。理不尽なことや腑に落ちない状況、「おかいしでしょ」ってことを、受け入れてしまう。きっとそれは、"楽だから"。皆、疲れてしまわないように必死なのだ。  怒りには大量のエネルギーが要る。大きな流れに逆らって、怒りの声をあげることは、しんどいしリスクが高い。ならば黙っておけばよい。自分に嵐が襲ってこない限り、あるいは嵐の中にいたとしても、それが過ぎるのを

          RIGHTNESS

          頭の中に靄がかかっている。 白くて濃いそれが思考を邪魔している。 正しさという言葉を使うのは怖い。 正しさは刃物になりうる。 大切なものを守りたいと思うほど 知らず知らずのうちにそれは研ぎ澄まされ 研ぎ澄ますほどに、深く誰かを傷つける凶器と化す。 もし正しさを伝えるとするならば、そのときは丸腰でいたい。それが本当の意味での「平和的解決」を望む姿勢であると思う。ただ、何もせず、問題を先送りにして、何事もなかったかのように振る舞ったとしても、平和的解決とはならないはずだ。私た

          RIGHTNESS

          Winter depression

          冬は気持ちも冷え込む。 12月は仕事が忙しかったり、クリスマスや年末のイベントがあったりで、忙しなく過ぎていくのに 1月に入って、お正月が終わり、気が緩んだまま過ごしていると、どうしても気が滅入ってしまう。 昨晩、雪が積もった。しかしわたしが起きた頃には、とうに雪は溶けていた。雪が積もっても、その景色をワクワクした気持ちで見ることはできなくなってしまった。 嫌なことがあると、周りのせいにしてしまう。 子供じみた言い訳をしているのはわかっていても、そうでもしないと心がぺ

          Winter depression

          HOPE

          ドラマ「エルピスー希望、あるいは災いー」 これから先、自分の人生の中で、大切にしたいこと、人として生きる姿勢について考えるとき、何度も思い出すことになるんだろう。浅川、岸本、村井、この3人の登場人物に通ずるもの。正しさとは何か、希望とは何かということ。 正しさは人によって形を変える。正義と悪は表裏一体のように、正しさが誰かを救うこともあれば、誰かを苦しめることもある。同じ志を持つものでさえ、浅川と斎藤のように、こうも行動が変わる。最終回でわかったことは、斎藤も彼自身の正しさ

          TREE, SEA, WAVE

           「ダメなことはダメだ」そんな当たり前のことを言う人は少ない、特に日本人はそうなんじゃないかなと思う。「仕方がないじゃん」とか「まあまあ、とりあえずそのことは後で考えようよ」とか「そんなことより楽しいことしようよ」とか。うん、そうだよね、そうした方がいいよね、わかってる。でもわかりたくない。わかってたまるか。お前らは間違ってるんだ。お前らの言動は間違ってる!  ただ、間違ったことから目を逸らしたくなかった、自分が正しいと思う行動をしたかった、それだけなのに、いつの間にか、他

          TREE, SEA, WAVE

          SINK

           わけもなく不安に押し潰されそうになっている。目に見えない大きくて黒い何かに呑み込まれそうな、世界がどんどん遠ざかって、代わりに何かが近づいてくるような、どこまでもひとりぼっちのような、ゆっくりと底に落ちていくような。    こういう時、誰に助けを求めたらいいのかわからない。わからないから、いつも虚空にSOSを放ち、ひとり沈んでいく。でも思う、助けを求めたとして、その人はわたしを救えるのだろうか。自分を救えるのは自分だけだ。きっとそう信じているから、誰にも言わない。  こん

          SELFLOVE

           3年前に"うつ"になった。要因は色々あったが、そのときの私は"完璧じゃない私"を許せないでいた。  それから私は、生きていくため、自分を守るため、いくつかのルールを自分に課した。その一つが「まあいいや」である。ちょっとしたミスをしても、まあいいや。ああしておけば良かったー、でもまあいいや。そうやって自分を許す練習を始めた。  そして現在、わたしはいつも苛々していた。あれ?おかしいな。私は自分を許す行為を繰り返すうちに、自分を許す'ために'相手を責めるようになっていた。許

          GENEROSITY

           少し顔を上げて見渡すだけでも、多くの情報が手に入る時代、それだけのことが、できない。皆、俯いて、自分には関係のないフリをしている。「そんな余裕がない」なんて、本当に馬鹿げた言い訳だ。都合の良いものだけは、目を充血させて、張り付くように見入っているくせに。あなた方の言う「仕方がない」という言葉で、いくつもの命が犠牲になった。それは、人だったり、動物だったり、植物だったり、世界そのものだったり。自分がその"生命"たちに生かされているのだと、知らないようだ。あるいは、知らないフリ

          GENEROSITY

          IN OUR HELL

           救われるというのは、こういうことを言うのか、と思った。人を絶望させるのは人で、そこから救い出すのもまた人だ。この繰り返しを、"生きる"って言うのかな。 さながら地獄のようだ、不意に訪れる救いのために苦しみ続けるなんて、とも思うし、その救いの瞬間こそ人生における幸せなのでは、とも思う。  地獄、地獄ね、それは人間が勝手に脳みその中に作り出した世界なんだけども、だからこそ、他人にはどうもできないし、抜け出すには自分の脳みそに言い聞かすしかない。「地獄?なにそれ、どうだっていい

          IN OUR HELL

          CONFLICT-2

           毎日の出来事にただただ必死になっていると、自分の視野がとてつもなく狭まっていることにふと気付く。あれ、わたしこんなにもがいて、どこに向かってんだ?そうだ、南へ向かわなきゃ。そうやって我を取り戻す。    貪欲になっていると、自分の欲に疲弊してしまうことがある。そんなとき、本当の幸せとは"無欲の極地"にあるのでは?と考える。いや、無欲とは、何も感じなくなることだ。何も感じなくなれば、きっと私たちは感情を失い、生きる希望を見失う。そうならないためには、感じたくないことも感じなき

          CONFLICT-2