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SINK
わけもなく不安に押し潰されそうになっている。目に見えない大きくて黒い何かに呑み込まれそうな、世界がどんどん遠ざかって、代わりに何かが近づいてくるような、どこまでもひとりぼっちのような、ゆっくりと底に落ちていくような。
こういう時、誰に助けを求めたらいいのかわからない。わからないから、いつも虚空にSOSを放ち、ひとり沈んでいく。でも思う、助けを求めたとして、その人はわたしを救えるのだろうか。自分を救えるのは自分だけだ。きっとそう信じているから、誰にも言わない。
こんなときは無理に浮上しようとしないこと。何も考えず、力を抜いて、足掻くのをやめる。そうすると、少し安堵する。この場所を"不幸のぬるま湯"と呼んでいる。このぬるま湯は、割と気持ちが良いのだ。調子が悪いときは、ここで休むのも仕方がないのかもしれない。そうやって、自然のままの自分を受け入れ続けたら、少しは自分を愛せるようになれるだろうか。そんなことを考えている。
トラウマはいつも夜に襲ってくる。暗闇が好きなのだろう。簡単には死なないよ、人間ってそういうもんでしょ。
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