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宮沢賢治〜銀河ノコモリウタ

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2021年にはじまった音の絵本制作プロジェクト。 宮沢賢治朗読音楽会を軸に、作品制作をしています。 「ことばとおと」に詩人管啓次郎さん、翻訳家柴田元幸さん、朗読リレーには全国各…
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#銀河ノコモリウタ

「真空溶媒」声の星座 朗読リレーの旅

「真空溶媒」声の星座 朗読リレーの旅

総勢56人による宮沢賢治「真空溶媒」朗読リレーがようやくファイナルを迎えました。

今年2月の寒風の中、多摩川の土手で詩人管啓次郎さん、翻訳家の柴田元幸さん、歌手小島ケイタニーラブさんの声の収録からはじまり、神奈川、静岡、岩手、兵庫、大阪、奈良、鳥取、島根、岡山、広島、富山など日本全国13都道府県をめぐり色んな職業や年齢の方々の「声」を現場でフィールドレコーディングしながら旅した日々でした。

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音楽チームレコーディング終了!

音楽チームレコーディング終了!

新月。
先日のレコーディングから
6月13日の記録です。

今年は日本全国飛び回ることが多く目まぐるしい日々ですが、こちらもしっかり進行中。

「どんぐりと山猫」
こちらでほぼ全体の大まかなレコーディングは終了しました。
いちばん大切にしたかったものがたりの朗読のパートは、実は春に六甲山の山の中でたくさんの鳥たちと共にフィールドレコーディングしたものです。
その気配に合わせて皆さんには楽器をのせて

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「声の星座」#7

「声の星座」#7

「声の星座」朗読リレー #24
鈴木潤二さん/美容師
銀河ノコモリウタ「真空溶媒」フィールドレコーディング

本を選びに、ちょっとおしゃべりをしに、物を預けに、ワイン片手に飲みに。この場所をきっかけに知り合った人がたくさんあり、一緒に音楽を楽しんだり、この場所から生まれた歌も。人と人をつなぐ芦屋川駅前の美容師さん。

ピアノが弾けるようになりたいと、店の片隅にピアノが置かれるようになりました。調律

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「声の星座」#6

「声の星座」#6

「声の星座」朗読リレー #20
巽好幸さん/マグマ学者
銀河ノコモリウタ「真空溶媒」フィールドレコーディング

日本におけるマグマ学第一人者の巽さん。

太陽系唯一の水惑星地球の中でも、最も地震と火山が集中している自然災害大国日本の足もとを見つめながら、大地の成り立ちと、避けることのできない変動、そこに暮らす人々の営みについて研究を続けておられます。

「はるかに湛える花紺青の地面」のくだりを読ん

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「声の星座」#5 山陰編

「声の星座」#5 山陰編

岩手からひらりと飛んで山陰へ。

こちらでは「アザリア」を共に編じた河本緑石にゆかりの人に出会いました。予想していなかった出会いだったので音の奇跡と神秘に驚愕した旅。

3月22日
春分の日に大山で開催した「声と植物から知覚をひらく、大山春分の日を歌う」出会った人々の声から。

「声の星座」朗読リレー #18
瀧山雅人さん、中村佳世さん/コーヒー焙煎士、カフェ店主
銀河ノコモリウタ「真空溶媒」フィ

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「声の星座」#4岩手編

「声の星座」#4岩手編

岩手へつないだ「声の星座」朗読リレー。

「声の星座」朗読リレー #14
宮澤香帆さん/小学校教諭
銀河ノコモリウタ「真空溶媒」フィールドレコーディング

「林風舎」で宮沢賢治グッズの販売に携わってこられましたが、この春から念願だった盛岡の小学校教諭として赴任が決まったそうです。香帆さんは宮沢賢治さんの曾姪孫(戦火の中、原稿を守られた弟の清六さんのひ孫)。
賢治さんに最も近い音の周波数をレイヤーす

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宮沢賢治朗読音楽会「森ト人ト精霊ト」映像公開

宮沢賢治朗読音楽会「森ト人ト精霊ト」映像公開

2020年に開催した宮沢賢治朗読音楽会
「森ト人ト精霊ト」公開しました。

「水仙月の四日」
「狼森と笊森、盗森」
ちょっと他ではあまり聞けないかもしれない
知る人ぞ知る2作品です。

「水仙月の四日」
星の知らせで大雪が降る日に子どもが雪にのまれるお話ですが、雪童子(ゆきわらす)という雪の精霊と雪狼(ゆきおいの)が遊びで投げたある一本の木の枝を拾ったことで、目に見えない守護を受けることになる、と

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「声の星座」#2

「声の星座」#2

わたしが住まう街のさまざまな人々へと声を繋ぐ。

「声の星座」朗読リレー #4 中原誠さん/家具職人
銀河ノコモリウタ「真空溶媒」フィールドレコーディング

兵庫県西宮市で家具製作している中原誠さん。

2階に本があると思います、と宮沢賢治の詩集を持って降りて来てくださいました。彼の祖母が目が見えない方々へのボランティアで朗読をされていたそうです。

「声の星座」朗読リレー #5
ミシマショージ

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チェロパートのレコーディング

チェロパートのレコーディング

「銀河ノコモリウタ」記録
チェロパートのレコーディング。

ふわりとやってきた旋律と、
自分の脳内で鳴りわたるその旋律以外の音を
現実化してゆく事の面白さと、難しさに向き合う2ヶ月でした。

図形や線や映像のようなものとして見えてくるのは多分「音」というエネルギーの波で、

方向性を示す特定の音の瞬間には必ず寄り添いたいと願っている要素(多分それは自然界における元素や精霊的な)があり、
そういった

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「声の星座」朗読リレー

「声の星座」朗読リレー

人と人がつくる「声の星座」朗読リレー。

銀河ノコモリウタ「真空溶媒」レコーディングがはじまりました。
旅先で出会った人びとの声を集めています。
スタートは管啓次郎さん、柴田元幸さん、小島ケイタニーラブさんから。

それに続いて旅は神奈川へ。

20年ほど精神科で植物療法に携わって来ておられた
神奈川県茅ヶ崎市の花療法家吉田 地子さんへとリレーを繋ぐ。

そして静岡へ。

伊豆半島の山間に実験的な

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東京朗読フィールドレコーディング

東京朗読フィールドレコーディング

制作中の音の絵本「銀河ノコモリウタ」
朗読フィールドレコーディング。
東京都大田区多摩川六郷土手
2022年2月17日

詩を寄せてくださった管啓次郎さん、小島ケイタニーラブさん、ディケンズの翻訳抜粋から柴田元幸さん。
それぞれのことばを朗読いただき「声」を記録しました。

瞬間を紡ぐ生活の音のディメンションの中に
肉声が息づく。
渡り鳥の群れ、遠くに工場地帯をのぞむ葦の原、六郷土手〜漁船が停泊す

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思い出すように、遊ぶように、歌うように。

思い出すように、遊ぶように、歌うように。

「銀河ノコモリウタ」
2022年2月14日
大まかな歌入れが終わり、いよいよ来週は朗読レコーディングで久しぶりの東京滞在です。

「ことば」
「おと」
「文字」
星座を編むように
ラフ本作りも。

作品にはたくさんの子どもたちも参加してくれていますがこちらはギターと録音で参加をお願いしているイサくんの息子さん最年少の福音くん。
3歳のときに言葉を入れてもらい、
年をまたいで4歳になって最後にもうひ

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鳥取、河本緑石とカムパネルラ

鳥取、河本緑石とカムパネルラ

「銀河ノコモリウタ」めぐる旅。
2021年12月28日

「銀河鉄道の夜」のカムパネルラのモデルになったと言われている詩人河本緑石ゆかりの場所、
鳥取県三朝温泉の木屋旅館に行ってきました。

宮沢賢治と緑石は、
岩手の盛岡高等農林学校で出会い、文芸誌「アザリア」をともに発刊。

その後、緑石は海水浴訓練中に溺れた友人を助けて亡くなってしまい、またその2ヶ月後に賢治も37歳で亡くなっています。
木屋

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年内のレコーディング終了

年内のレコーディング終了

2021年12月27日

詩人の管啓次郎Keijiro Sugaさんより、
冬至に届いた贈り物をクリスマスの日にポストから受け取りました。
思いがけないプレゼントをタイミングよく受け取ることがこんなにうれしいものだと、
久しぶりに心が躍った日。

【銀河ノコモリウタ】

年内のレコーディングが終了し、
年明けより仮録音のものを本格的にレコーディングの予定です。

先日は、ひらりと降って来たメロディ

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