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「声の星座」#5 山陰編

岩手からひらりと飛んで山陰へ。

こちらでは「アザリア」を共に編じた河本緑石にゆかりの人に出会いました。予想していなかった出会いだったので音の奇跡と神秘に驚愕した旅。

3月22日
春分の日に大山で開催した「声と植物から知覚をひらく、大山春分の日を歌う」出会った人々の声から。

「声の星座」朗読リレー #18
瀧山雅人さん、中村佳世さん/コーヒー焙煎士、カフェ店主
銀河ノコモリウタ「真空溶媒」フィールドレコーディング

鳥取県南部町の古民家で、コーヒーの焙煎とカフェを営んでおられます。

仕事柄さまざまな場所に行くのですが、縁が生まれる場所というのがあって(南米だと何故かアルゼンチンでした)、訪れるたびに素敵な人々との出会いがある大山周辺。雄大な自然環境を残す土地の磁場がそうさせているのかもしれません。

新たなパートナーシップの形を感じさせる2人には対話の部分を読んでもらいました。コーヒーもケーキも絶品なので鳥取に行かれた際は是非立ち寄ってみてくださいね。

3月23日

「声の星座」朗読リレー #19
御舩秀さん/旅館業(「アザリア」詩人/俳人 河本緑石の孫)
銀河ノコモリウタ「真空溶媒」フィールドレコーディング


1917年に賢治さんが盛岡高等農林学校の仲間4人と作った同人誌「アザリア」。そのメンバーの一人である河本緑石の孫にあたる御舩秀さん。

賢治と緑石(モノクロ写真右下)は奇しくも同じ37歳という若さで亡くなっているのですが、緑石が鳥取水練学校で溺れた人を助けて亡くなったという経緯もあり、「銀河鉄道の夜」のカムパネルラのモデルになったともいわれています。

緑石がカムパネルラだったかどうかの真偽についての議論はさておき、「アザリア」を分かち合ったふたりが、死の間際に「ほんとうのさいわい」に命を使ったことに驚かされると同時に、岩手を離れて二度と会うことがなかったふたりの声が100年の時を経て「真空溶媒」のなかで再び出会ったことに感慨深いものがありました。偶然訪れた三朝温泉から縁が結ばれました。


なるべく準備されたものや予定されたものにしたくないので、ピンと来た人をゲリラで訪ね、それぞれの「場」で「声」を採取しています。
旅館横の喫茶室「茶房木木 カムパネルラの館」にて採集。お礼にと似顔絵を描いてくださいました。

「真空溶媒」
東京都大田区雑色小学校/管啓次郎さん(詩人)→東京都大田区六郷土手/小島ケイタニーラブさん(シンガーソングライター)→東京都大田区水門商店街/柴田元幸さん(翻訳家)→神奈川県茅ヶ崎市/吉田地子さん(花療法家)→静岡県熱海市上多賀/新居幸治さん(ファブリック・アーキテクチャー)→静岡県熱海市銀座町/太田晴子さん(アパレルスタッフ)→兵庫県西宮市青木町/中原誠さん(家具職人)→兵庫県西宮市若松町/ミシマショージさん(パン職人)→兵庫県芦屋市西山町/上田久美子さん(脚本演出家)→大阪府大阪市此花区/辺口芳典さん(詩人)いちえちゃん(6才)→奈良県磯城郡/片岡秀晁、片岡美津代(父母)→兵庫県川西市/加藤博久さん(ブックストア店主)→岩手県花巻市/宮澤香帆(宮沢賢治曾姪孫)→岩手県盛岡市紺屋町/小田原良二さん、平井久美子さん(食堂店主)→岩手県盛岡市愛宕町/菊池純朗さん、洋子さん(カフェ店主)→鳥取県南部町/瀧山雅人さん、中村佳世さん(コーヒー焙煎士、カフェ店主)→鳥取県東伯郡/御舩秀さん(旅館業)

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