【アドラー心理学】子育て原則#3~忙しい親のための子どもとの有意義な時間の作り方~
はじめに
アドラー派の理論では、親の態度が子どもに大きな影響を与えるとして、下記のように子育ての6つの原則が示されています。
①子どもの個性を伸ばせるように関わる
②子どもの話をよく聴く
③子どもと共有する時間を有意義に使う
④適切な助言をする
⑤一貫した態度を取る
⑥脅さない
これらの子育て原則を、ひとつずつ解説していきます。
今回は、③子どもと共有する時間を有意義に使う についてお話します。
子育ては喜びに満ちていますが、時には忙しさに追われ、家族とのコミュニケーションが不足しがちになることもあります。特に、現代のテクノロジーの発展により、電子機器との関わりが増え、子どもたちとの心の繋がりが薄れがちです。そんな中で、親が子どもとのコミュニケーションを大切にする方法について考えてみましょう。
1.共有する時間を作る
共有する時間を作るために、週末の午後の時間を使いましょう。例えば、家族で自然に触れるために公園にピクニックに行くのはどうでしょうか。木々の間に広がる芝生で子どもたちとボール遊びを楽しんだり、公園の遊具で遊んだりすることで、自然の中でリフレッシュしながら親子の絆を深めることができます。また、お弁当を持参して家族で食事をする時間を設けることで、お互いの日々の出来事や楽しい話題を共有し、笑顔あふれるひとときを過ごすことができます。
2.子どもの好きなことを一緒に行う
共通の趣味や活動を見つけることで、家族全員が楽しい時間を共有し、親子の絆を深めることができます。例えば、家族で料理をすることで、お互いの好みや技術を共有し合いながら、美味しい料理を作り上げる喜びを味わうことができます。また、絵を描くことが好きな子どもならば、一緒に絵を描く時間を設けることで、お互いの想像力や表現力を伸ばしながら、創造性を刺激し合うことができます。読書が好きな子どもであれば、家族で読書をする時間を持つことで、お気に入りの本や興味を持ったトピックについて語り合い、知識や感想を共有することができます。例をいろいろと挙げましたが、重要なことは「子どもが好きなことを一緒にする」ということです。共通の趣味や活動を通じて、家族全員が楽しみながら親子の絆を深めていきましょう。
3.電子機器を活用する
電子機器を活用して家族とのコミュニケーションを促進しましょう。家族で映画を観ることで、お気に入りの映画や新作を楽しみながら、感動や笑いを共有することができます。また、一緒にゲームをすることで、競争や協力を通じてチームワークを養い、お互いの腕前を競い合う楽しい時間を過ごすことができます。電子機器を活用することで、家族全員が一緒に過ごす楽しい時間を作り出し、親子の絆を深めていきましょう。
4.日常の小さな瞬間を大切にする
日常の些細な瞬間を大切にすることで、親子の絆を深めましょう。例えば、家族で食事をする際に、一日の出来事を共有する時間を設けることができます。テーブルを囲んで、お互いに今日あった面白い出来事や感動したことを話し合いながら、笑いや感動を共有することができます。子どもにとっては、親の笑顔を見ることや、親のすごさを知ることはもちろん、親の失敗した面白いエピソードなども聞いてみたいものなのです。そのため、親も積極的に出来事を共有しましょう。また、子どもが学校での出来事や友達とのエピソードを語る場面で、親が興味を持ち、子どもの話に真剣に耳を傾けることも重要です。日常の些細な瞬間に集中し、親子のコミュニケーションを豊かにしましょう。
5.心を開いて話をする
心を開いて話し合うことは、親子の絆を深める大切な一歩です。子どもには、親と子どもが1対1で向き合ってくれる時間が必要です。そのため、子どもたちが悩みや喜びを共有したいと感じる場面に、親が真摯に向き合うことが必要です。例えば、子どもが学校で友達との問題に直面している場合、親が積極的に耳を傾け、子どもの気持ちに寄り添うことが重要です。子どもが悲しい時には、親が共感し、励ましの言葉をかけることで、子どもの心に寄り添うことができます。また、子どもが喜んでいる時には、親が喜びを分かち合い、共に喜ぶことで、親子の絆をより深めることができます。心を開いて話し合うことで、親子の信頼関係が築かれ、絆がより強固になります。
最後に
親が子どもとのコミュニケーションを大切にし、有意義に使うことは、日常の中で簡単に実践できることから始めることが重要です。家族全員が心を開いて楽しい時間を共有し、絆を深めることができるように、努めていきましょう。
他の5つの子育て原則も参考にして下さい。
①子どもの個性を伸ばせるように関わる
②子どもの話をよく聴く
④適切な助言をする
⑤一貫した態度を取る
⑥脅さない
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