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A4小説「タコ焼き・正ちゃん」
「嫌ってほどではないんですけど、いろいろ聞いてくるんですよね、堀口さんって。当然仕事の話なんかは普通にするんですけど、手のこの火傷?の話をした頃からプライベートなことも聞かれだして。家賃のことなんか聞かれたときは『ああ、さすが関西人。』って、あ、偏見ですかね、思っちゃって。他には好きな食べ物とか俳優?お菓子とか韓流とか適当に答えてますけど。あ、学生時代どんな感じだったのかとかも聞かれたことありま
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谷口と茂田は「グッチ」「しげぽん」と呼び合うほどに非常に仲が良かった。出会ったタイミングは共に40歳を過ぎてからと遅かったが、ほとんど会わなくなった中学・高校時代の同級生や職場の同僚などよりはずっと近しい存在となっていた。
谷口はマッサージ店を経営しており、中でも足ツボマッサージは「痛くない足ツボマッサージ」として評判だった。肩や腰のマッサージも丁寧で、高齢の客にも喜ばれリピーターも多かった。