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194.「コカトリスの憂鬱」(短編)
コカトリスというのは、本来、気楽な生き物である。そのクチバシの魔力によって孤立する運命ではあるが、生きるに対しこれほど気ままな生物はないだろう。何せ食物は石である(クチバシが当たればイヤでも石化するのだ)。草食・肉食・雑食のどの生命体とも競合しない、と言うのは本当にストレスが生じない。
次世代を生むのもコカトリス自身ではないし、従って番う必要もない。これほど楽な生き方があるだろうか?
…
193.「スライムの恐怖」(短編)
「冒険者になるなら親子の縁を切る」
父親にはそう言われたが、オレは諦める気は無かった。絶縁? 結構だ。5人の幼馴染も同じ想いだった。何せ、こんなド田舎に突如ダンジョンが出来たのだ。一攫千金に憧れない若者はいない。
オレたちは貯金をはたき、出来たばかりの武器屋(チェーン店)で装備を揃えた。
「出がけに店主が言ってたな。「スライムには気をつけろ」って」
相棒が誰にともなく言う。確かに不思議だった
192.ククルス・ドアンの島(大岡越前ver.)
大岡越前とか必殺仕事人にアレンジ可能。 ドアンは脱藩者で、寺子屋を開いている。藩の隠し金山の地図を持っている為、追っ手に狙われている。
(内容)
夜回り中の源さんと辰が、診療帰りの伊織先生と遭遇。 と、前方の橋の上で刃傷沙汰が。斬られた侍は川へ転落、斬った方は浪人らしい後ろ姿で駆け去る。伊織らは川から負傷者を引き上げ、小石川養生所に戸板で運び込む。 (ここでOP。サブタイトル「謎の島」) 致命
191.ククルス・ドアンの島2022の感想。
以下、アマゾンプライムに投稿した評価。
完全に原作レイ●ですね。
作品の評価に入る前にキャストの評価を。オリジナルのアムロとカイは、お二人とも還暦を過ぎている(ですよね?)にも関わらずティーンエイジャーの声を違和感なく演じておられ、まさにプロの鑑だと思いました。
その他は代役なのですが(原作に登場したキャラは)、特記すべきはマ・クベとブライトで、前者は山崎たくみ氏、スーパーロボット大戦シリーズ
190.新幹線への遠い道
ずいぶん前に下書きしたままだったのですが、まとまらないので公開します。投げやりで すみません。
(第1部)
都道府県ランキングで群馬県知事が怒りを露わにした一方、茨城県知事は「痛くも痒くもない」との事。後者が「大人の対応」でしょうが、これはイジメと同じで「ネタにマジレスw」などと言わずに発信者は真摯に責任と向かい合って頂きたいですね。数値化あるいは具体例を明確に示せないランキングは主観に基
189.フェミニストは先制を認めない。
先日、「オタクとフェミニスト、どちらがカウンターか?」と言う、実に下らないツイートを見かけまして…ニワトリとタマゴですかね?
客観的(と言いつつ、ワタシ、オタクなんです)な視点では「フェミニストが先制攻撃を仕掛けた」以外の事実は有りません(個人の観測範囲です)。しかし、フェミニストは先制攻撃を決して認めないでしょう。
何故なら、認知が歪んでるから。
例を挙げた方が分かりやすいでしょう。
188.「父を撃った銃弾!」
「それは日本人なら誰でも知っている事件のあった、2020年代初頭のある夏の日の事だった。この記録を公表するに当たり、容疑者を「Y」(YOUGISYAのY)、標的を「A」(イニシャルではなく匿名のA)とする」
…と言う書き出しだとワトソン博士っぽいですな。とは言え、タイトルは『特捜最前線』っぽく、さながら船村刑事のモノローグ(回想)で本編が始まりそうな感じ(「私は、あの事件を一生涯忘れる事は出来ない
187.正中線の法則
「秘剣 鏡写し」の方が良かったかなぁ?
昔、『グラップラー刃牙』の幼年編で「野生生物(夜叉猿)には正中線攻撃が通用しない」と言うようなセリフが有りました。正中線とは、(直立した時に)正面に急所(鼻の下に有る人中とか、鳩尾とか)が一直線になっている事を言いますが、シンメトリー教徒の私には単に「中心線」と思えました。
さて、人間には精神的な立脚点が有る訳ですが、中心線も存在しており、それは各
186.サイボーグ・ブルースは歌わせない?
1990年代の漫画『特捜サイコップ』の1エピソードは「サイボーグ・ブルースは歌わない」でしたが、元ネタは平井和正先生のSF短編集『サイボーグ・ブルース』です(もしくは短編(表題作)の「サイボーグ・ブルース」)。
「サイボーグ・ブルース」は連作短編の第2編で、元々は『8マン』のノベライズでしたが、執筆に際し時代設定を近未来に、舞台を北米に移し替え、主人公も黒人にされたのでした。故に、白人からの
185.「明けの明星」とは?
『ウルトラセブン』最終回(第49話「史上最大の侵略 後編」)において、モロボシ・ダンは
「西の空に
明けの明星が昇る頃
ひとつの光が飛んでいく…それが私だ」
とアンヌ隊員に告げます。古来()から、これは誤りであり、正解は
「明けの明星が昇る頃
西の空に
ひとつの光が飛んでいく…それが私だ」
が正解とされています。おそらく準備稿から決定稿に移る際に加筆されたか、あるいは決定
184.宗教戦争(前編)・「白を赤と言いくるめる」
この記事は2か月半(以上)ぶりなので、まず近況を。7月初めに再(々…)就職し、コロナのワクチン接種も2回終えました。そして繁忙期なので日々残業が2時間、先々週は週6勤でした(実は来週も。まぁその時は月曜が休みですが)。と言う事で毎日くたびれており、ちょっと思考がスリップストリーム。
さて前置きです。昔「アニメック」と言う月刊誌が有ったのですが、そこの連載企画に『特撮ヒーロー列伝』と言う文章記
183.今月の あらまし
2日(水)に風邪引いて、3日は早出のみで早退(普段から朝は調子が悪いので、自覚が伴わなかった)。病院で検温、36.2度。薬を処方して貰う。
以後、欠勤。無理を言って8日(火)付けで退職。現在に至る。
さぁて、どう戦い抜くかな?
182.ゲッターロボ賛(コンV否定論)
玩具の出来って、そんなに重要ですかね?
「玩具でもTV本編同様の合体(分離)が可能になった」と言う賞賛が有りますが…いやいや。当時の視聴者としては、大いにガッカリしました。ロマン要素が減ったので。
それにしても、キャンベル星人のネーミングがジョン・W・キャンベル先生にちなむ事の方が重要だと思いますが。
第3話で、アシモフ大陸、ハミルトン海、ハインライン太陽、そしてラインスター・ミラー
181.「見立て殺人」の意味
ぼく、近代…知的な推理小説には疎いのですが。
前回も酷評した『獄門島』ですが、見立て殺人としてはレベルが低いんじゃないか? と思います。真犯人、と言うか、意図した人物の自己満足に留まるような。一応、釣鐘に関してはアリバイとの兼ね合いが有りますが…いや、ウグイスも、ですかね?(こちらは「日本家屋が密室向きでは無い事の証明」とか言われてますが)。
同じ「見立て殺人」を扱った『犬神家の一族』と
180.『獄門島』は何故 名作扱いなのか?
アマゾンプライムで東宝製作分も視聴可能になったので、『悪魔が来りて笛を吹く』、『三つ首塔』と合わせて視聴。この後、2期も視聴していきますが…。
『犬神家の一族』は名作ですが(石坂版1976が特に。古谷版1977も負けじ劣らじ)、『獄門島』は駄作なんじゃないだろうか…? と。いや、原作は未読ですけどね。
『犬神家~』は遺産相続に絡む殺人で、同機はそれぞれ(の家族)に有り、容疑者は中々絞れま
179.日本郵便(覚書)
22日(土)にバンダイから部品が届いたのですが、ドアポストに配達員がムリヤリ押し込もうとしていたので(音で気づいた)、出てみると箱はグシャグシャ。問い詰めると「最初からこうだった」との事。
クレームを入れて確認すると、中継局で破損したとの事。
昔から(民営化前から)モラルの低い…と言うか「約款以外は無効」と言う態度の局員は居り(「二つ折り厳禁」を折り曲げるとか)、今さらでは有るが、日本人