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英語のテックブログをMediumで書く方法

こんにちは、マサキです。
昨今はSNSやブログ、Githubなどによって、論文以外の方法でもアイディアやソフトの共有が素早く行われるようになってきています。論文の宣伝や、技術解説、アイディアの拡散など、テックブログでできる事は多く、積極的に活用していきたいと考えている方も多いのではないでしょうか。特に、英語で書けば、海外就職のオファーなどにもつながり、海外志向のある方にとっては有益です。また、英語のライティングの勉強にもなるので、英語学習の方法としても良いです。

今回は、Mediumを使った英語テックブログを書く方法を紹介します。Mediumとは、Twitterの共同創業者であるエヴァン・ウィリアム氏が2012年に立ち上げたブログSNSです。noteやQiitaなど、日本のサイトでも、もちろん英語で書くことは可能ですが、Mediumの方が圧倒的に英語圏ユーザーが多いです。実際、noteと比較して、ビューやいいねの数は伸びやすく、分母の大きさを実感します。体感で大体4〜5倍くらいです。逆に、日本人ユーザーがあまりいないので、Mediumで日本語ブログを書いてもあまり拡散しません。読んで欲しい対象に合わせてサービスを選ぶのが良さそうです。私は、日本語はnote、英語ならMediumで使い分けています。

Mediumはnoteと似ているところが非常に多く、noteを使っている人ならすぐ馴染めると思います。ライターとしては、IT技術系の人が書いている印象が多く、機械学習や人工知能に関する情報を仕入れる場所としても最適です。実際、機械学習のテックブログとしては、おそらく情報網として最速で、日本のQiitaなどで取り上げられるより遥かに早く論文の解説記事が出たりしていて、実用的です。Qiitaの記事は、実はMediumの翻訳や無断転載だったりすることもあります。IT系に限らず、海外の人の生の声を読むというのは興味深く、リーディングの勉強にもなります。砕けた英語も多いので、日常会話を勉強したい人にもオススメです。

雰囲気をわかって頂くために、私の最近書いた記事を以下に載せます。こんな感じの記事を書く方法をお伝えしたいと思います。

1. Mediumとは?

海外版noteのようなサービスで、ブログSNSです。分かりやすさのために、noteとの比較をまとめてみました。

●noteと似ている所
1. 有料化が可能
2. 気になる人をフォローできる
3. スキにあたるクラップがある
4. エディター(書く機能・書き方)もほとんど同じ
5. 読者のアクセス解析が可能
6. タグ付け機能がある
7. SEO対策機能があるので、Google検索からも来やすい
●noteと違う所
1. 1人がクラップを何回でもできる
2. 読む時間の目安が表示される
3. Publication機能がある
4. コード表示機能が強い
5. プライベートノート機能がある
6. 個人ホームページにフィードが埋め込める

似ているところはnoteを使っている皆様ならきっとすぐ分かると思いますので、違うところに焦点を当てて説明します。

クラップ機能
違うところとして、まず、クラップ機能(≒スキ)があげられます。1人の人が複数回クラップできるので、クラップの総数と、クラップしてくれた人数は一致しません。私は、このクラップ機能の方がnoteのスキ機能より好きです。というのも、一人の人がどれくらい気に入ってくれたのかを把握できるからです。多くの人に読んでもらうのも、一人の人に深く響くのもどちらも同様に嬉しいので、後者が把握できるのは嬉しいです。また、ニッチでも深く刺さる内容を書けば、広く浅い内容と同じように評価してもらえる仕組みでもあるため、記事の多様性が生まれやすい仕組みになっていると思っており、合理的で良い仕組みだと思います。

読む時間の表示機能
読むのにかかる時間の目安が書いてあります。この機能により、読む前に大体の分量が分かります。一般的には5 ~ 6分で読み終わる分量が多いと思います。しかし、非ネイティブの私にとっては大体読み終わるのに2倍はかかるので、ネイティブの読む速度の速さにただただ驚かされます。

Publication機能
これは、論文誌のような機能で、それぞれのジャンルで様々なPublicationがあります。各ジャンルで拡散力の高いトップのPublicationがあり、編集者であるEditorに内容が承認されると、Publicationに追加してもらえます。Publicationは個人が行っているケースもありますし、企業が行っているケースもあります。データサイエンス分野では、Toward Data Scienceというカナダの企業が非常に拡散力があります。このように、良いPublicationを選んで、記事を載せてもらう審査を通るということが必要となります。とはいえ、論文の査読ほど大変ではないので、条件を満たしていれば1日くらいで通ります。この機能によってMediumは高い拡散力を確保しており、実際私の記事を読みにきてくれた人の8割はこのPublication経由です。

コード表示機能
これは、noteだと提携しているサービスがGithub GistかCodePenに限られますが、Mediumではその他のサービスも使用することができます。詳細は以下のリンクに書いてあります。

とはいえ、Github Gistが一番可読性も管理もしやすいので、それが出来れば良いという意味では、noteもあまり変わりません。

プライベートノート機能
これは、記事の中で、気になる箇所にマーカーをつけて、コメントできる機能です。直接場所を指定して質問できるので、双方にとって分かりやすく良い機能だと思います。

個人ホームページへのフィード埋込
noteは、ノートで公開した記事が、自分のホームページでも自動で更新されるように設定することができない(もしくは私が知らないだけ)ですが、Mediumは自分のホームページに埋め込むことができます。以下のサイトで紹介されていますが、PixelPoint’s Widgetという機能を使うと、簡単にフィードを作ることができます。これを一度設定してしまえば、Mediumを更新すれば、自動で自分のホームページのフィードも更新されます。

これで、個人のHP用に内容を書き分けたりする必要がなくなったので大変助かります。私はWixでホームページを作っていますが、Mediumが自動で更新されて助かります。ちなみに私のホームページではこんな感じでフィードを使用しています。

2. コードを埋め込む方法

コードを埋め込む方法ですが、私はGithubのGistを使用して埋め込みました。Gistとは、Githubにモジュール単位ではなく、コード1つ単位でアップロード・共有できるサービスです。こちらでコードをアップロードし、公開した後で、Gistの埋め込み用URLをコピーしてMediumに貼ることで、コードを埋め込むことができます。
詳細な埋め込み方法は以下のリンクから確認できます。

3. 無料でかっこいい写真を引用する

Mediumでは写真を引用する文化があります。どこからとってきた画像なのかを、引用元のリンクと共に載せる必要があります。このような時、著作権フリーの写真が良いのですが、Mediumユーザー界隈ではUnsplashというサイトが有名です。フリーなのに画質が良くオシャレなので、とても重宝しています。リンクはこちらから。

以下のサイトから、イメージに合う画像を見つけて、写真を撮った人とUnsplash.comの両方を引用すればOKです。例えば、こんな感じです。

画像1

Photo by @timm_ua on Unsplash

4. Publicationの検索、登録

Publicationは、各ジャンルの拡散力の高いトップを目指すのが良いと思います。ジャンルごとの探し方は以下のリンクによくまとまっています

私は、データサイエンス分野で人気のToward Data Scienceに登録したので、こちらのやり方を紹介します。

Toward Data Science(TDS)の登録手順
1. 記事を書く。
2. ガイドラインに従って修正し、TDSの書式に合わせる。
3. フォームからライターの登録申請を行う
4. エディターから承認の連絡がきたら、登録作業に移る。
5. 投稿した記事を編集し、プルダウンメニューからAdd to Publicationをクリックし、TDSを選んで登録。これで完了です。

最後に

Mediumを使った英語テックブログの書き方を紹介しました。英語で書くのは不安ですが、最近はGrammarlyDeepL翻訳のような便利なサービスもあるので、文法や表現のチェックは無料でできます。海外のIT系の人と繋がれるのは楽しいですので是非トライしてみてください。英語やライティングの勉強方法に関しては昔書きましたので、以下からどうぞ。

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