【おはぎのおばちゃん】
ガラガラッと、牛頭町の玄関の引き戸を勢いよく開けて、「こんにちは~~」と言うが早いか、靴をバタバタと脱いで台所への暖簾をくぐる。
と、目の前のテーブルにある立派な黒い塗りのお重が目に入った。『あ、これはもしや!』と私はすぐにピンときて「おはぎ?!」と言うと
ケタケタケタッとおばあちゃんは嬉しそうに笑い「はなこちゃん、ようお越し。そうやし、よう
わかったな、吉本の姉さんにおはぎ沢山いただいたんやして、はなこちゃんも食べ。ここでも食べて、沢山あるから持って帰ってまたお家でも食