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悩みの根源はどこにあるのか?? -イエス/孔子から観る価値観-

おはようございます!
悩みがあるときに、現状のメタ認知を行うと選択肢が多いと気付くものの、めっちゃドライともとられかねないことに気が付いた今日この頃です。
#メタ認知
#考える人
#さらに悩むループ

さて、今日も読書メモの回です。

『歴史思考 (著:深井龍之介)』

前回は【歴史思考】とはそもそも何かということについて、チンギス・カンを例に学びました。価値観が時代や場所によって変遷するものであるからこそ、絶対ではなく、重要なのはメタ認知をすることでした。そのために、歴史を学ぶ必要性があるのです。

今回は、「悩み」に対しての歴史から得られる視点を学んでいきましょう。

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スーパースターも凡人だった

SNS含む、悩みで目立つものがあります。

‟ダメ人間である自分が嫌だ”

誰しも抱きやすい感情である印象はありますが、偉人と凡人、すごい人とすごくない人と人間を2分していることに、まずは気が付きます。
そもそも、この区別するものは何なのでしょうか??
そもそも、存在するものなのでしょうか??

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イエス・キリストの例

1世紀ごろに生きたイエス・キリストは、後世への影響という点では間違いなく史上最強です。今の生きている世界を存在させた人とも言えます。

史実に基づくと、イエスは30歳くらいまでイスラエル北部で大工をしていた平凡な地方のユダヤ人でした。その後、ヨハネに弟子入りをし、3年間活動後、弟子に裏切られて処刑されます。
弟子も十二使徒といわれますが、12人しかいない零細団体であり、裏切られた対価も安く、十字架での政治犯としての処刑も当時は普通のことであったのです。

主催者発表によると、演説では5000人集まったらしいのですが、この時代のイエスの資料はほぼ残っていないのです。つまり、当時の人にとっても知名度含めて低い存在であったのです。

では、なぜ、史上最強の人になったのか??

それは、たまたまであると著者は解説します。
歴史の複雑な流れから生じたことであり、一人の人間が意図をしたことではなかったのです。

ここからわかるように、人間の評価を短期的スパンで下すことに意味は存在しないのです。人間が生きるのは、長くても100年程度。それでも、どうしても卑下したいのであれば、1000年後くらいを様子見してから自己評価することを勧めています。

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孔子の例

儒教を作った人として有名な孔子です。
政治の世界では、失脚から70歳近くまで逃亡生活を送り、晩年には古典研究に没頭すけれども、幸福ではなかったのではないかと捉えられています。
政治の世界では自分の思ったようにいかず、優秀な弟子は先に死に、自分の息子も先に死に、絶望の中で生涯を終えた可能性すらあるのです。

キリストとの共通点を観てみると、大きく2つあります。

① 彼らの人生はあまりうまくいかなかったということ。今の感覚であれば、「失敗」の部類に入る。
② 世間に迎合しなかったこと。していれば、当時としてのスキルはある程度あったはず(歴史もそう単純ではないが……)。

つまり、今、うまくいかないことについて、あまり落ち込まないことです。
今信じている価値観も、50年後、100年後には評価が逆転しているかもしれません。

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「新約聖書」、「論語」も死後のもの

イエス・キリストの「新約聖書」、孔子の「論語」も死後に弟子らにより編纂されたものであることの両社の共通点であります。直接的に世界を変えたのではなく、多くの人の手を経て、徐々に浸透をしたのです。

このことから、ある人のある行為が将来的にどのような影響を及ぼすかは、誰にもわかりません。両者ともにキリスト教、儒教を「始めた」意識は存在していなかったはずです。

影響に関しても、「良い」「悪い」で判断をしがちですが、実際にはどちらの側面も生み出しています。長期的スパンでは、色々な角度、視点から評価されることから、「良い」か、「悪い」か、良く分からないのです。
そのくらい、歴史は複雑であり、今後どのような意味をもつのかすら誰にもわからないのです。

ただ1つ言えることがあると著者は強調します。

‟ある人が「存在すること」が決定的な意味を持つ”

つまり、やったことよりも、いることに意味があるのです。人間は誰でも生きているだけで、周囲にものすごく影響を与えています。生きているだけで、99%の人生の目的を達成しているのです。


承認欲求に飢えた現代において、この考え方はスーッと浸透してきます。
僕たちが自己に与えている評価はそもそも、どのような価値観から生じていることなのかを見つめ直しつつ、そもそも悩む必要がないことにきがつけるとよいですね。
1000年後から観た自分なんて、わからないですから。

今日も学んだー!!
ではでは、今日もワクワクするような最高の笑顔で、いってらっしゃい!!

アクティホーム
講内 源太

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