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ことばの根っこをどう育てるか。
ゲスいことは書かない。
もしも若いライターさんに文章力向上についてアドバイスを求められたとしたら、ぼくはそう答えるかもしれない。テクニック以前の、身の置き場として。自分がどういうフィールドで切磋琢磨するかの話として。たぶんこれ、多くの人が思っている以上にたいせつな話だと思う。
たとえば、「あの人、書いてることはゲスくて賛同できないことも多いんだけど、文章はうまいんだよなあ。なーんか読ませちゃう
もうちょっと、おもしろくするために。
もうちょっと、おもしろくなるんじゃないか。
原稿を書いているとき、何度となくじぶんに問いかけることばである。いまのままでも決して間違いではない。むしろコンパクトに、うまいことまとめているとも言える。だけどもうちょっと、おもしろくなるんじゃないか。おもしろくできるんじゃないか。そうする必要が、あるんじゃないか。
むかしはこれ、技術の問題だと思っていた。技術的に未熟なところがあるため、おもしろの天
宗教としてのSNS。
どんなことがあっても最後に「だから、面白かった」と結論づけるようにしている。鷹揚なる紳士のたしなみである。
毎日、身の回りには大小様々なことが起きるが、それをどう受け取って処理するかの訓練に、SNSは役に立つ。起きたことすべてに誰かの落ち度を探して苛立っている人もいるし、攻撃したり、揶揄したり、諦念する人もいる。
ちょっと宗教じみた考え方ではあるんだけど、良くも悪くも自分に降りかかる出来事には