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#おすすめの美術図書(エントリー記事一挙紹介!)

美術好きの大人が集うメンバーシップ「オトナの美術研究会」(気になっている方、7月になったことですし、試しに一ヶ月どうですか?)。

そこで毎月行っている恒例企画が「月イチお題note」です。

ようするに「毎月ひとつ美術に関するお題を決めてnoteを書いてみよう!」という企画です。自由に好きなことを書くのもいいけれど、お題に沿って書くのも楽しいですよ。
これまでのお題はこちら(おぉ、続いてる!)。

そして、先月6月のお題は「#おすすめの美術図書」でした。

では、メンバーみなさんの投稿を一挙にご紹介します!(簡単なコメントつけました)

■高校日本史でアートを引く/アートから高校日本史を読む(by 何となくUNIX(いしい)さん)

日本史の教科書の副本で知られる『山川 詳説日本史図録』を、日本美術の入門書として読んでみた、という面白い試みです。作品や作家を歴史の流れの中で理解できるので、これはほんとおすすめです。

■【#おすすめの美術図書】そのとき、西洋では(by kaekoikさん)

仏像大好きのkaekoikさん。個人で『日本美術全集』を手に入れるとは、恐れ入ります(この小学館シリーズは私もちこっとだけ関わったので嬉しいです)。そこでkaekoikさんが出会った宮下規久朗先生。古今東西なんでも語れる宮下先生はまさしく知の巨人だなぁ。

■“描くこと”に迫る『デッサンの眼とことば』(by 桂田祐介さん)

一日一画を続ける桂田さんが創作者としての立場から選んだ一冊です。なるほど、デッサンが技術の前に、いかにモチーフを、そして世界を知覚するか、という哲学的な次元の話なんだな、ということがわかります。

■おすすめの美術図書 クリエイティブ×リユース(hello kidsart 美術講師さん)

美術講師として幼児や小学生に工作を教え、高校でも美術教師をつとめるhello kidsartさん。そうか、言われてみれば毎回大量の廃材・ゴミが出ますよね。それが一冊の本によって、ゴミから宝の山に変わる!うーん、なんて素晴らしいんだろう!

■おすすめの美術図書(?) カラーコーディネーター検定試験2級公式テキスト(by 藤原ユカさん)

プロのアートディレクター・グラフィックデザイナーの藤原さんは、カラーコーディネーターの検定試験用テキストという、さすがのチョイス。いやぁ、この資格について不勉強にしてよく知りませんでしたが、「色」というものについてこんなに多角的に掘り下げることができるんだぁと驚きました。

■『東京藝大 仏さま研究室』 #おすすめの美術図書 (by いしまるさん)

「専門書ふくめノンフィクション系の書籍が多く集まるんじゃないかなと思って、僕は小説を選んでみました」という、鋭い読みのいしまるさん。東京藝大の保存修復彫刻研究室で学ぶ大学院生をモデルにした青春小説。藝大の文化財保存学出身の知り合いが私も多いので、この本は気になってたんですよね。読んでみよっと。

■「アート旅」の楽しさを教えてくれた本(by 陸さん)

おっと、陸さんもkaekoikさんに続き、宮下規久朗先生の著書を紹介。というか、その一冊の本をきっかけに、イタリアの「カラヴァッジョを巡る旅」を自ら企画し実行するなんて、行動力がすごすぎます!それほど読み手に影響を与える本ということですね。

■【おすすめの美術図書】苦手な現代美術にこれで歩み寄れた?1冊(by 乙亥さん)

現代美術に苦手意識があるからこそ、あえて手に取ったという乙亥さんのおすすめ本が『現代美術のキーワード100』。一目見て「すごい!」とわかる作品ばかりじゃないですからね、現代美術って。作品から入るか、知識から入るか、どっちもありだと思いますが、こういうキーワードを網羅したテキストを一冊持っているとだいぶ違ってきますよね。

■血沸き肉躍るアート本3選 #おすすめの美術図書 (by とみーずさん)

月末ぎりぎりになりました、と言いつつ3冊もとっておきを紹介してくれるとみーずさん。修復家の本、贋作者の本、そしてオークションにまつわる本、幅広いですねー。「贋作」はみんな気になるキラーワードと言ってますが、言われてみればたしかにそうですね。不思議だなぁ。

■おすすめられるかはわかりません。の美術図書(by はくれぽ!さん)

はくれぽ!さんがおすすめしてくれたのは、高校美術の教科書。へー、いまこんな感じなんですね。面白い。表紙に田中一村?なぜ?(余談ですが、奄美に残された彼のアトリエを見に行ったことあります)

■【読書日記】みるみるわかる「西洋絵画の見方」を読む(by のってんさん)

のってんさんのおすすめする『西洋絵画の見方』。こういう入門書的な本て、イラストを使ったり、だいたい見開きで説明を簡潔させたり、初めての人にわかりやすく伝えようとする工夫がたくさん込められていますよね。専門家に向けて書くよりも、実は難しいかもなぁと思いました。

■【生誕110年傑作誕生佐藤忠良】神奈川県立近代美術館 葉山(by y+yさん)

言われてみれば、そうでした。佐藤忠良と『おおきなかぶ』!先日も娘が図書館で借りました。そういえば、葉山館も鎌倉館も最近行ってないなぁ。あ、そうか。もう鶴岡八幡宮の中には無くなっちゃったんでした。

■日本画について知りたいならコレ!(by hisaさん)

おっと、またしても東京藝大の保存修復が登場!いしまるさんがおすすめしたのは彫刻研究室を舞台にした小説でしたが、ここでhisaさんがおすすめするのは日本画研究室の荒井経先生のご著書。狩野芳崖の《悲母観音》といえば荒井先生!材料(特にこの時期に輸入された西洋顔料)の観点から作品を分析する手法は、衝撃的でした。

■アンドリュー・ワイエス作品集(by mikaさん)

滑り込みセーフです(笑)。

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以上です。みなさんお忙しい中、記事の執筆おつかれさまでした!
ほんと毎月ありがとうございます!今回もどなたかに御礼のサポートを贈らせていただきます(どうしようかな)。

あ、今月のお題もまた発表しますね。

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「なんだか面白そう!」と思った方はこちら(↓)をご一読ください。


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