「#思い出の展覧会」月イチお題note2月編

メンバーシップ「オトナの美術研究会」で行っている企画のひとつが

「月イチお題note」!

「毎月ひとつ美術に関するお題を決めてnoteを書いてみよう!」という企画です。
お題という縛りがあると、noteが書きやすくなるという不思議。

2月のお題「#思い出の展覧会」に対して、11本の良記事が揃ったので、ここでご紹介します。読めば、あなたも書きたくてウズウズしてくるはず(?)。

と言いつつ、メンバーシップは現在新規入会の受付を停止しています。すいません…。4月に入ったらちょっとだけ再募集しようと思ってます(ボソ)。春ですしね!

■初めて図録を買った展覧会は/丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

y+yさんの思い出の展覧会は、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館での展覧会。
大切にとっていた図録から、当時の記憶を呼び起こします。

お子さんが折り紙の裏側にせっせと描いた顔シリーズの思い出にも、ほっこりします。

■中2のピカソに涙した記憶。『ピカソ、天才の秘密 バルセロナ・ピカソ美術館展』

カサイミノリさんは、20年以上前に上野の森美術館で開催された「ピカソ、天才の秘密 バルセロナ・ピカソ美術館展」が思い出に残る展覧会。

ピカソがまだ14歳6か月のときに描いた《初聖体拝領》から受けた当時の衝撃が、ありありと文章から伝わってきます。

■画家たちの二十歳の原点/平塚市美術館

twingo0810さんの思い出の展覧会は、2011年に平塚市美術館で開催された「開館20周年記念展 画家たちの二十歳の原点」。

思い出の展覧会と言いつつ「今思い返しても何を見たのか全く記憶に残っていません」と正直な告白(笑)。そうなんですよねぇ。最初は何を見ていいか分からなくて、作品を眺めて終わってしまうんですよね。

■芸術ってもんをちょっとだけわかった(ような気がした)話/アントニオ・ロペス展

いしまるさんの記憶に鮮明に残っているのが、長崎県美術館で開催された「アントニオ・ロペス展」。写実絵画を描いた当時のご友人との思い出とからめて、回想しています。

アントニオ・ロペスの絵から受けた衝撃を、「鑑賞というよりも体験だった」「言葉ではなく感覚で叩き込まれた」という言葉で語っているのが印象的です。
出会うべき時に、出会うべき作品と、出会ったということですよね。

■日本美術への扉を開いてくれた東博の国宝展

乙亥さんが選ぶ思い出の展覧会は、2014年の東京国立博物館「日本国宝展」。
平成館の前で1時間弱並んだとありますが、そうそうちょっと前までは展覧会は並ぶものでしたよね。

教科書の中の存在だった《玉虫厨子》を目の前にした時の、言葉にできないような感慨。千数百年という途方もない時間を経た文化財が、まさに目の前にあるという実感。写真では伝わらない、本物を見る大切さがよくわかります。

■時間と海を超えて。 2つのサヴィニャック展

藤原ユカさんは、2001年にパリに滞在されていた時に知人から勧められて観に行った「サヴィニャック回顧展」と、2018年に練馬区立美術館で再びサヴィニャックと出会えた思い出を語ります。

非日常の旅先でめぐりあった作家と、日本で再会する不思議な感覚みたいなものが面白くつづられています。

■始皇帝のドラマを観て勉強して行ったら最高に楽しめた「兵馬俑と古代中国 ー秦漢文明の遺産ー」@上野の森美術館

hisaさんの思い出の展覧会は、上野の森美術館の「兵馬俑と古代中国」展。

この展覧会『兵馬俑と古代中国〜秦漢文明の遺産〜』を楽しみたいがため、昨年秋にWOWOWオンデマンドで『始皇帝 天下統一』(原題:大秦賦)、全78話を観ました。

この気合いの入り方!
予習をバッチリした成果があったようです。

■「快慶(日本人を魅了した仏のかたち)」展@奈良国立博物館 in 2017

kaekoikさんは、2017年に奈良博で開催された快慶の展覧会の思い出を語っています。

2014年の「醍醐寺のすべて」展(これも奈良博)で、人間の手によるものとは思えない美しさに「嘘でしょ」とつぶやいた《弥勒菩薩坐像》。
この出会いから始まって、快慶をもっと知りたくなり、とことん勉強したというkaekoikさん。そして満を持して2017年の「快慶」展へ!
当時の興奮と快慶の魅力を語り尽くす熱い文章がつまっています(↓)。

■ほとんど覚えていない若冲展(2007)

はくれぽ!さんは、京都の相国寺承天閣美術館で開催された「若冲展 釈迦三尊像と動植綵絵120年ぶりの再会」を、「当時のことはほとんど覚えていません」と正直に語りながら(笑)振り返ります。

若冲が相国寺に寄進した《動植綵絵》30幅。その後、相国寺から皇室へと伝わって今にいたりますが、その里帰り的な展覧会ですよね。

■「浮世絵大武者絵展」@町田市立国際版画美術館

京極夏彦の著作『巷説百物語』から浮世絵に興味を持ったという、みきにゃんさん。
そんなみきにゃんさんが初めて自分で行こうと思ったのが、20年前に町田市立国際版画美術館で開催された「浮世絵大武者絵展」です。

軍記物のストーリーを知らないと楽しむのが難しい武者絵。そこに真正面から挑んだとがった展覧会として記憶に残っているようです。

■ふたつのワイエス展

桂田祐介さんが学生時代に所属していた美術サークルのメンバーと観に行った愛知県美術館の「アンドリュー・ワイエス展」。そして大学院時代に観に行った岐阜県美術館「アンドリュー・ワイエス水彩素描展」。

二つのワイエス展をじっくりと回顧しながら、桂田さん自身の人生を振り返る、なんとも読み応えのある記事です。ワイエス展が思い出になった別の理由も、なかなか素敵です。

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以上の11本です。
皆さんおつかれさまでした。皆さんの気合いに応えて、こちらもがんばってまとめ記事をつくりましたよ!

さて、つづく3月のお題は

「#旅と美術館」

これまた、想像力をかきたてられるお題ですよね(お題はメンバーで出し合ってます)。
一体どんな記事が生まれるでしょうか。乞うご期待。私もなにか書いてみようっと!

「面白そうだから[オトナの美術研究会]に入って何か一緒にやりたい!」と思った方は、4月に再募集予定ですのでしばらくお待ちください。


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