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【読書日記】 みるみるわかる「西洋絵画の見方」を読む

「何か新しい内容のアートの本はないかなあ」と本屋の美術関係の書籍コーナーを見ていたところ、見つけました。パラパラと中を見てみると、私が知りたかったこと、ずっと疑問に思っていたことが書かれており、即買い。即読み。

第一刷:2022年10月31日
発行元:株式会社 小学館
著者:壺家 めり
内容:本書は、難解に思われがちな伝統的な西洋絵画(古典絵画)の規則や枠組みについて、著者自身によるツボを押さえたイラストと美麗な作品図版を用いて、わかりやすく面白くそのエッセンスを解説。古典絵画を中心とした展覧会に展示されている、さほど有名ではなく作品キャプションや図録に十分な解説の記されていない、けれど魅力的で気になる作品も、楽しく鑑賞できるようになる実践的な入門書となっています。西洋絵画の規則・枠組みを理解することで、それらの作品が描かれた当時の人びとの見方や評価がわかり、その上で、自分の感性によって鑑賞する。ひと口で2度おいしい、西洋絵画の鑑賞法を体得できる、初心者から上級者まで西洋絵画ファン必携の1冊です。(Amazonより)


私がずっと抱いていた疑問が次々と解決

この本は、よくある、絵画に何が描かれているか、誰がどのように描いたか、何を意味するかといった内容ではありません。これまで本にはあまり登場してこなかった西洋美術に関する基本中の基本みたいなことが満載です。

・この絵画がなぜ、ここに飾られているのか
・それぞれの時代に、絵画はどのような意味・価値をもっていたか
・絵画の注文はどのようにされたのか
・画家とはどのような存在だったのか

このような私の疑問に関して、わかりやすい文章と美しい図版で書かれています。これまで読んだアートの本の隙間を埋めるような感覚で一気に読みました。


絵画の背景も考えながら鑑賞したい

絵画について改めて考えたこと

私たちは現在、当たり前のように美術館で絵画を見ています。
ところが、この本に書かれた時代の絵画は、美術館で鑑賞してもらうために描かれたものはないのです。
それがとても新鮮で、おもしろく思いました。
絵画が部屋の一部であったり、教会の内部の一部であったり。。。
そのような絵を、私たちは背景から「切り取って」鑑賞しているということです。
美術館の絵画のキャプションに、どこにどのように飾られていたものかも書かれていると、より深く鑑賞できるだろうと思いました。今は、想像しながら見ていこうと思います。

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