完全メシの自信がすげえ~~~
日清の新商品プロモーションを見た感想です。ヘッダ画像をお借りしています。
日清のプロモーション
日清は奇をてらったプロモーションが多いんですが、これはマーケティング課に色々な人がいるという前提はもちろん現社長の、創業者である安藤百福の孫がそういうの好きだから、という側面を持っていることが挙げられます。少なくともぼくはそう思っている。
彼に拠れば、どうやら代表商品の中に入っている乾燥肉を謎肉と呼ぶのはこれまでの日清社内的にはNGだったらしいとわかった。謎肉をかかげたキャンペーンを立てようとしたら首脳にキレられたらしい。
そこを何とか抑えて、当時もYouTuberとプロモーションしたらそこそこ良い結果だったのは記憶に新しいかも知れない。ぼくは忘れてしまった。それは普段からインスタントを食べないからですね。どうにも身体に悪いんじゃないかと思ってしまう。
完全飯・健康飯
そこで日清が、といいますか創業者の孫がいま全面的に打ち出しているのが完全飯であるみたいな見方ができる。
安藤百福はとにかく研究熱心だわ経営がすごいわでかなうはずないから、じゃあ百福が引いたレールを愚直になぞるだけじゃ時代に置いてかれると考えた。
そこで、ぼくみたいな「身体に悪そうなもんは食わへんで」みたいな層にも刺さるべき商品を考えねばならないと(日経のインタビューで読んだだけなんだけど、そこまで考えてたか、それが完全に動機だったかは忘れた)して、完全飯を打ち出した。
自分が含まれてるからいいづらいけど、これは結構現代思考といいますか家から出ない例の生活が始まって以降、じゃあ食べ物ぐらいはまともなものを食いましょう的な健康志向の潮流として普通に認知されてるし、されてるから日清にとどまらずろくでもない白砂糖とか果糖ぶどう糖液糖とか保存料とか着色料とかを使ってない商品を売り始めたことをアピる食い物メーカーが跡を絶たないという形で発露しているんじゃないだろうかと思える。
身体に悪くない栄養食を、日清が得意とするジャンク風に食えるぞ、と。これなら文句ないでしょうと。完全に未来のインスタントの一形態でしょと。実際ぼくもそう思うから肯定的にこのnoteを書いています。そして別に完全飯に媚びたいわけでもない。なんと言ったってまだ食ったことがないし、今日見たプロモーションを受けてさえ、これから買うかどうかもわからない。
安藤百福の孫(現社長)
そのプロモーションは果たして日清がいつも掲げているプロモーション施策からわかるように尖っていた。百福の孫はかつてUFOかなにかのCM造りに関わった際、戦隊もののキャラクタを打ち立てた試作を見た時に、外国人かなにかのエキストラっぽいその戦隊の構成員の一人(確か黄色)のパンチが足りないとして普通の髪型だったのをアフロにさせたほど奇抜さにこだわりがあるっぽい。
それはかつて他者を経由してかいきなり日清に入社したのかそのインタビューが手元にないから忘れたけど(肯定のつもりで書いてるので根拠といいますか出典が薄くなってます。気になったら個人で調べれば簡単にわかると思います)、とにかく日清に入社した時に、あるいは少したった後に現役だった安藤百福の鞄持ちをした経験から来たのかも知れない。
孫にして彼は創業者の秘書、ジャーマネ、側近?みたいなことが職務となり、ガチで寝る家まで同じになってたらしい。これは2020年台のカンブリア宮殿で言っていた。数年間をそのような生活をして過ごした。自由時間は寝るまでのちょっとした間だったみたいだから、毎日一時間ぐらいしか自由がない生活がそれなりに激烈な期間続いたとみられます。
できっとそこから何か掴んだのでしょう。それが多分、上記のような施策に現れている。
完全飯のYouTubeLIVE
そこで今日あった完全飯のプロモーションの話に戻りますが、観ての通り奇抜だと思います。
題意としては完全飯を食って欲しい、といいますか買って欲しいに尽きると思うんです。じゃなきゃ宣伝に投資する意味がない。
となると今日のプロモにおけるコンバージョンはこのページにとにかくアクセスしてもらうことですね。
今日のプロモにも出た著名YouTuberであるサロさんの壁紙、つまり超絶な美少女の絵柄が書かれた壁紙がただでもらえるページをとにかく踏んでくれということです。
壁紙をもらいに行けばわかりますが、
って書いてあって、下に完全飯を5個頼めるECのリンクがある。コードはサイトを踏んで見る意味があると思うので簡単ですけどここには書きません。
プロモの目的はこれだけど、内容が冒頭でも言った通りはちゃめちゃだった。それは安藤百福の孫が関わったこれまでのPR施策を思い出すのに十分な形だった。だから彼についても触れました。
一緒に出たサンシャイン(以前以後関係者敬称略)の壁紙はない。これは自虐的に本人がライブ中に漏らしたので、視聴者の目的にサンシャインを置いていないことがわかる。
となると主役はやっぱりサロさんだったことになるんだけど、これはいわゆるYouTuberを普段から観まくる層に訴求したい思いがあるのでしょう。となると単純に完全飯の認知度を上げたいのだとも伝わってくる。インターネットコンテンツの中でもとりわけライブイベントが好きな層はSNSとかで実況という名のUGCを生みたがるからです。
サロさんが頑張ってんだから自分もファンとしてちゃんと観てるよ!をアピるために専用タグか何かをつけてSNSに書き込む。(ぼくは数字に関わることをnoteに書かないように心がけておりますが、便宜上)母数が多いからSNS内にあるトレンド機能みたいなものに乗る。知らん人が見て、何だそれはと思い、うまく行けばLIVEに呼び込める。
結果的に認知するのはメーカーはよく知らんがこの世に完全飯という食べ物があるらしいということ。で真面目にインスタントなのに中身がジャンクじゃないことをぼくは画期的だと思ってはいますが、それらを全然全面に押し出さない内容であり、視聴者はとにかくサロさんとサンシャインそしてサロさんの「執事役」という、一歩自分を下げた立場で進行することによくコンセンサスが取れたなと思えるアナウンサーの田口がサロさんをいじりまくることを楽しむばかりの内容になっている。
だって商品紹介を最後の取ってつけたようなライブコマースで済ませて、各コーナーごとのセッティングの間はサロ池崎のCMを無限にリピって洗脳してくる(日清がよく使う手法なので十分ありえることだとは思う、かれーめしのペーペコみたいな)から。このタイミングで商品紹介されても頭に入ってくる人はあんまいないんじゃないでしょうか。
それ以外はまるで地獄のようなアドリブ劇を生中継でさせられる羽目になっていて、サンシャインと田口がいなかったらサロさんは容易に大怪我していたと思える。安易に吉本とかから連れてこなくて良かったと思う。ピンにピンをぶつけてピンが仕切る。
欲を言えばサンシャインじゃなくて渡辺隆が相手でも良かったと思うんだけど、いかんせん絵が地味なんだろうと思いました。
あるいはこの業界に詳しすぎて内輪っぽくなりすぎて余計地味になって、百福の孫が求める奇抜さの基準点をクリアしないから。
どうも芸能の人々はこういったYouTuberについてCGとかアニメーションの類のように捉え、CGやアニメが人間の下位に位置するとはぼくは思わないけど、まるで人間の下位においてOKなような扱いをすることを不思議に思う。
あるいは芸歴の差とかが暗黙に上下関係を決定づけるとでも刷り込まれているかのように思える。ガチでそう思っていたとしても客前では抑えるのが芸じゃないかとも思う。
ともあれサロさんがソロだと不安みたいな調整が自発的にか周囲的にか内々にあって、サンシャインがあてがわれてあるいはサンシャインありきでサロやんが呼ばれたのかはわからないけど、このバランス感覚を持っていないと日清のマーケターにはなれないんだと理解できた。
そして商品のプロモーションが全然ないのはすでに商品が名前の通り完璧であるとして自信があるから。とにかく認知されて一度でも(なんならタダ飯としてでも)手にとって貰えれば健康を維持するためのコスパの良さがだだわかりになるから説明する必要なんてないとまで態度で示していることに驚かされる。
もし口出ししていいなら健康とは体に優しいことを意味するから、せめてベースカラーは紫じゃなくて自然に近い緑とかそういうのがいいんじゃないかと思うんだけど、紫だからサロさんが呼ばれたのかも知れないと思うとあまり口答えしづらいです。
サロさんが地獄を乗り切ってたしアタイも完全飯買うか、と思って一度でも買えば多分「今日以降の購買数」として効果測定されるので、サロさんのファンなら今日以降買っていいんじゃないかと思います。ぼくもカレーは苦手なんですけど一度くらい買いたい。
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