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海老ござる市川まする

市川海老蔵のことは好きでもなんでもないんですが、ドキュメントをほぼ欠かさず見ています。かじりつくほど見ている。単にドキュメンタリーが好きなのでしょう。ヘッダ画像をお借りしています。

今回は変な時間にオンエアしていたらしく、完全に見逃しましたがTVerが

市川海老蔵に、ござりまする。
密着13年!姉弟の成長物語 日テレ 1月3日(月)放送分 1月12日(水) 18:59 終了予定

次の次の次ぐらいの日から見れるようにしてくれたらしい。驚きました。期限は短いです。

伝統とは

ぼく自身、歌舞伎の伝統を重んじるべきとかそういうことをマジで思っていないため、彼のアヴァンギャルドなセンス「守破離」の「破」段階を使って、「形式を破壊することで伝統を守ろう」みたいなものに憤りも賛成も感じません。だからこそフラットに観れるのでしょう。

そして個人的にあまり触れるべきではないでしょうが彼の奥さんの病気等についても特別な思い入れなく見ていました。もちろん彼女が存命の頃から見ていた。もちろんそんなことになるなんて思いもしなかった。だから(彼女の行く末がどうなるのか知りたくて)見ているというわけでもなかった。

ドキュメンタリーとして

ここまで語らせて頂いて、多分日頃見れない職の業が見れるという点にこの番組の優越性を見出しているのかも知れないと思いました。サラメシ感覚ですね。

サラメシでは一度「雪国で除雪している人たち」に密着したとき、著しいボルテージを感じました。

除雪用の「大きなシャベル口を持っている特殊車両」でライターの火を消したんだかなんだか、みたいなめちゃくちゃ繊細な動作ができる人がいて、流石にサーカスレベルで金が採れるんじゃないかと……非常に文化の悪いことを申し上げてしまいました。除雪は見世物ではない。

それでは特殊な職の業に就いている人の家庭事情は見世物なのだろうか?

1年に一度2時間ものティービープログラムとなっているのだからそうなのかも知れません。歌舞伎はエンターテインメントとして非常に長い時間そこにあった、という理由もありますね。

子供が広告塔なのか?

何より、市川の子供たちの存在がでかいのかも知れない。

ぼくは1ミリもそういった観点で見ていないため何も思わないのですが、

子供が幼い頃からこういう事情で今まさに歌舞伎界を背負って頑張ろうとしているんです!すごいですよね!応援せずには居られませんよね!!古文が理解できなくても歌舞伎のチケットを買って、劇場に見に来ますよね!!!

然としたマーケティングにはなるのかもと思わされます。

市川の子供たちに感情移入させる、という既存顧客向けナーチャリングですね。

割と子供たちをためらいなく歌舞伎自体のマーケティング資材として現場に投じるという最近の番組構成は、この番組を多分数年は見たことがあったぼくにとっては意外だった。

そこらへんについてまた明日。

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