マガジンのカバー画像

卒業研究記録「身近な森の見え方を変えるワークショップの提案」

19
京都のデザイン学生による一年間の卒業研究の記録。 とにかく投稿、ドキュメンテーション。
運営しているクリエイター

#森

ワークショップ提案に至るまで3(気づき後編)

ワークショップ提案に至るまで3(気づき後編)

前編はこちらからご確認ください。

それでは、よろしくお願いします。

自分自身の変化リサーチを通している間に、自分自身の森の見え方が変化していることに気がつきました。

これは先輩に言語化を助けて貰う前から、自分で感じてきたことでした。

これを何とか他人にも共有できないかというところで、ワークショップ設計をすることに至りました。

ただ、何によって森が近しい存在になってきたんだろう。というとこ

もっとみる
ワークショップ提案に至るまで1(リサーチ編)

ワークショップ提案に至るまで1(リサーチ編)

今回は、私が最終提案に至るまでに行ってきた、これら探索的なプロトタイピングやリサーチ(ここでは、まとめてリサーチとくくっています)として、大きく四つ、紹介していきたいと思います。

よろしくお願いします。

リサーチ概要1.フィールドワーク

中山間地域や街に近い森へのフィールドワークを継続していました。

中山間地域の森としては、具体的には、京都市右京区京北地域に足を運んでいました。頻繁に通えて

もっとみる
「身近な森の見え方を変えるワークショップ」概要

「身近な森の見え方を変えるワークショップ」概要

ワークショップ概要身近な森?

ここでいう身近な森は、主に都市に住む人の身近に存在する、ちょっとした植え込みなどの、森という言葉からすると比較的小さい場。と考えることにしました。 厳密に定義するのは難しいのですが、都市の身の回りに存在するかなり広範なものが対象になると考えています。

目的

森が離れた存在である人にとって、森が近しい存在になるための第一歩として、身近な森を近しい存在にすること

もっとみる
中間発表を終えて

中間発表を終えて

私は今回の中間発表において、上のようなポスターを作成しました。

前期の振り返り

ここで改めて、2022年度の前期に私が何をやってきたのかをまとめていこうと思います。それぞれについては以前記事にしているので、気になった方がいれば是非そちらを参照して下さい。

私が今期何をしていたかを振り返ると、ぐるぐると考えることが多かったなと思います。そして何か進んだときは、とりあえず何かつくってみたときでは

もっとみる
見るツールをつくるワークショップ

見るツールをつくるワークショップ

ワークショップの目的

森での見方を意識的に変えたことから感じたことを他者にも共有する手段、また他者はどう感じるかを確かめる手段として、見るツールをつくるWSを企画立案、実施した。

ワークショップの参加者には、木や森を見るための道具をつくって貰った。もっとこうしたい、こうすればいいなど試行錯誤をしながら製作物を自ら使用することで、より主体的に木や森に近づくのではないかという仮説の基、行なった。

もっとみる
観察するためのツール

観察するためのツール

観察するためのツールをプロトタイプして近くの森のようなところへ行ってきました。

お気に入りを見つけて、この箱の中に入れてみて観察しました。
拾った時には気づきもしなかった、小さな虫がついていたり、枝の形が細かく見れたりしました。

また境界があるからか、直接見るより近くでみることができたと思います。
子供は元から近くで見るのかも知れないとも思いました。

ものがあると見るきっかけにはなるのではと

もっとみる
森で視界を狭めると見えてくるもの

森で視界を狭めると見えてくるもの

こんにちは。
今回は研究の進捗として行なったプロトタイピングしたものと、それを使用した様子を記録しようと思います。

視界を狭めるツール

プロトタイプとして視界を狭めるツールを作成し、それを持ち近所の森のような場所へ行き検証しました。

今回の一番の発見

(今回で言うと覗くための)穴が空いている板でも、板一枚挟むだけで想像以上に対象に近づけると言うことです。

心理的に自然物との境界ができるか

もっとみる
つくるという行為を通して木や森と人の関係を再考する

つくるという行為を通して木や森と人の関係を再考する

こんにちは、私は京都工芸繊維大学でデザインを学ぶ学部4回生のものです。これから一年行なっていく卒業研究の記録として、noteを活用していこうと思います。どうぞよろしくお願いします。

早速ですが、現段階で私が研究テーマとして考えていることは、
「つくるという行為を通して木や森と人の関係を再考する」です。

このテーマにした理由として、私は以下の三つのことを感じています。

ここからそれぞれについ

もっとみる