文乃 | 歴史フリークときどきコーチ

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文乃 | 歴史フリークときどきコーチ

ふみの❄HSS型HSP🐬コーチングプレイスコーチ🐳鳥の声だけの鄙びた寺社の、ぞっとする神さびた空気が極上🍁 本業は採用担当🌱明治の人事記録をめくり面接年3桁🌸 パソ通浸り小学生→6年女子校→法学部→院卒。インターネッツ老人🧙‍♂️K塾🧙

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口紅ひとつ

うちは自営業なので、おそうじのおばちゃんがいた。 高校生のころだったか、あたらしくきたおばちゃんは、ほぼ初対面で、「離婚したの。熟年離婚。いま流行りの」という。 それまで専業主婦で、子はなく、自分の葬式費用くらいはためたくて、きたらしい。   自分の葬式費用! 十六やそこらの高校生には、なかなかパンチのあるひとことだった。   はじめての給料日らしかった。 おばちゃんは、給料袋からさっと千円札を二枚とりだして、「はい、ねえちゃん、おこづかい」といった。 ひらっと、目の前でゆれ

    • 食堂のおっちゃんは、パスワードをわたしに聞いてくる。知らんがな。そして訃報。

      職場の調理師のおっちゃんは、食堂がしまっているとき、たまにおべんとうをくれる。 「家族4人分つくるのも、5人分も変わらん」と毎回いう。 「ありもので作ったからな」と、「男のまかない飯やで」も、毎回つけてくる。 ななめ下を見たまま、ほほえみもなく、レジ袋に入ったタッパーを手渡して去る。 ことばも、いい方も、語尾もあらい。 ぶっきらぼうで、責めているようにも聞こえる。 映えなんて気にしないお弁当は、ただただ、ぎっしり詰まっていた。 おかずの下におかずが埋まっていた。 コンビニのド

      • daily🌱NZの林檎と厄払いで防げる隣家事情

        🌱ニュージーランドのちいさいりんご NZに一瞬いたとき、朝にりんごをかじりながらバスまで歩いた。 だれもそんな人いない。 なんとなく欧米っぽくてやりたかっただけである。 肩で風を切りながら、NZでいちばんのストリートを駆けた。 ちょうどひとつ食べ終わるころに、バスストップにつく。 きのう、ちいさいりんごを近所のスーパーで見つけて、つい買ってしまった。 通勤路でたべよう。 思い出は何度でもおいしい。感謝。 🌱美容師さんの引越し アシスタントさんが、隣家からの匂いを苦に、引越す

        • daily🌱BUMPと薬膳とストレングス親密性はいつもいっしょにいたいのか問題。

          🌱職場にて七夕 「今日は何か天体イベントあるんですか」 「8月にはあるけど、今日は天体観測ないらしいんです」 「天体観測っていうから、さっきからBUMPの天体観測が流れてます」 「わたしも流れだしました」 「わたしも」 午前二時フミキリに望遠鏡を担いでった~♬ というわけで巻きこみたくて貼っておきます。 みんなで流そう、バンプオブチキン。感謝。 🌱格言 薬膳の本に、ありがたい格言が書いてあった。 「ジャガイモにできることは、長芋にも可能だ」。力強い。 ほぼ万能のジャガイモの

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        • 読後感を保証するコラム
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        • 突然入門した合気道女子の道場礼讃記
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        • 歴史礼讃 ものがたり風
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        • ビュー数の多い記事10選
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        • 採用担当の人事のはなし
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          daily🌱頬をなでる夜風のような珈琲とヘルシオ

          🌱オンラインサロンリアル会 不思議な感覚だった。 わたしが何もしなくても、相手が親しげにほほえみかけてくれる。 何の努力もしなくても、何も言わなくても、みんなが笑顔をむけてくれる。 言語を忘れたオラウータンは、あたたかい好意の海に、浮き輪でうかんでいる気分だった。 自分を説明しなくても、もうすでに席がある。 塾友さんたちとともに過ごした時間の長さの恩恵を、受けることができるありがたみ。 感謝。オラウータン、リアル会に積極的に出ていきます。 オレ、モリ、カエラナイ。 🌱 ヘル

          daily🌱頬をなでる夜風のような珈琲とヘルシオ

          シンデレラタイムをすぎてから使う魔法について

          わたしたちが幼かったころ、祖父母はすぐ、あがなおうとした。 じっと見つめていたり、興味をもったものがあれば、すかさず言った。 「ほしいんか」 甘い声だった。 あわてて首をふる。 もの欲しげだったのかと、恥ずかしかった。 そんな卑しさを、だしてはいけない。 ものをほしがるのは、下の下だ。 そう思っていた。 祖父母は、どこかに連れていってくれるたびに、かならずなにかを買ってくれようとした。 おみやげを持ちかえらせないといけないと、思い決めていたかのようだった。 中学生のころ、デ

          シンデレラタイムをすぎてから使う魔法について

          daily🌱カヌレとマカロンはお供え物である説と、レンズマン

          レンズマンはあきらめない。なぜならレンズマンだから。 中学生のころ好きだったスペースオペラにでてくる一節で、いまでもたまにふっと浮かぶ。 レンズマンを説明すると長くなるから端折るけれど、言わんとすることは、「俺はあきらめない。なぜなら俺だから」という論である。 その時代のアメリカの、あかるい万能感を反映させたような気がしている。 突き抜けてほがらかで、いい感じに思考停止させてくる剛腕がたいへん好き。感謝。 🌱 カヌレとマカロン。 こちら側のなにかを試してくるお菓子。 ちなみ

          daily🌱カヌレとマカロンはお供え物である説と、レンズマン

          daily🌱出汁を飲む、夢のあとさき

          天井の低いプールを泳いでいた。 家のおふろくらいの低さ。 仲間うちで貸し切りにしているらしい。 プールはいくつかあった。 わたしも参加しているはずなのに、だれがどのプールのどのあたりで泳いでいるか、なぜか把握していた。 嫌な予感は現実になる。 溺死者がでたらしい。 事故か他殺か。 一報が駆け巡ったあと、みんながプールの端に張りついて、動けないでいた。 だれがどのとき、どのあたりにいたか。 嫌な味を感じながら、記憶を手繰りだした。 というところで、目が覚めた。 毒づいた。直前ま

          daily🌱出汁を飲む、夢のあとさき

          daily🌱境内輝く新緑の合気道と、猫が毛糸で遊ぶ平安

          🌱 合気道をしに神社。 思わず顎をあげざるをえないくらい、陽光をあつめて境内が輝いていた。 どこが光っているんだろう。 新緑なのか、屋根なのか。 みどりの狛犬が凛々しかった。 お参りしてから、別館に滑り込む。ご神鏡が曇りない。 投げて喜び、投げられて喜ぶ。 気持ちよく投げられ、気持ちよく受身とる。最高。感謝。 🌱 毎週つくってる、勝間さんの焼きトマトチキンステーキスープ。 スープがおいしすぎて飽きないし、ほかのだと物足りない。 はじめて食べた塾仲間のルンバブル仏壇(座布団イ

          daily🌱境内輝く新緑の合気道と、猫が毛糸で遊ぶ平安

          daily🌱修羅を生きる空手家とrebake

          🌱リベイク rebakeという、パン屋さんでできたフードロスを、まとめてクール宅急便で送ってくれるシステムがある。 クール宅急便代が千円弱するので、定価で買ったときと同じくらいのねだんになる(量を多くすると割安になる)。 日本全国のパン屋さんのパンを、少し安いくらいで食べられる。 冷凍でやってくるけれど、味は落ちていない。 デメリットは、一日で何個も食べてしまって糖質が気になることくらい。 ハード系のパンを追求するかなぁ。バゲットのコクがうまい。 小麦粉おいしい。感謝。 🌱

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          daily🌱後宮の妃嬪は密通して族誅から逃げる

          🌱 深夜の禁苑を、うすい衣をひらめかせながら走る。 足うらに石の感触。 乱れる自分の呼吸。 のどにはりつく。あえぐ。 中国の後宮の妃嬪のひとりなのに、密通して孕んだんだと、情報が脳におちてきた。 そう、知られてはいけない。 月夜に青光りする湖のほとりで、刃物がきらめく。 ふりあおぐと、湾曲した刀。 ためらわず、左から右下に首をかっさばいた。 鮮血が勢いよく吹き出すのを見ていた。 族誅だけは避けねばならない。 一族郎党すべて殺されるのだけは。 姦通相手が追ってきている。 もう遅

          daily🌱後宮の妃嬪は密通して族誅から逃げる

          daily🌱読書の閾値と、オレンジの舌で体調を測る

          🌱オレンジ 100円ローソンにオレンジがおいてあった。 ひと袋380円。 旬のときにしか登場しない100円ローソンの品ぞろえは、季節を感じて好き。 輪切りにする。 日によって、染み入るほどおいしいときと、すっぱくて嫌な日がある。 ごくごくと飲み干してしまいたい日と、目にしみるような気がする日と。 おいしいときはビタミンC顆粒を足して、まずいときは胃の不調を思う。感謝。 🌱リアル このところ、リアルに会いに出かけたい欲求が高まっていて、でも、エネルギー値的には新規より既知の人

          daily🌱読書の閾値と、オレンジの舌で体調を測る

          合気道場はいくつになっても、青春を現出してくれる夢の国だということを、道場を変えるときに思い知った話。

          短冊が、目の前にぶらさがっている。 こう書かれている。自分には能がない、と。 道場を変えることにした。 ああ、むりだ。もう通えない、と思ったあの日の夜のことを、現像できるくらい明瞭に覚えている。 ふつうに考えたらそりゃそうなんだけれど、もう曜日の組みようがない。 日常に占める比重が大きすぎる。 平日の退勤後に、地下鉄で道場に向かう。 帰宅して22時。そこからおふろと夕飯。始業も早いので、早く眠らないといけない。 人間そんなロボットのようにできていない。夜更かしする。 てきめん

          合気道場はいくつになっても、青春を現出してくれる夢の国だということを、道場を変えるときに思い知った話。

          郷御前はなぜ殺されたのか。静御前はなぜ歌ったのか。鎌倉殿の13人

          静御前はなぜ名乗らないのか。 自分が静だと認めたら、命が危ない。 名乗るか名乗らないか、認めるか認めないか。 お腹には、やや子がいる。九郎義経の子。 謀るか、謀らないか。最後の最後まで迷う。 だからこそ輝く、満座のなかで歌いながら舞う白拍子。 しずやしず しずのおだまき くりかえし 昔を今に なすよしもがな 静よ静よと、あの方がわたしを呼んだ、あのころに戻りたい。 だって今もお慕いしているのだから。 この歌を、九郎を追い落とした頼朝の前で歌う。 名乗りながら、示しながら

          郷御前はなぜ殺されたのか。静御前はなぜ歌ったのか。鎌倉殿の13人

          daily🌱陰徳と、鎌倉殿のなかの九郎

          🌱鎌倉殿のなかの九郎の説得力 浅薄で直情家で、心の機微がわからない。 正室と側室をごったまぜにし、意図せず背かれる。 懐は広くなく、政治力が絶無で、赤子の手をひねるようにからめとられる。 その一切を消し炭にするくらいの、天賦の才をもつ。戦場においては。 という九郎義経。 これから、九郎亡き後、静御前が、頼朝のまえで命懸けで九郎を慕う歌を舞うけれど、フラグは立っているけれど、説得力がなさすぎた。 巴御前はたやすく命を懸けそうだったので、みんながそうというわけではないけれども。

          daily🌱陰徳と、鎌倉殿のなかの九郎

          daily🌱居眠り会議がすでに懐かしい、思い出の味のルフラン

          🌱思い出のルフラン 鳥つくね。青葉と生姜とはんぺん入り。 だいぶ前に、体脂肪率を下げたいといったら、友人が教えてくれた。 突然思い出してつくった。 なんか教えてもらったのと違う気がする。 とはいえ、思い出はおいしい。 だれかに教えてもらった、だれかのおすすめだった、だれかが好きだったお惣菜、料理、パン屋さん。 食べるたびにふんわりする。焼きかけのパンのように、ふっくらと胸があたたまる。感謝。 🌱会議は眠る 対面会議2時間で、最後のほう、うつらうつらした。 今となっては懐かし

          daily🌱居眠り会議がすでに懐かしい、思い出の味のルフラン