食堂のおっちゃんは、パスワードをわたしに聞いてくる。知らんがな。そして訃報。
職場の調理師のおっちゃんは、食堂がしまっているとき、たまにおべんとうをくれる。
「家族4人分つくるのも、5人分も変わらん」と毎回いう。
「ありもので作ったからな」と、「男のまかない飯やで」も、毎回つけてくる。
ななめ下を見たまま、ほほえみもなく、レジ袋に入ったタッパーを手渡して去る。
ことばも、いい方も、語尾もあらい。
ぶっきらぼうで、責めているようにも聞こえる。
映えなんて気にしないお弁当は、ただただ、ぎっしり詰まっていた。
おかずの下におかずが埋まっていた。
コンビニのド